掲示板過去ログ2003年5月



4184. Re: 痛む 信太一郎  2003/05/31 (土) 22:18
 日韓戦は見ていましたが、御指摘のことは気がつきませんでした。オネさんは、鋭いですね。「〜」のところには、選手の名前が入るのでしょうか? だとしたら、何か選手がゲームの道具のような感じがします。あるいは、そのアナウンサーの方言かも知れませんね。僕もこういう表現は初耳です。




4183. Re: は行について 信太一郎  2003/05/31 (土) 22:15
 山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた』(光文社新書)によれば、今昔物語集の中に化け物の高笑いとして「カカ」というのがあるそうです。一般に平安時代の古典には擬音語擬態語はあまり現われないので、「今昔」は、いい資料となるようです。

 意表をつかれた質問で、もっと調べなければなりませんが、やはり「パパ」とか「ファファ」とかいう笑い声はないでしょう。擬音擬態語にはかなり流行りすたりがあるので、現代語を出発点にして考えられないことも多いようです。[h]が不可欠というのは、現代的な感覚ともいえますが、のどの奥から出す感じの音としては、[k]が用いられていたと考えるのが自然だと思います。なお、4180の投稿ですが、濃音と激音の転写法が逆ではないでしょうか?




4182. 痛む オネ  2003/05/31 (土) 21:16
サッカーの日韓戦見ました?
誰かがけがをするたびに、「〜が痛んだ」「〜が痛んでいます」って言ってました。始めは言い間違いかと思ったんですけど、何度も言うもんだからありゃ根本的に間違って覚えてるんでしょうかね。「〜が痛む」って初めて聞きました。こうして言葉が変わっていくんでしょうか。




4181. は行について 辻本裕幸  2003/05/31 (土) 17:10
非常にしょうもない質問をします。
 日本語のは行がまだ【p】や【ф】だったとき、人間はどうやって笑っていたのでしょうか?【ka:ka:ka:ka:】のように笑っていたのか?若しくは「ハハハハ」と書いて【pa:pa:pa:pa:】【фa:фa:фa:фa:】のように笑っていたか?(苦しい!)
 いずれにしても擬音語なんかを見る限り、日本語に【h】は不可欠のように思えるのですが、それが無かった時代、それはどのように対処されていたのか?興味があります。




4180. メールの朝鮮語 辻本裕幸  2003/05/31 (土) 17:01
黒龍江朝鮮族美少女二人と、携帯電話メールを始めました。私は、朝鮮マルでうち、彼女達は、日本語で、打ってくれます。もちろん、私の携帯電話では、朝鮮グルを打つことはできませんから、ローマ字で打ち、漢字で書ける語は、日本語常用漢字で打つ。いろいろと表記に工夫を凝らした。大前提として、朝鮮グル一文字につきアルファベット一文字を当て、発音どおりには書いていないということ。ハムニダはhabnidaと打ち、イッスムニダはissseubnidaと打つ。つまり朝鮮グルの完全なるローマ字への置き換えということです。平音は語頭、語中の如何にかかわらず全て、g、d、b、z、と表記する。語中で有声しているかどうか?はこの表記では表現しないこととする。濃音はアポストロフィーもhも加えず、単にk、t、p、cと表記する。激音は二重子音とみなし、gg、dd、bb、zz、ssと表記する。リウルは語頭、語中の如何にかかわらずlで表記。お相手は中国でピンイン字母を習った中国人ですから、流音はrではなく、lと表記したほうが理解しやすいだろうからだ。チャの発音は大韓民国式ではch、やjと表記するようだが、お相手はピンインを習った中国人ですから、cと表記した方が分かってもらえるでしょうし、その対になっている平音もjではなく、zと表記した方が理解しやすいだろうからだ。その上、朝鮮北部ではチャは【t∫】>【ts】となるほうが一般的なようなので、漢語普通話で、ツァの発音をするz、cを当てたほうが自然だろう。隠れパッチム 「読む」 イクタもilgdaと隠パッチムを表記することとした。これはあくまで置き換えだからだ。母音は五母音は普通にaiueoだが、残り三つは大韓民国式と同じように、オeo ウeu エae とダブルスペリングを採用した。合拗音と拗音はどうしようか?やはりお相手はピンインに慣れている中国人なので、会母音iやuを挟もうか?gieseyoみたいに。しかしo+母音でweとかになる奴はどうしようか?語源を無視してweとするか?しかし 来た ワッスムニダはoassseubnidaと表記した方が、元の語源が分かりやすいだろうが。まだまだ試行錯誤だが。やはり中国の女の子はやさしい。ちゃんとメールくれますから。日本人の女の子はメールなんてくれませんからね。




4179. Re: SIDA 信太一郎  2003/05/30 (金) 23:13
 安心いたしました。フランス語でも[s]と[∫]の区別があることは知っておりましたが、日本語で「猛毒」と「耄碌」が聞き違えられるように、聞き違えられる心配をしておりましたので、アドバイスのようにしたいと思います。

 御新著は、今までよりだいぶ準備期間が長いですね。表題といい、待ち遠しいところです。




4178. SIDA たき [URL]  2003/05/30 (金) 22:46

>  AIDS(Aquired immunity deficiency syndrome、後天性免疫不全症候群)は、フランスやスペインなどラテン圏では語順の違いのため、SIDAとなるようです。私がラテン圏で名乗ったらギョッとされるということはないのでしょうか?

