食べ物からファッションまで、欧州で韓流ブーム(下)

■イタリアのファッション界に「韓国調査チーム」

 ブランド業界では、韓国に学ぶ動きが盛んだ。巨大市場の中国をはじめ、アジア市場を攻略するためには、韓流を把握し、韓国を知らなければならないという考えがあるためだ。イタリアのブランド「トッズ」は最近、香港に「韓国研究タスク・フォース・チーム」を設置した。同社関係者は「中国の消費者がインターネットなどを通じ、韓国のドラマをほぼリアルタイムで見て、トレンドに追随している。韓国の人気スターを広告やマーケティングに起用しないと、競争力を高めることができない」と指摘した。

 イタリアの「エルメネジルド・ゼニア」は、中国進出20周年を記念するファッションショーに韓国人モデルを起用し、フランスの「ルイ・ヴィトン」もアジア向け広告に韓国のタレント、コ・ス、コン・ユの起用を韓国側にオファーした。

 韓国がファッションをリードする洗練されたイメージでとらえられ、韓国ブランドに対する認知度も高まっている。トレンド情報会社、エーダイムのキム・ヘリョン代表は「最近中国の消費者を調査したところ、回答者の70%以上が韓国製品のイメージを海外の有名ブランドと同じレベルと認識していた。ファッションの中心地であるパリ、ミラノなどでも韓国のモデルやデザイナーに対する人気が高まっている」と指摘した。

パリ・ミラノ=崔宝允(チェ・ボユン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る