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混迷・広島市長選:自民市議「一枚岩で臨む」再確認 /広島

 ◇松井氏「幅広い支援態勢を」

 広島市長選(4月10日投開票)を巡り、自民党県連が厚生労働省の官僚で中央労働委員会事務局長、松井一実氏(58)の擁立で最終調整に入ったことを受け、同党の若手・中堅市議は31日の会合で、「(市議会で分裂している6会派が)一枚岩で臨む」と再確認した。松井氏は毎日新聞の取材に対し、同党の打診に前向きに回答し、「立候補する場合は無所属で、多くの支援が得られる態勢を整えてほしい」などと求めたことを明らかにした。

 会合には市議十数人人が出席。3日に上京して松井氏と面談し、一致結束して臨む方針を伝えることを確認した。ベテラン市議の大勢は若手・中堅の動きを尊重する構え。面談の結果を踏まえて、県連幹事会や選挙対策委員会などに諮り、擁立を正式に決める。

 一方、松井氏は取材に対し「長年、労働行政に携わり、労働環境の改善は、地方主体でないとできないという思いがある」などと語った。民主党政権の官僚であることなどを理由に、政党の枠組みにとらわれない支援を求める意向も述べ、市議の会合では「政党色を出さない『支持』『支援』でも良いのでは」などの意見が出たという。

 自民党の動向に対し、候補者擁立を検討している民主党県連の三谷光男代表は31日、事務所を通じて「現時点で答えられることは何もない」とコメントした。同党を支援し、市長選での対応で連携する連合広島は「民主党の動きを最優先に考えたい」としている。

 市長選には、市民団体代表、呉羽山人氏(60)▽元市議、大原邦夫氏(61)▽市議、桑田恭子氏(49)▽建築コンサルタント、田中正之氏(51)の無所属4新人が立候補を表明。共産は候補者擁立を検討しており、みんなの党は推薦候補を立てる構え。公明、社民、国民新は独自候補は擁立しない方針。【寺岡俊】

毎日新聞 2011年2月1日 地方版

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