信太さん、

おっしゃる様に、エイズは仏語でSIDA(スィダ)です。ただ、信太さんのお名前は「シダ」でパスポートもヘボン式のSHIDAでしょうから、発音が違いますね。

英語のSip/Ship、See/Sheが別の様に、仏語でもSien/Chienは混同されません。もしモントリオールにいらっしゃることがあれば、
「シダ」の「シ」を特に強く発音されるといいですね。(笑)

>  3冊目の刊行が具体化したら、またこの掲示板でお知らせください。

有難うございます。「英語にも主語はなかった」という題で講談社メチエから10月に刊行の予定です。





4177. Re^8: ら抜き言葉 信太一郎  2003/05/30 (金) 21:18
 大学時代に、鹿児島県出身の友人がいました。県北の郡部の出身でしたが、進学のために高校入学時から鹿児島市内で下宿していたというのに驚きました。鹿児島にしかないような3字姓でした。

 彼の話によれば、鹿児島弁では「右の耳に水が入った」は「ミンノミンニミッガイッタ」、「貝、買いに来い」に至ってはなんと「ケケケケ」というのだそうですが、本当でしょうか?




4175. Re: さらに黒竜江の朝鮮族とも知り合いました。我が母校は東アジアの民族の坩堝なり 信太一郎  2003/05/30 (金) 21:12
>「〜ラゴハムニダ」とか 「別ロ〜」とか 「ラディオ」とか固有語や外来語はちゃんと音節頭のリウルを発音できるのに、

 語頭のリウルは、あるいは金父子が作ったものではないのかも知れません。でも、>「〜ラゴハムニダ」や「別ロ〜」は、音節頭ではあっても文節頭ではありません。古い外来語である「ラディオ」は韓国でもいまだに「ナディオ」であり、それはもう韓国語と解釈されているようです。でも、英語などからの新しい外来語の語頭のリウルは発音できないと、今の韓国では恥ずかしいということになるのでしょう。

 中国語ではブタが「猪」、イノシシが「野猪」ということは、授業でもやったことがあります。「猪八戒はブタだろ」というと、すぐ納得してもらえました。




4174. Re^7: ら抜き言葉 信太一郎  2003/05/30 (金) 21:04
> 実は中3です
> 五月十日が誕生日なんです!!!
> 早いでしょ〜

 じゃあ、なったばかりの15歳ですね。実は、僕も5月13日生まれなので、同級生の中でも早く歳をとるほうでした。ruuss さんのころには、それが嬉しかったのですが、57にもなると、あまり嬉しくありません。
でも、その間、実に42年! いろいろなことがありますから、今から楽しみにしておいてください。あと、気になっていることが一つあるのですが、ruuss さんは、男子ですか、女子ですか? よろしかったら、何県に住んでいるのかも教えてください。でも、メルアドを公開するのは、後悔することになるから、やめたほうがいいですよ。




4173. Re^7: ら抜き言葉 massangeana  2003/05/30 (金) 16:16
ここの掲示板はあまりアンケート的なことには向かないかも
しれませんが, とりあえず。
私は 40代ですが, 共通語でしゃべるときは「ら抜き」はほと
んど使わない, と自分では思います。世代のせいというよりは,
私の出身が鹿児島であって, 共通語を外国語のようにあとから
学習したために, 教科書的なしゃべり方しかできないのかもしれません。

鹿児島では「出っ」(出る)の可能形は「出がなっ」, 尊敬は「出やっ」
なので, もともと「るっ・らるっ」(「れる・られる」に相当)の出番
自体が少なめです。「見っ」(見る)の可能形を「見るっ」(見るる)
ということはありますが, これはら抜きというより「見る」自体が
「見らん・見れ」のように四段動詞化しているせいかもしれません。
(わたしは「見た」を「見った」とはいいませんが, そういう言い方を
する人もいます。コマーシャルのせりふで「来てみてん, 見ってみてん」
というのがありました)




