母子家庭が抱える問題や支援体制について考えるシンポジウム「シングルマザーの孤立と貧困」が30日、大阪市中央区の大阪司法書士会館で開かれ、府内外から133人が参加した。
女性の貧困について話し合うパネリストら=30日午後、大阪市中央区 |
反貧困大阪ネットワーク実行委員会などが主催。「女性のための街かど相談室 ここ・からサロン」(同市浪速区)共同代表の中野冬美さんがコーディネーターを務め、女性や子ども支援の関係者ら4人がパネリストとして登壇した。
弁護士の渡辺和恵さんは「子どもを持つ女性が安心して働ける場所がないにもかかわらず日本では自立自助が求められる」と述べ、助け合いの心を持つことの大切さを強調。
ケアワーカーの鈴木くみ子さんはシングルマザー当事者の立場から「父、母、子どもがいる家族が幸せという幻想を日本は早く捨ててほしい」と訴えた。
また児童福祉施設「こどもの里」(同市西成区)の館長を務める荘保恭子さんは、孤立による児童虐待や若年出産などこれまでにかかわった事例を紹介。「誰もが行ける駅の近くとかマーケットの隣に子どもを預けたり、相談窓口や仕事の情報などを得たりできるスペースが必要」と提言した。
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