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コースター転落死で、警視庁が東京ドーム側を家宅捜索

2011年2月1日9時57分

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 東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で1月30日、コースターから会社員倉野内史明さん(34)が転落死した事故で、警視庁は1日午前、施設を運営・管理する会社「東京ドーム」の本社(同区)など3カ所について業務上過失致死容疑で家宅捜索を始めた。関係資料を押収し、施設側の安全管理に問題がなかったか調べる。

 ほかに捜索に入ったのは、遊園地の事務所(同区)とコースターの輸入元「インタミン・ジャパン」(杉並区)。

 捜査1課によると、事故は30日午後0時40分ごろ、「スピニングコースター舞姫」で発生。倉野内さんは知人ら3人と乗り、四つ目のU字カーブで投げ出されて約8メートル下の地面に転落した。

 同課やドームシティによると、客が前部にある安全バーを自分で腰付近まで下ろすと、カチッという音が鳴ってロックがかかる。ロックは降り場の直前で機械的に解除するまで外れることはないが、ロックがかかっていなくても運転はできるという。

 担当の従業員が客1人ずつについて手で触り、ロックを確認する決まりになっている。しかし、倉野内さんが乗った際は従業員の手による確認が行われなかった疑いが強いという。

 施設側が社員に配布している運行マニュアルには「安全バーがしっかりと倒されているか確認」との記述があるだけで、具体的にどう確認するのか方法や手順は記されていない。施設側は、安全確認を担当するアルバイトの人たちには、手で触って確認するよう社員が口頭で指導してきた、と説明している。

 捜査1課は、捜索で押収した資料の分析や関係者の事情聴取を通じて、こうした指導の経緯など同社の安全管理の実態を解明する方針だ。

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