4172. さらに黒竜江の朝鮮族とも知り合いました。我が母校は東アジアの民族の坩堝なり 辻本裕幸  2003/05/30 (金) 13:48
きょう、今度は黒竜江朝鮮族の女性、二人に知り合った。まだあまりしゃべっていませんが、彼女ら曰く黒竜江と吉林もまた方言差があるそうです。
 ひょっとしたら、民主主義人民共和国朝鮮が語頭リウルにこだわっているのではなくて、大韓民国が語頭の非リウルにこだわりすぎているのではないか?
だって「〜ラゴハムニダ」とか 「別ロ〜」とか 「ラディオ」とか固有語や外来語はちゃんと音節頭のリウルを発音できるのに、漢字語だけに限って、語頭のリウルが発音できなくなるなんておかしいですよ!
 朝鮮語は、朝鮮以外にも中国、ソビエト、アメリカ、日本と世界中に話者が居るので、そういうものを全部調べてからでないと、正直何が一番一般的なのか分からないと思う。中国の朝鮮族も漢字は使わないらしいが、探せば、今も漢字を使う朝鮮族も、居るのかもしれません。安易に朝鮮民主主義人民共和国の発音が政治的と見なすのは、もうちょっと後でも遅くないです。




4171. 食べ物いろいろ 辻本裕幸  2003/05/30 (金) 13:27
 サラダは私も好きですよ。しかし私はドレシングはかけない。ただサラダは、ハンバーガーやホットドッグと一緒で、おいしいけど、私たち中華民族の食べ物ではないということ。偏見ではなくて事実を言っただけ。ヨーロッパの食文化は食中毒との戦いであった。そのおかげでジャガイモを食べる習慣が欧米で普及した。しかし食中毒になったとしてもそれは欧米の文化だから私は口は出さない。だから、私は一度も「野菜は火を通した方がいいんじゃない?」とか欧米人に言ったことはないですよ。お節介は一番いけない。「だから犬を食べるな」とか我々に言ってくれるな!と私は言った。
 生と言えば、お寿司や刺身を思い浮かべるかもしれないが、ああいうものを庶民が口にするようになったのは、まだ最近のことである。刺身どころか、魚自体、大正以前の日本人はほとんど食べられなかった。冷凍技術がなかったですからね。冷凍技術は中国や朝鮮にもなかったですけど、あそこは肉が食べられたから、魚は居なくてもよかった。しかし日本には宗教の影響で、豚肉どころか、一切の肉が食べられませんでしたから。大正以前の日本人は極度に動物性タンパク質が不足していたと思われる。平均身長も低くて、男性145p女性130pぐらいだったそうである。寿命も短くて、大体50歳ぐらいで人は死んだ。しかし平均寿命が短いのは恥ではない。鯨や象クラスの巨大生物でやっと80年ぐらいである。ゴリラやチンパンでやっと50年ぐらいだそうですから、人間の寿命も実は大正以前の日本人ぐらいのがもっとも自然なのでしょう。
 イノシシを養殖しようとした人は、おそらくイノシシの概念が分かっていなかった。イノシシとは野生の豚の事だから、人が飼っているイノシシはすでに豚なのだ。「イノシシを養殖する」とは矛盾した表現だ。猪のあのマッチョな肉体は野生下でなくてはあり得ないのだ!日本人は豚と猪を違う生き物と考えている。しかし中国語ではどちらも猪zhuである。特に猪を強調する場合は野猪yezhuと言う。回族は豚肉を食べないと言ったら、イノシシも含むのである。イノシシどしとは、実はブタ年の事である。




4170. Re^6: ら抜き言葉 ruuss  2003/05/29 (木) 21:08
実は中3です
五月十日が誕生日なんです!!!
早いでしょ〜




4169. 豚肉 辻本裕幸  2003/05/29 (木) 16:36
哺乳類が哺乳類を食べるのは、生態的に近い分やはり危険は大きいのですね。
 なぜムスリムは豚肉を食べないか?また考えてみた。思うに、それは日常を脱し、神にちかづけとの事ではないのか?
 農耕民族の社会ではどこにおいても、豚肉は比較的安価で、簡単に飼えて、その上柔らかくて、庶民的な食品である。中国、インド、アメリカ黒人の社会、インドネシア、マレーシア。みなもともと豚肉を良く食べる習慣があった。しかしそういう非イスラムのところに、イスラムが普及するにつれて、何でも良いんですけど、「自分達は神に近づいた、日常を脱した、」という証が必要となる。その一つが、「豚肉を食べない」ことなのだと思います。
 しかし中国回族のうち、女性は比較的良く豚肉を食べるということが分かってきた。もともとイスラムは女性には信仰行為を義務付けてはいない。(行為だけですよ。信仰はしなければいけない。)そのため、よほど信心深い人で無い限り、モスクに女性がやってくることも少ないのだ。それで漢族と接する機会が多い女性は、豚も食べるのだろう。勿論親兄弟の前では食べないでしょうが。福建省泉州の回族は豚肉を食べるらしい。
 最近は中国人のお宅にお邪魔しても、皆私に気を使って、肉そのものを出さない。厳格なムスリムは、豚に限らず、ムスリム以外の人間が精肉したものは一切食べないからだ。そんな気は使って頂かなくても良い。私は日和見主義者だ。勿論、神様は一番大事ですけど、人間有っての宗教で、宗教のために人間が生きているわけではないという考えは今も同じであるから。広東の豚肉の背中の皮を焼いた料理、美味かったな。




