30日、東京・文京区の東京ドームシティの遊園地で、乗り物から男性客が転落して死亡した事故で、男性は一緒に乗った友人に、体を固定する安全バーが「締まらない」と話していたことが分かりました。警視庁は、乗車の際の安全確認や従業員への指導に問題がなかったか調べています。
この事故は、30日、東京・文京区の東京ドームシティの中にある遊園地で、「スピニングコースター舞姫」という乗り物から、東京・羽村市の会社員、倉野内史明さん(34)が地上に転落して死亡したものです。警視庁は、午前9時すぎから現場検証を行っています。警視庁によりますと、乗り物には客の体を固定する安全バーがありますが、倉野内さんはスタートする前に、一緒に乗った友人に「安全バーが締まらない」と話していたということです。倉野内さんは体重が100キロを超える大柄だったということで、遊園地の規定では、客の体が大きくて安全バーが締まらない場合には乗車させないことになっているほか、従業員が手で触ってバーが締まっているかどうか確認することになっていました。しかし、30日、安全確認を担当していたアルバイトの女性は、手で触っての確認はしていなかったということです。警視庁は、乗車の際の安全確認や従業員への指導に問題がなかったか、業務上過失致死の疑いで調べています。