ウインバリアシオン素質良し!開花間近 きさらぎ賞
◆ 敗戦“肥やし”に成長中 ◆
きさらぎ賞は西のクラシックの登竜門ともいうべきハイレベルな一戦。今年も広い京都の外回りを舞台に素質馬が力を競う。主役は大器とウワサされるウインバリアシオン(牡=松永昌)。暮れのラジオNIKKEI杯2歳S4着をバネにして初タイトル奪取を狙う。
◆ 春のクラシックへ弾みつける ◆
勝負事は勝つに越したことはない。それでも1つの敗戦がのちのち生きてくるケースは多々ある。ウインバリアシオンの前走、ラジオNIKKEI杯2歳Sがそれに当てはまるかもしれない。好位から直線、抜け出しを図ったものの最後のひと伸びを欠いて4着。デビュー3連勝はならず、初黒星となったが竹邑厩務員の口調に悲観の色はない。
「前走は大外枠だったからポジションを取りに仕掛け気味にいったんだけど少し折り合いを欠くところがあった。それに休み明けだったしね。バタッと止まったわけじゃないし、ゴールまで頑張っていたから」
デビュー前からの評判通り、新馬→野路菊Sと2連勝。素材の良さは間違いない。あとはいかに磨きをかけていくか。厳しい競馬でもまれることも時には必要。ホロ苦い経験はきっと成長の土台となっていく。
前走後はレース中の外傷で3日間、馬場入りを控えたが、すぐに回復。乗り込みを再開してからは中5週となる今週末に向けて順調に調教をこなしている。1週前追い切りは坂路でモータウンサウンド(3歳未勝利)を6馬身追走。4F53秒6−12秒3で力強く伸びて4馬身先着だった。
「中山さん(調教助手)は“いい動き”って言っていたよ。外傷は不幸中の幸いで左トモの横側の皮がめくれた程度。打撲と傷腫れで休んだけど、それからはずっと乗っているし本数もこなしているからね」
歩む道のりは春のクラシックへとつながっている。これからは経験を積みながら、なおかつ今まで以上に結果を求められる。
[ 2011年2月1日付 ]
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