4168. Re: SARS 信太一郎  2003/05/29 (木) 13:14
 > モントリオールでは SARS(仏語では語順が変わるのでSRASと呼ばれます)

 AIDS(Aquired immunity deficiency syndrome、後天性免疫不全症候群)は、フランスやスペインなどラテン圏では語順の違いのため、SIDAとなるようです。私がラテン圏で名乗ったらギョッとされるということはないのでしょうか?

 命にかかわる病気でなくても、大事なときに風邪を引くとあとあと厄介です。日ごろから健康のために気を使う習慣を樹立するに越したことはなさそうですね。

 3冊目の刊行が具体化したら、またこの掲示板でお知らせください。




4167. Re: 偏見をなくせ! 信太一郎  2003/05/29 (木) 13:08
>私に言わせれば、野菜に火を通さないで、生で食べる欧米式の方がよほど野蛮である。生野菜には、目に見えない黴菌や有害微生物がウヨウヨしているのに。

 「偏見をなくせ!」と題しながら、紛れもない偏見をばらまくのには全く感心できません。私もサラダは好きでよく食べます。マヨネーズやややこしいドレッシングなどかけず、単純に塩で食べるのがいちばんおいしいですね。

 日本などでサラダが発達しなかったのは、モンスーン気候のもとで下肥を用いるため、寄生虫などの影響が大きいことを経験的に把握したからではないでしょうか?

 冷涼なヨーロッパでは、こういう害が軽微ですし、レタスなどは、アブラナ科の昆虫がきらう成分があるので、ほとんど虫がつかないなどの理由でサラダが発達したのだと思います。

 辻本さんの投稿を受けて、日記に新しい記事を書きましたので、御笑覧ください。

http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/diary.htm




4166. Re^7: ウ段とイ段の処理のぶれ 信太一郎  2003/05/29 (木) 13:00
> あのサイトは、癖があるので評判はよろしくないのですが、

 下記のサイトの存在は、私も、HPを始めたばかりのころから知っておりましたが、いまだに通読していません。「癖がある」というより、「癖ばかり」という印象をいまだにぬぐいきれておりません。

http://www.biwa.ne.jp/~ichhan-j/contents.htm

 一時期、言語間の系統関係をつきとめようとすることが流行しましたが、そういうことに情熱を注ごうとすると、言語研究のいちばん大事なところを外れてしまうように思っております。




4165. リウルについて 辻本裕幸  2003/05/29 (木) 12:47
今さっき、名古屋に住んでいる、吉林朝鮮族の女性と一緒に、飯を食った。本当は、相手を試すような真似はしたくなかったのですが、李、劉、来日、六などを発音していただいた。「‘明天‘朝鮮語 zenme説?」「ろく朝鮮語zenme説?」みたいに、わざと、日本語漢字音でラ行、普通話でlで始まる漢字語をたずねて見た。そしたら       彼女は、全部語頭にl(もしくはrでもいいですけど)をつけて発音された!
 従来言われてきた、「朝鮮民主主義人民共和国の発音は、政治的に無理やり語頭のリウルをつけて発音している」と言う説。ちょっと信じられなくなりました。もしそうなら、どうして、金正日のいない中国に住んでいる朝鮮族も、リウルを語頭で発音しているんですか?本当に、朝鮮民主主義人民共和国が主張しているように「語頭でリウルをつけるのは、朝鮮の方言」なのではないですか?さらに言えば、正しい(古い)発音こそリウルを付けて発音するほうで、nや母音剥き出しになる大韓民国の発音のほうが、訛っている(新しい)のでは?(訛っているのが悪いとは言っていませんよ)だって、あの漢字はみんな北京語ではl始まり、日本語ではラ行始まり。ならば朝鮮語もリウル始まりが自然である。さらにいえば、日本人は呉音を朝鮮人から習っているのである。もし朝鮮人に先天的に語頭のリウルが発音できないのならば、呉音にラ行は無いはずである。まだ一人に聞いただけなのではっきりしたことは分かりません。でも私の前からの疑問で、「政治で言葉が変えられるか?」というのがあります。亡命者はみんなリウルを発音している。そんなたかだか、五十余年の政権下で、一変に一言語の音韻構造が変えられるものでしょうか?そんなことは無理。多分 金日成が生まれる前から、朝鮮人民は、リウルを発音してきたと考えるのが自然である。
 私は語頭のリウルを発音する向きでいる。なぜなら私は邪馬台(ヤマト)族。ヤマト語漢字音では李、来、六、劉はみなラ行ですから、これら漢字をリウルと解釈したほうが自然である。中国語においても私はl優先n下位の立場を取っている。広東語neihou>leihou の様に




