下田が李に大差判定勝ち！帝拳３人目の現役世界王者に…ＷＢＡ世界Ｓバンタム級戦

判定勝ちで初挑戦タイトル奪取の下田。８回に３度目のダウンを奪った

　◆報知新聞社後援　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーバンタム級タイトルマッチ　○下田昭文（判定３―０）李冽理●（３１日・有明コロシアム）　挑戦者で同級６位の下田昭文（帝拳）が在日韓国人でチャンピオンの李冽理（横浜光）を３―０の判定で破り、新王者となった。

　３回に両者がダウンを奪い合う激戦。下田は５回と８回にもダウンを奪い、ポイントは大差がついた。戦績は下田が２６戦２３勝（１０ＫＯ）２敗１分け。初防衛に失敗した李冽理は２０戦１７勝（８ＫＯ）２敗１分け。

　下田はＷＢＣ世界スーパーバンタム級・西岡利晃、ＷＢＣ世界スーパーフェザー級・粟生隆寛に続き帝拳３人目の現役世界王者となった。

　下田昭文「試合内容についてはよく分からないけど、努力したことを出そうと思った。これからも男らしく、強くやりたい」

　李冽理「早い段階でダウンをもらって焦ったところもあった。相手は顔の位置を動かしてきて、狙いを絞れなかった。不完全燃焼で終わってしまい、悔しい」

　西岡利晃（現ＷＢＣスーパーバンタム級王者）「（同じ帝拳ジム所属の）下田は満点の試合内容。プラン通りにスピードを生かし切った。下田のよさが１２０パーセント出た」

　本田明彦・帝拳ジム会長「理想通りの展開で全てがうまくいった。下田はいつもよく練習しているから、スタミナも最後まで続いた。まだまだ伸びしろはある」

　◆下田　昭文（しもだ・あきふみ）０３年１月プロデビュー。０７年４月に日本スーパーバンタム級王座を獲得して３度防衛。０７年は年間表彰の新鋭賞にも輝いた。昨年３月に東洋太平洋同級王座を奪取して１度防衛した。スピードがあり、左ストレートが鋭い左ボクサーファイター。戦績は２６戦２３勝（１０ＫＯ）２敗１分け。２６歳。北海道出身。