在日韓国朝鮮人の「特権」をなくすことを目的とする団体のメンバーが、おととし京都市の朝鮮学校の授業を妨害したとされる事件。
1日始まった裁判で罪に問われた幹部ら4人は、全員無罪を主張しました。
「被告らの根底にあるのは子どもがどうのこうのじゃない。あの国に対する怒りが被告らを行動に走らせた」(京都駅前での街頭活動)
午後2時半、午前中の裁判終了後に京都駅前で街頭活動を行う「在日特権を許さない市民の会」通称、在特会のメンバーたち。
「北朝鮮のスパイ養成機関、朝鮮学校を日本から叩き出せ!」(拡声器での在特会の抗議・一昨年12月)
起訴状によりますと、「在特会」の幹部ら4人はおととし12月、京都市南区の京都朝鮮第一初級学校の前で「スパイのこども」などと拡声器を使って叫び、授業を妨害したなどとされています。
また、このうち副会長の川東大了(39)被告は、隣接する公園にあった学校所有のスピーカーなどを壊した器物損壊の罪にも問われています。
1日の初公判で4人は、拡声器で叫んだことなどは認めましたが「犯罪もしていないし無罪です」と主張しました。
一方、検察官は冒頭陳述で「被告らはミクシィに(ネット上に)時間と場所を書き込んで参加者を募るなどした」と述べました。
川東被告ら3人は去年4月に徳島県教職員組合の事務所に抗議に訪れ、業務を妨害した罪でも起訴されていて、検察側はこの徳島の事件で在特会がネット上に公開した映像を証拠として提出し、廷内のモニタで一時間あまりにわたって上映しました。
次回の公判は来週7日に開かれます。 (02/01 19:05)
|