4164. SARS たき [URL]  2003/05/29 (木) 12:00
>  たきさん、お久しぶりです。カナダでは、SARSはどのように報道されていますか? トロントとモントリオールは遠いし、定住している東洋人も多いことだから不愉快な思いをされる機会はさほどないのではないかと思います。

信太さん、御無沙汰しています。夏休みに入り、家で3冊目を書いています。

ご質問ですが、モントリオールでは SARS(仏語では語順が変わるのでSRASと呼ばれます)とあまり関係のない生活をしています。ただ日本の観光客等はナイアガラ/トロントを回ってからモントリオール/ケベックに来るコースが殆どなので、キャンセルが相次ぎ、業界は相当深刻にやられているようです。

この夏も教え子を色々なプログラムで日本へ送り込みます、今年は過去最高の22名です。きっと成田であれこれ質問されることでしょう。トロントとモントリオールは遠く離れて、モントリオールではSARSは一人もいないと強調しなさい、とアドバイスしています。

ところで、当地ではSARS騒動のせいで日本の株が上がっています。タクシーやバスの運転手さんの白い手袋、風邪を引いたらマスクすること、子ども家に帰ったらうがいしたり手を洗うことなど、非常に衛生的な国であり、それが SARSから身を守っていると(中国とのやや大袈裟な比較で)当地で報道されています。




4163. 偏見をなくせ! 辻本裕幸  2003/05/29 (木) 09:33
その通りです!自転車こそ、先進国の乗り物です。そういうこともっと言ってくださいよ!日本の過剰消費者どもに!
 ただし中国でも自転車より、自動車の方があこがれの乗り物という概念でとらえられている。そして結構頑張って働いて、自動車を所有できるようになってきた人が増えてきた。その努力は素直に認めた方がいいと思います。しかしNHKはいまだに中国では自転車しか走っていないかのような報道の仕方をするから、私達中華民族はいつも怒っている。
 サーズはどうやら、ハクビシンの体液から感染したようです。ハクビシンかどうかは分かりませんが、私が広州に行ったときもイタチやたぬきのような生き物がレストランの前で檻に入っていました。
 俺達中華民族がハクビシンを食おうが、犬を食おうが、俺達の勝手。どうせ、またあれでしょ?欧米の偽善者どもが、動物愛護だとか、野蛮だとか、文句言って来ているんでしょうが。ソウルオリンピックの時、外人に配慮して、強制的に狗肉を使う店は閉店にしたと、先生が言っていた。冗談じゃないよ!どうして白人の飯のために、我々中華民族(アジア人)が食事習慣を変えなくてはいけないんですか!?地球の歩き方には、広州の路上で売られている猫はスープのだしに使うと書いてあった。これは嘘。私はちゃんと現地で聞いてきた。道端で売っている猫は、みんな子猫でペット用である。食べる猫や犬はちゃんと別で養殖している。無差別に食べているわけではない。こういう偏見はみんな欧米人からでている。私に言わせれば、野菜に火を通さないで、生で食べる欧米式の方がよほど野蛮である。生野菜には、目に見えない黴菌や有害微生物がウヨウヨしているのに。




4162. Re^6: ウ段とイ段の処理のぶれ 佐藤正彦  2003/05/29 (木) 01:18
> し, ベトナム漢字音でも -m/n/ng/nh/p/t/c/ch の 8種類の区別があり
> ます。アモイはちょっと別として, ng/k がベトナム漢字音で ng/c と
> nh/ch にわかれ, 日本漢音で「イ・キ」と「ウ・ク」に分かれること
> などを根拠に, もともと8つの韻尾が区別されていた, と考える人も
> あります。

あれから、高崎さんの資料を整理してみたら、[i],[u],[ki],[k],[ti],[t],[n],[m],[ng]の9個が抽出できて、高崎流の「ム」や「
ng」まで識別した字音仮名遣いだと、450音あり、いわゆる漢字字典にのっている字音仮名遣いだと380音ぐらいでした。もっとも、これは、漢音と呉音を混ぜた数字なので、実際は、330音ぐらいが、日本人が区別できた字音数だと思います。

> そのサイトの主張にはちょっとついていけませんが, そこで

あのサイトは、癖があるので評判はよろしくないのですが、彼の提示する資料は結構信用しています。ただ、彼の場合、言語の一般的傾向を、つい日本語固有の傾向と勘違いして、ポリネシア諸語に同様の傾向があるから、日本語とポリネシア諸語は親戚関係にあると結論付けるところに難がありでしょうかね。唇音後退や、唇音と軟口蓋音が混同されることは、どの言語にでもあることであり、これは言語間の親戚関係よりも、純粋に人間工学的な問題で、肺や舌の筋肉を省力化することで起きるものです。




