福山市神辺町と総社市を結ぶ第三セクター井原鉄道(井原市)井原線の利用促進を図るため、岡山県などが設けた活性化協議会は31日、沿線地域公共交通総合連携計画案の意見公募を始めた。事務局の県県民生活交通課は「幅広い意見、提言を求めている。いいものは計画案に反映させたい」と呼び掛けている。
計画期間は2011年度から3年間。サービス向上▽観光資源を活用した旅客誘致▽清音―総社間減便によるJR西日本への線路使用料(年間約3100万円)削減の検討を含む経営健全化―を柱に据える。
連携計画案は国土交通省の地域公共交通活性化・再生総合事業を活用した。1月12日にまとめた案(69ページ)には重要度、優先度が明記されておらず、広島県が改善を求めたため、事務局が新たに概要(3ページ)を作成。項目ごとに「速やかに着手(する)」「各所との調整が必要」などと付け加えた。
計画案、概要とも県民生活交通課のホームページでダウンロードできる。井原市企画課や井原駅、神辺駅などでも閲覧できる。意見は28日(必着)までに必要事項を記入し、県民生活交通課へメールか郵送、ファクス086(232)5354。
井原鉄道は09年度、乗客数が4年連続で減り、過去最少の約101万人となった。鉄道が負担する運行管理費の累積赤字も3年連続で拡大し約9900万円に膨らむなど厳しい経営が続いている。
県民生活交通課=電話086(226)7291。
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