事件「人体の不思議展」実態解明へ 死体解剖法違反の告発状受理 京都府警2011.2.1 14:02

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「人体の不思議展」実態解明へ 死体解剖法違反の告発状受理 京都府警

2011.2.1 14:02
京都市で開催された「人体の不思議展」=京都市左京区

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京都市で開催された「人体の不思議展」=京都市左京区

 京都市で開催された人体の不思議展をめぐり、厚生労働省が人体標本は「遺体」との見解を示した問題で、京都府警は1日、同展の主催者側が自治体の許可なく遺体を保存したのは死体解剖保存法に違反するとして、京都府保険医協会などが出した告発状を同日午後にも受理する方針を固めた。府警は同省への照会で標本が法律上の「死体」に当たるとの回答を得ており、遺体の取り扱いについて何らかの違法性があると判断、今後実態解明に向け本格捜査に乗り出す。

 病院や大学など特定の場所以外で遺体を保存する際は、自治体の許可を得ることが死体解剖保存法で義務付けられているが、同展では期間中に京都市へ許可申請が出されておらず、府警は展示などが保存行為に当たるかどうか慎重に調べている。捜査関係者によると、同展をめぐる刑事告発が受理されるのは初めて。

 告発状などによると、主催団体の同展実行委員会は、京都市左京区の市勧業館(みやこめっせ)で昨年12月4日から今年1月23日まで開催した展示会の標本が法律上の「死体」であるにもかかわらず、遺族の承諾や京都市長の許可を得ることなく、公開展示の時間外に遺体やその一部を会場内に保存したとされる。

 同展を実質的に運営する東京都港区のイベント会社に対し、産経新聞は文書で取材を申し入れたが、回答は届いていない。

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