4161. Re^5: ら抜き言葉 信太一郎  2003/05/28 (水) 22:33
 15歳とは驚きです。中3か高1ですね。中3だと受験で大変でしょうから、高1ではないですか? まだ5月だから16になっている人は少ないでしょう。




4160. Re^4: ら抜き言葉 ruuss  2003/05/28 (水) 22:01
なんと
15歳です!!!
今国語の勉強が日本語を考えようって事なので
皆さんの意見が聞きたくて書き込みしてみましたvv




4159. Re: 肺炎について 信太一郎  2003/05/28 (水) 21:27
 私が小さい頃、怖い病名として、「肺病」というのを大人たちからよく聞かされましたが、これは今の言葉で言う「肺結核」であり、「肺炎」ではありません。

 自転車の列は後進性の証でしょうか? 使うエネルギーに比較してあれほど効率のよい乗り物はありません。確かにガソリンをばんばん燃やせば比較にならぬほど速く走れますが、そのために投資するエネルギーが大きすぎ、割り算したらもとがとれません。

 はっきりいって、私もSARS報道は騒ぎすぎと思います。治療法や予防法が確立されていない病気に対して警戒を怠らないのは当然のことですが、風評被害を考えると、過剰報道が、よりひどい生活権などの人権の侵害につながることも少なくありません。ひょっとしてトロント・ブルージェイズが今年の大リーグから外されることにもなりかねません。

 ロシア語の同時通訳をしている米原万里氏(女性)がテレビに出ていました。ヨーロッパから帰って来たばかりですが、東洋のことを何も知らない人たちから、ずっと「日本人は猫(ハクビシンのこと)を食うのか?」と言われていたんだそうです。




4156. Re^6: ウ段とイ段の処理のぶれ 信太一郎  2003/05/28 (水) 21:09
 むかし、フランスの俳優に Jean Gabin(ジャン・ギャバン)という人がいました。英語の gang を「ギャング」と聞き取ったのは、母音が「エァ」であるためですが、フランス語の場合は、[a]の前でも[k]が前よりに発音されるという子音の差なのではないかと思います。[o]の前ではとくに前よりになるわけではないので、コンコルドが「キョンキョルド」となることはないのでしょう。

 「ジャン」も「ギャバン」も「ン」は鼻母音ですね。Jean が Jeanne となると女性名となり「ジャンヌ」となります。でも日本人で Jean と Jeanne を聞き分けられる人は少ないでしょう。フランスには中世末期に「モンテーニュ」という随筆家がいましたが、この「ニュ」は、日本語の「ニ」を言うつもりで母音をつけないような音で、やはり日本人には「ン」としか聞こえないのではないでしょうか? 




4155. Re^5: 【je】について 信太一郎  2003/05/28 (水) 20:54
 私の高校時代の音楽の先生(女性)が、生徒に原語で歌わせるのが好きなひとでした。おかげでceはフランス語や英語やスペイン語では「セ」、イタリア語では「チェ」であること、cheは英語やスペイン語で「チェ」、ドイツ語で「ヒェ」、イタリア語で「ケ」、フランス語で「シェ」であることなどを覚えました。ただ、そのころは、そういうものだと思って丸暗記しただけで、なぜそうなるのかということは、その先生も理解していませんでしたし、私たちも「なぜ」とは考えませんでした。

 今の勤め先でも、cat は「キャット」、cement は「セメント」で覚えなさいと教えられているようで、なぜ同じCが全然違う音になるんだと生徒につっこまれることはないようです。

 なお、日本国内では、東北弁でも、「キ」は口蓋化して「チ」になりかかっていました。もともとの「チ」は「ツ」と合流して「チ」とも「ツ」ともつかない発音になっているため、口蓋化が体系的に可能だったのだろうと思います。でも、この流れはテレビの普及でずたずたになっているのではないかと思います。

 




