衆議院予算委員会は1日から野党質問です。自民党は強制起訴を受けた民主党の小沢元代表の問題や、与謝野大臣の入閣問題など次々と追及の矢を放っています。
自民党は幹部が相次いで質問に立ち、まずは「小沢問題」を追及しましたが菅総理大臣は正面から答えず、議論はかみ合いませんでした。
自民党・石破政調会長:「この(小沢)問題にけじめをつけるべく、(岡田)幹事長に任せるのではなくて、『証人喚問に出よ』ということを、なぜ、おっしゃらないのか」
菅総理大臣:「かなりのところ、この長い間の問題について、ひとつの山を越えつつある」
さらに、石原幹事長は、与謝野大臣が自民党の比例で当選したことを受け、バッジを外すべきだと迫りました。
自民党・石原幹事長:「総理、そして与謝野さんの政治家としての矜持(きょうじ)、あるいは人間としての徳というものは、一体どこに行ってしまったのか。与謝野大臣にも『自民党のバッジを返してあげてください』とこの場で言ってください」
菅総理大臣:「社会保障と税について、ぜひ中心的役割を果たして頂きたいということで(与謝野大臣に)お願いした。これに尽きているところであります」
また、民主党の看板政策「子ども手当」を「バラマキ」と批判したうえで、税と社会保障の与野党協議について、まずは民主党の案を示せと問いただしました。
自民党・石破政調会長:「これが案だというものを出す。それが責任与党だというものだ。まとめられないのなら党を割れ、当たり前だろう」
問題山積の菅政権を攻め立て早期解散を迫る自民党に、菅総理は防戦一方の苦しい立場に追い込まれています。