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“負の歴史”に悩まされた在日4世

2011年02月01日
スポーツ

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【サッカー:アジア大会のヒーロー(2)】
◆FW李忠成 長友のクロスを豪快に左足ボレーで蹴り込んだ李の興奮は試合終了から明け方まで消えなかったという。
「最高です。サッカーの神様はいると思う」。初戦のヨルダン戦(9日)に途中出場した以降はベンチを温めたが「自分にはチャンスが来る。自分がヒーローになると思ってやっていた」と胸を張った。
 在日4世の李はこれまで“負の歴史”に悩まされた。2007年に韓国籍から帰化。翌年の北京五輪にはU—23日本代表のエースとして臨んだが、結果は無得点で3連敗を喫した。その後は当時所属の柏で出番が減り、09年8月に広島に移籍した後もなかなか活躍できず「もうダメかもしれない」と腐りかけた。
 そんな李に救いの手を差し伸べたのが、広島のエースFW佐藤寿人(28)だ。佐藤は昨年6月の南アフリカW杯期間中に「何かのきっかけになればと思って」と、合同自主トレに李を誘った。その練習中に何度も「お前は絶対にできる。気持ちを切らさずにやれ」と言葉をかけ続けた。さらに「代表で活躍するために帰化したんじゃないのか。北京(五輪)だけで終わりなのか!」とも訴えた。まるで洗脳するかのような「喝」の連続。このマインドコントロールが奏功し李のメンタル面が強化され、昨季はJリーグ11得点と結果を出した。 佐藤が昨年9月に右肩のケガで戦線離脱した際には、李は「自分がチームを引っ張ります」と宣言。この姿に佐藤は「あいつは大人になった。代表でも必ず力になるはず」と今回の活躍を予言していた。先輩の熱いサポートを得て急成長した李は、今後の日本代表でも存在感を増しそうだ。

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