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<コースター転落死>「安全バーがグラグラ」同乗者が証言

毎日新聞 2月1日(火)2時30分配信

<コースター転落死>「安全バーがグラグラ」同乗者が証言
転落事故が起きた「スピニングコースター舞姫」の乗車部分=東京都文京区の東京ドームシティアトラクションズで2011年1月30日午後1時58分、手塚耕一郎撮影
 東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で小型コースターから羽村市の会社員、倉野内史明さん(34)が転落死した事故で、隣席の知人男性が「倉野内さんの安全バーがグラグラしていた。固定されていないように見えたが、大丈夫だと思った」と話していることが分かった。バーが固定されていれば事故は起きなかったとみられる。警視庁捜査1課は、運営会社「東京ドーム」の管理体制に問題があった可能性もあるとみて、業務上過失致死容疑で捜査している。

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 捜査1課などによると、倉野内さんは「スピニングコースター舞姫」に知人の男女3人と同乗。バーは乗客自身が手前に引き、その後、アルバイトの女性係員が目視と手で触って固定状況を確認する手順だったが、係員は4人のバーを触って確認していなかった。

 同社はバーが固定されない大柄な乗客の利用は断っていると説明するが、運用マニュアルには記載されていなかった。倉野内さんは体重130キロ以上と大柄だったため固定できなかったとみられる。

 東京ドームは30日の会見で「固定状況は必ず手で触って確認するよう指導していた」と説明。しかし係員は調べに「安全バーをちらっと見たら締まっているように見えた。これまでも触らずに見て確かめるだけの時もあった」と話している。捜査1課は近く、業務上過失致死容疑で同社を家宅捜索し、指導状況などを確認する方針。

 一方、文京区は31日、建築基準法に基づき東京ドームに対し、原因究明のための調査とコースターの使用中止を勧告した。期間は、安全対策や再発防止策を完了するまで。同園は事故後から自主的に営業を休止している。

 区によると、このコースターでは昨年5月9日、営業中に部品の一部が高さ約4.5メートルから落下し、従業員の背中に当たり軽傷を負う事故があった。区は2日後、同社に対し、再発防止を求める行政指導を行っていた。

 また国土交通省は31日、走行型の遊戯施設がある全国の遊園地の管理者に対し、運行管理規定の順守と安全バーやシートベルトの装着確認を徹底するよう文書で通知した。【山本太一、山田奈緒、石原聖】


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最終更新:2月1日(火)3時53分

毎日新聞

 

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