広島商工会議所は31日開いた常議員会で、商議所ビルを旧広島市民球場跡地(中区)に移転する計画の具体案を検討する「ビル建設専門チーム」(座長、小畑博文副会頭)の設立を承認した。資金調達や新ビルの機能などを検討した結果を基に、4月にも設置する特別委員会で計画案にまとめる。深山英樹会頭は同日の会見で、「少なくとも来年度の前半には計画を確定したい」と話した。
商議所が昨年9月に公表した移転計画試案では、新ビル建設の総工費を38億円と試算。他にビル解体費や土地取得代に補助金を見込むが、広島市や県は難色を示している。深山会頭は「13年4月に菓子博(全国菓子大博覧会)開催なので、あまり時間がない。一番の問題は資金。市や県と調整したい」と話した。【加藤小夜】
毎日新聞 2011年2月1日 地方版