最後の船長命令として部下たちにこの場から逃げるように言うと、白ひげは自らの手で海軍との決着をつけようと、その前に立ちはだかった。一緒に帰ることを願う海賊たちも白ひげに一喝され、これ以上、この場所にとどまることは白ひげの覚悟に泥を塗ることになると泣きながら撤退を開始する。もはや白ひげは瀕死だと、海兵たちは一斉攻撃をしかけるが、逆に一蹴されてしまう。その猛攻を見たセンゴクは、部下たちやエースに気づかうことのなくなった白ひげは命と引き換えにマリンフォードを海に沈めるつもりだと告げた。
一方、白ひげの底力を見たバギーは野望をぶち上げたことを後悔していた。だが、勘違いした囚人たちから持ち上げられたうえ、電伝虫まで復旧してしまい、後には引けなくなる。映像が再開して期待した人々だったが、またしてもバギーが現れたため怒ってしまう。そのころ、撤退しようとしたエースだったが、今にも白ひげを襲おうとする海兵たちを薙ぎ払う。エースは白ひげとの出会いを思い出し、いつしか手をついて頭を下げる。そして、白ひげから俺が親父でよかったかと尋ねられると、断腸の思いで声を振り絞りもちろんだと答えた。
仲間たちが奪った軍艦へと急ぐ海賊たち。ジンベエは狙われているルフィとエースを自分の前に走らせ、一人でも多く生き残ることが白ひげの願いだと話す。しかし、それを黙って行かせる赤犬ではなかった。海賊たちを容赦なく攻撃し、腰抜けだと罵る赤犬。立ち止まれば相手の思うつぼだと堪える海賊たちだったが、恩人である白ひげを敗北者だと挑発されたエースは聞き捨てられず、赤犬に言葉を取り消せと詰め寄った。だが、赤犬はさらに挑発、エースの実父ロジャーを引き合いに出し、白ひげの人生をくだらないと愚弄する。
仲間たちの制止も聞かず、怒りをあらわにして赤犬に近づくエース。さらなる挑発で怒りに我を忘れたエースは赤犬に攻撃を仕掛けるが、逆に吹き飛ばされてしまう。赤犬はエースの火と、すべてを焼き尽くす自分のマグマではその実力差は歴然だと言い放つと、今度はルフィにその拳を向けた。ドラゴンの息子であるルフィもエースと同じ大罪人の血筋であり、絶対に逃がさないと言うのだ。だが、その拳はルフィを助けようと間に入ったエースの身体を貫く。ただ茫然と見つめるルフィ。そしてエースのビブルカードは燃え尽きようとしていた…