パキスタン核弾頭保有百超か 民間研究者が推計と米紙【イスラマバード共同】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は31日、パキスタンが保有する核弾頭数について、過去数年で倍増し、100発を超えたと民間研究者が推計していると報じた。 パキスタンは、カシミール地方の領有権を争う隣国インドに対抗し、核兵器を開発。同紙によると、インドの保有数は60~100と推定され、専門家は「今やパキスタンがインドをやや上回った」としている。 米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)のオルブライト所長は、4年前に30~60と推計されたパキスタンの核保有数について、近年プルトニウムや高濃縮ウランの生産を加速させており、現在は最大110まで増えたとみられると述べた。 米シンクタンク、全米科学者連盟のクリステンセン氏は少なくとも100と推計。英国の大学の専門家も100~110としているという。 パキスタンは1998年、核実験に成功し、核拡散防止条約(NPT)に未加盟。ジュネーブ軍縮会議では兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉入りに抵抗している。 【共同通信】
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