4154. 肺炎について 辻本裕幸  2003/05/28 (水) 13:44
まあイェ行については他の人が聞いたら、私はちゃんと発音できているのかもしれませんけど、私個人としては、自分に納得がいく、音素は出ていないのでして。しかしいずれにしてもキェやら、ニェやらは反乱している外来語群を含めたとしても、まあ日本語の音韻にはいらん物だと私は思います。
 だからサーズについては皆さん騒ぎすぎなんですって!、何遍も言っているでしょうが。私の西安の同級生が、先月鈴鹿に。先週京都にそれぞれ帰ってきましたよ。そんなに大騒ぎなら、国外に一歩も出られないはずですが?。わが鈴鹿国際大学には今年も百名を越える、大陸台湾合わせた中国人留学生が、やって参りましたが、そんなに肺病が深刻なら、彼ら彼女たちの入国も拒否されるはずですが?
 NHKは中国のことを報道するときはいつも天安門広場の、自転車の列を移して後進性を際だたせるでしょ?そして今はいつもマスクを付けている人ばかり映す。日本人は民間レベルでは中国が好きな人が増えてきた。しかし今でも報道を牛耳る人とか、社会の上層部にいる人たちは中国に対して偏見がある。だからそういうビデオばかり流す。実際はそんなこと無いよ。西安で肺炎にかかった人はたった三人だと聞いた。
 どうして中国であんなに、肺炎が増えたか?理由は分かっている。広東省などでは、人民と野生動物の接触があまりに密接すぎるわけ。レストランにはいつもワニやら、タヌキやらが檻に入れられている。しかし動物はいくつもの未知の菌を持っている。それが世界的水準でも広東の生活からは蔓延しやすいのです。
 第2に、中国はこれだけ経済が発展してもまだ医療がきわめて遅れている。中国の病院に行ったことがありますが、国立でさえ、便所の扉もなく不衛生だ。病気はそれほど恐ろしくはないけど、処置が足りなくて死ぬ人が多いのだと思う。
 中国人がヨーロッパのマラソンを拒否されたそうですが、カナダ人は?もう偏見とパニックはこりごりですね。




4153. 漢字音にまつわるサイト 佐藤正彦  2003/05/28 (水) 12:03
世の中には奇特な方もおられるようで、出版すれば数千円の値段が付きそうな専門的な情報を Web で公開されている方もいます。

ピンイン(Pinyin)と漢字の壺
http://www7.ocn.ne.jp/~sounds/index.htm

ABC順中国語基本漢字音の一覧
http://www7.ocn.ne.jp/~sounds/fr1.htm

韓国語の世界
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011042/koreLang/k_home.htm

基礎漢字音一覧
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011042/koreLang/kanniti/kisokanj.htm

日韓漢字音対照表
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011042/koreLang/kanjion/kanjion.htm

中国語や韓国語の関係者はかんばっているのに比べて、日本語学関係者からはまともな資料がでてきませんね。(Webで公開すると損をするとでも考えているのでしょうか?)意外と、英語のサイトを探したほうが、日本語の漢字音に関する資料が見つかるかもしれません。




4152. Re^5: ウ段とイ段の処理のぶれ massangeana  2003/05/28 (水) 08:16
佐藤さん:
> しかし、以下のページによると

そのサイトの主張にはちょっとついていけませんが, そこで
引用されているラムゼイの本はとてもすぐれているので, お
すすめです。概説書なので個々の説明は短いのですが, 回族
がなぜひとつの民族として認められたかという事情についても
書いてあります。

> 古代中国語にあった閉音節のなかで[m],[n],[ng],[p],
> [t],[k]の6つを区別できているのが広東方言だけで、

ここであげられている 3つの方言の中では広東語だけ, ということ
でして, 梅県方言(客家)なども -p/t/k は区別します。またアモイ方
言では -m/n/ng/N(鼻母音)/p/t/k/'(正門閉鎖) の 8種類を区別します
し, ベトナム漢字音でも -m/n/ng/nh/p/t/c/ch の 8種類の区別があり
ます。アモイはちょっと別として, ng/k がベトナム漢字音で ng/c と
nh/ch にわかれ, 日本漢音で「イ・キ」と「ウ・ク」に分かれること
などを根拠に, もともと8つの韻尾が区別されていた, と考える人も
あります。




4151. Re^4: 【je】について 佐藤正彦  2003/05/28 (水) 00:08
>  たしかに、若い世代の日本人の「ケ」は「キェ」に近くなっているかも知れません。それなら「ぺ」だって「ピェ」に近いのかも知れませんが、「ヘ」と「ヒェ」は明らかに区別されると思います。

これはちょっと説明不足でした。唇音[p][b][m]は口蓋化しづらいですが、[t][k]は歯茎に近いので簡単に口蓋化します。しかも、摩擦音化します。かぎりなく、「チャチチュチェチョ」と「キャキキュキェキョ」が近くなります。英語のつづりでも [ca,ci,cu,ce,co]は「カシクセコ」となりますね。そういう点で、カ行の「キ」「ケ」は、だんだん、「チ」「チェ」に近づく傾向にあります。実際、琉球方言では、「キ」「チ」が統合されています。だからといって、これだけ、マスメディアや教育が普及した日本語で容易に音韻が変わることはありませんが、一般的な傾向として、どの言語でも[ke]→[kye]→[che]→[se]の流れはあると思います。

>「京都」をどうしても「キオロ」としか言えなかったアメリカ人の記憶が学生時代にあるからです。<

そうですね。アメリカ人にとっては、「ユ」「キュ」「シュ」「チュ」「ニュ」「ヒュ」「ミュ」・・・の列は慣れていますが、他の拗音は慣れていないと思います。これは、英語では、あくまでも、[ju]は二重母音であり、[j]を独立した半母音として捉えていないからでしょう。逆に日本語では、拗音をキャ行という、新しい子音の行と捉えるので、「キャキキュキェキョ」と自然にいえるのでしょう。




