テレビ朝日系で生中継された1月29日のサッカー・アジア杯決勝「日本―オーストラリア戦」の平均視聴率が33・1%だったことが31日、分かった。同25日の準決勝、対韓国戦の35・1%には及ばなかったが、キックオフが1時間35分遅い深夜0時だったにもかかわらず、30%超え。占拠率も韓国戦の57・5%を上回る66・4%とアジア杯史上最高を記録した。瞬間最高視聴率は前半終了の0時46分で37・5%だった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
ザック・ジャパンは日本を眠らせなかった。アジアで最多となる4度目の王者に輝いた歴史的勝利。テレビ朝日系では、1月29日午後11時54分から深夜2時40分まで生中継し、平均視聴率33・1%を記録した。
アジア杯中継史上、1月25日の準決勝・韓国戦(35・1%)に次ぐ2位となった。04年8月7日、ジーコ・ジャパンが敵地で中国に3―1で勝利し、テレビ朝日系で午後9時から生中継された決勝戦の32・4%を超えた。
深夜としては異例の数字だ。宿命のライバル、対韓国戦に2ポイント届かないが、決勝のオーストラリア戦は1時間35分遅い深夜0時にキックオフした。0―0で進む緊迫した展開で前半終了時には瞬間最高の37・5%。
後半と延長前半には、GK川島永嗣(27)=リールセ=がファインセーブ。そして延長後半4分、FW李忠成(25)=広島=の左足ボレーの決勝弾が、高視聴率を呼び込んだ。
占拠率は66・4%で、韓国戦で記録した57・5%を10ポイント近く超えた。テレビをつけている7割近くが日本・オーストラリア戦を見た形。テレビ朝日は1月31日と1日の2日間、社員食堂のメニューを無料にした。1日が52回目の開局記念日ということもあるが、社員食堂の無料は昨年6月19日に生中継したW杯1次リーグの日本―オランダ戦(平均視聴率43・0%)以来となる。
テレビ朝日は「今回のアジアカップでいただいた高視聴率は、日本代表の奮闘する姿が日本中の感動を呼んだ結果だと思います」とコメント。凱旋試合となる3月25日の親善試合モンテネグロ戦も生中継する。
◆NHK・BS1「驚異」の6.3% NHK・BS1が生中継したサッカー・アジア杯決勝戦の視聴率は6・3%だった。瞬間最高視聴率は、決勝戦後に行われた表彰式のシーン(午前2時57分)で8・4%。NHK関係者は「BSの視聴率は1%を超えればいいほう。注目の大リーグ中継でも、よくて1~2%程度。今回は驚異的な数字です」と驚いている。
◆ラジオ聴取13.9% 決勝戦を生中継したニッポン放送は試合時間帯に東名高速・海老名サービスエリア(下り線)で129人のドライバーにアンケート。このうち18人が中継を聴いていた。
[2011/2/1-06:00 スポーツ報知]