福山市東桜町の再開発ビル「アイネスフクヤマ」が31日、完成した。地権者たちが出資する事業主体の「福山駅前開発」は、19日に市内のホテルで完成式を開く。全面オープンを4月1日に予定していたが、一部店舗の開店が準備などのため遅れる見込みという。
再開発ビルはツインタワー方式で、うち高さ101メートルの住宅棟は市内で最も高い。地上28階地下1階に分譲マンション134戸を備える。うち95%は契約が終わっている。
併設する施設棟は、地上16階地下1階でリッチモンドホテルや商業テナント、駐車場が入る。客室数200のリッチモンドホテルは一足早く、3月1日に開業する。
商業テナントは30店舗分あり、うち25店舗は衣料品店、飲食店などが4月1日から営業を始める。残る5店は出店の交渉中か、合意済みでも準備に時間を要するケースがあり、一部の開店がずれ込む可能性がある。
福山駅前開発は、鉄筋3階建ての福山繊維ビルを解体し2008年9月に着工した。敷地約5600平方メートルで総事業費124億円。うち、国、広島県、市から計約40億円の補助金を受けた。
【写真説明】完成したアイネスフクヤマ。手前がリッチモンドホテルや駐車場の施設棟。奥に市内最高層のマンション棟がそびえる
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