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[国際]ニュース トピック:韓国
【日々是世界】韓国海軍の海賊掃討は北への“報復メッセージ”
2011.2.1 14:38
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韓国海軍が1月21日、韓国の貨物船を乗っ取ったソマリア海賊を制圧したことで、韓国世論が喜びに沸いている。李明博(イ・ミョンバク)政権によるこの急襲作戦は、韓国哨戒艦を撃沈し、延坪(ヨンピョン)島を砲撃した北朝鮮への報復メッセージになったとの指摘もある。
急襲作戦では、海賊8人が射殺、5人が拘束された。ソマリア沖周辺で乗っ取られた韓国船はこれまで7隻にも上るだけに、22日の韓国紙、朝鮮日報(電子版)は「韓国軍は、乗っ取り→身代金要求→解放→乗っ取りという悪循環を恐れた国民の懸念を払拭した」と指摘した。
同日の韓国紙、東亜日報(電子版)によれば、ソマリア沖に海軍を派遣している米国やロシア、フランスは海賊と交渉しない原則を堅持。サルコジ仏政権は2008年秋、豪華ヨットで航海していた仏人夫妻を襲った海賊を射殺し、09年春も、別の事件で報復攻撃に出た。ソマリア海賊には今、仏人観光客や米国人船員を殺すべきでないとの不文律があるとされ、東亜日報は「『自国船が襲撃されれば黙っていない』との国家的権威を海賊に知らせることが肝要だ」と強調する。
ソマリア沖で昨年起きた乗っ取りは計445件。各国が支払った身代金は総額120億ドルにも達する。海賊は最近、陸から小型ボートで外国船に近づき、甲板にはしごで登る古い方法から、すでに乗っ取った大型船を母船とし、出撃する方法を好むという。このため、雨期には陸で身を隠し、乾期に活動するというかつてのパターンにも変化がみられる。
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