2011年02月01日

【新連載】 東村山朝木市議殺害事件(5)

【新連載】 東村山朝木市議殺害事件(5)

 万引き事件の杜撰な捜査について考える。

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 今回は朝木明代さんの事件ではないが、下記の事件を検証しながら考えて見ることにします。

 下着窃盗現場で指紋や足跡を採取せず…目撃証言のみから男性を誤認逮捕 千葉県警

 千葉市内でアパートのベランダから下着が盗まれた事件をめぐり、千葉東署が松戸市の男性会社員(64)を窃盗などの疑いで誤認逮捕していたことが14日、県警への取材で分かった。県警は現場で指紋や足跡を採取するなどの適切な捜査を怠り、目撃情報から男性の犯行と判断していた。別のわいせつ事件で事情聴取を受けた男が被害品の下着を所持していたことが判明し、逮捕から約21時間後に男性を釈放した。

 県警によると、12日、アパート1階の20代女性宅のベランダから下着1枚が盗まれた。事件直後、男性がたまたま現場近くの路上で車に乗り込み、走り去るのを被害女性が目撃。同署は車のナンバーから男性を特定、同日に逮捕した。男性は「身に覚えがない」と容疑を否認していた。

 13日に市内の路上で下半身を露出したとして、公然わいせつ容疑で任意の事情聴取を受けた男(49)が被害品の下着を持っていたことが判明。男は盗んだことも認めた。同署は引き続き、男から事情を聴いている。県警は「目撃情報を過信してしまった。再発防止のための指導を徹底する」と話している。

2011.1.14 19:41

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110114/
crm11011419420187-n1.htm


 この事件は朝木さんが送検された万引き事件と似ている部分があるので、ここで紹介しその酷似している箇所を見ていくことにしましょう。

 故朝木明代・東村山市議は不審な転落死する前に、洋品店で万引きをしたとして訴えられましたが、この万引き事件の捜査は非常に杜撰なものでした。今回の誤認逮捕と比較しても、この送検は余りにもデタラメなものでした。

 先ず、今回の千葉市の事件を見て行くことにします。

 >県警は現場で指紋や足跡を採取するなどの適切な捜査を怠り、目撃情報から男性の犯行と判断していた。

 この部分がそっくりです。東村山警察署も当時この指紋採取を全くしていません。朝木さんの場合は直接シャッに触れたわけでなく、ビニールのカバーがかけられていた、その中身だけを引き抜いたことになっています。

 であるならば、このビニールカバーにはしっかりと指紋が着いていたことになりますが、何故か警察はこの指紋を採取しなかった。これは全く考えられないことです。

 私はかつてこのように書いています。

 物的証拠がなく目撃者の証言だけで、どれほど多くの人が冤罪事件の被害者となったのか。そのことを真剣に考えて頂きたいと思います。どのような事件であっても、目撃者の証言だけで十分だなどということは絶対にありません。

 これまでも、目撃者だけの証言で自白に追い込まれて起訴されて有罪となったケースはたくさんあります。物的な証拠がまったく見つからないというケースは仕方がないにしても物証があるのに、それを証拠として取り上げないなどというのは、これは明らかに間違いです。

 若い人達がそのことに余りにも無頓着であるならば、これから益々冤罪は増えることでしょう。今回のケースに限ってコメントしているのであれば、「瀬戸憎し」ということで理解しますが、指紋採取をしないことを是認するような主張はあってはならないことです。

 1995年6月30日、朝木さんは東村山警察署において、刑事課長代理から問題のTシャツを見せられて「万引きをやったと疑われているんですよ」と言われ、即座に「何ですって? 冗談じゃない!」と答えています。

 本人が強く否定しているのに、何故東村山署(当事の副署長は千葉英司氏)はそのTシャツの任意提出を受けているにもかかわらず、そこで指紋の採取をしなかったのでしょう?

 朝木明代さんが自分の指紋の照合を求めたのに、それを拒んだのは東村山警察署であったのです。そして、その時、刑事は指紋などには関心を示さなかった。

 7月3日、再度朝木さんは東村山署を訪れて「万引きしたなどという言いがかりは止めて欲しい。二、三人の人間が『犯人に似た人物を見た』というだけで犯人にされたら、どんな人でも知らないうちに犯罪者になってしまう恐れがある」と訴えた。

 「人の話だけで犯人扱いを受けるなら、おちおち市民は生活できないじゃないですか」

 当然の訴えであると思います。実はこの時、応対した鶴見刑事課長は「裁判になればはっきりします」と口にしている。つまり、7月12日に書類送検されたわけですが、この時に既に送検は決まっていたわけです。

 起訴して刑事裁判にするか、どうかは警察官の仕事ではない。これは検察官の仕事です。検察庁の検事が全ての権限を持っている。仮に警察が指紋採取をしようとしても、担当検事がその必要性がないと判断し、そのように指揮していれば指紋採取が行なわれないこともある。

 物証は警察に任意提出されて保管されていたわけだから、そこに付着している指紋を採取することは難しいことでも何でもなかった。しかし、警察はそれをしなかったということは、検事がその必要性を認めなかったということも考えられる。

 冤罪は目撃者証言に頼り過ぎた場合に起きると書きましたが、もう一つ重大なことがあります。それは見込み捜査です。最初からその人物を犯人に仕立ててしまうというケースです。このようなケースも実は多いのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の千葉の件でも分かるように警察は指紋採取を怠ったが故に、このような誤認逮捕・冤罪事件が起きてしまったわけです。朝木さんの万引き冤罪事件では東村山警察署は、店の中にいて「あれは朝木明代だ!」と名指ししたとされる女性の氏名を明かしていません。

 実際にそのような人物が本当にいたのか?今となっては警察が明らかにしない以上、真相はヤブの中ですが目撃者だけで送検した朝木さんの事件はどうしても創価学会の熱心な信者であった検察官が、そのように仕組んだと疑われても仕方がないと考えます。

 八王子検察庁でこの万引き未遂事件を指揮したのは誰だったのか?

 それは創価学会員の信田昌男検事だった。創価大学を卒業し、司法試験に合格した時には聖教新聞にコメントを寄せるくらいの熱心な創価学会の信者でした。

 そして、当事の八王子検察庁の支部長検事の吉村弘氏は創価学会の幹部信者であった。このコンビは後のビルからの転落死亡事件も担当している。

吉村弘支部長(当事)が熱心な創価学会信者であったとする陳述書

http://izukohe.jugem.jp/?eid=31


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Posted by the_radical_right at 19:19│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!東村山・朝木明代さん謀殺事件 

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