4150. Re^4: ウ段とイ段の処理のぶれ 佐藤正彦  2003/05/27 (火) 23:41
> 日本呉音でイキになる字とイクになる字は, 中国でも音が違
> っている, という意味です。

なるほど、ためにある情報ありがとうございました。
しかし、以下のページによると

http://www.biwa.ne.jp/~ichhan-j/rendaku/rendaku7.htm

古代中国語にあった閉音節のなかで[m],[n],[ng],[p],[t],[k]の
6つを区別できているのが広東方言だけで、上海方言では、[q],[ng]の2つ、北京方言では、[n],[ng],[空集合]の3つになったのは大きな変化ですね。それに対して日本語は、二音節になったものの、[n],[t],[k],[i],[u]という形式で区別をより多く保存しています。




4149. Re^3: ら抜き言葉 信太一郎  2003/05/27 (火) 22:12
 ruussさん、よろしかったら、何十代かお知らせ下さい。




4148. Re^2: ら抜き言葉 ruuss  2003/05/27 (火) 21:41
貴重なご意見
ありがとうございました
他の人もよろしければご意見
を伺わせてください





4147. Re: めんでまう 信太一郎  2003/05/27 (火) 20:58
>「めいでまう」 にならない理由はよくわかりませんが。

 私も同じ疑問を感じています。なお、日記のあの記事で生徒が「あんじょう」が分からないのが不思議と書きましたが、これは私が最初に関西弁になじんだ京都といま住んでいる兵庫のちがいもあるようです。「めんでまう」という言葉は、半数以上の生徒が知っていたのですが、私が「めんでまう」を覚えたのは「あんじょう」よりずっとあとでした。




4146. Re^4: ウ段とイ段の処理のぶれ 信太一郎  2003/05/27 (火) 20:55
> 朝鮮漢字音でも前者は uk か yuk になるのではないかと思います。

 その通りで、気がつきませんでした。目からうろこです。「肉」の朝鮮漢字音は yuk 、これに刺身を意味する hwe がつくと、日本語にも定着した「ユッケ」となります。




4145. Re^3: 【je】について 信太一郎  2003/05/27 (火) 20:52
 こうなると私と辻本さんが会って「キェ」をそれぞれ言ってみて、佐藤さんに判定してもらわないといけないのかも知れません。二人の発音は、実は全く一緒かも知れませんね。ただ、私が自分は「キェ」など簡単に言えると思っているのは、私がなんべん訂正しても、「京都」をどうしても「キオロ」としか言えなかったアメリカ人の記憶が学生時代にあるからです。「キョ」が自然に言えるのと同じぐらいの感じで「キェ」と言えているというつもりです。

 たしかに、若い世代の日本人の「ケ」は「キェ」に近くなっているかも知れません。それなら「ぺ」だって「ピェ」に近いのかも知れませんが、「ヘ」と「ヒェ」は明らかに区別されると思います。

 一方で、私は英語の needs は「ニーズ」ではなく、「ヌィーヅ」なのではないかと思っています。日本語の「ニ」の子音は、フランス語などで、gn のように記される音であって、決して[n]ではないと思っています。





4144. Re^2: ら抜き言葉 信太一郎  2003/05/27 (火) 20:40
 たきさん、お久しぶりです。カナダでは、SARSはどのように報道されていますか? トロントとモントリオールは遠いし、定住している東洋人も多いことだから不愉快な思いをされる機会はさほどないのではないかと思います。これがヨーロッパだったら、東洋はみな同じと思っている上に定住している人が少ないから、奇異な目で見られるかも知れません。今のところ、日本や韓国はSARSとは無縁ですが、ヨーロッパ人はそんなことを知らないでしょう。

 それにしても、日本の旅行業界はどん底です。韓国便まで乗客が激減している状況です。今のところ、韓国に行くのはSARSに関しては国内で他の土地に行くのと変わらないのですが、やはり「外国」と思うと怖いのでしょうね。日本も韓国も今のところ安全ということでは、共通していますが、いつまでも安全という保障がないことは、お互いさまです。 




4143. めんでまう massangeana  2003/05/27 (火) 13:18
日記の記事についてですが, たぶん「めんでまう」の動詞は「めぐ」
(「めげる(壊れる)」に対する他動詞)だろうと思います。「めいでまう」
にならない理由はよくわかりませんが。




4142. Re^3: ウ段とイ段の処理のぶれ massangeana  2003/05/27 (火) 12:55
>「食」「力」と「軸」「肉」との差がもとの中国語の韻の
> 違いだというのがよく分かりません。
日本呉音でイキになる字とイクになる字は, 中国でも音が違
っている, という意味です。
たとえば呉音で「ク」がつく「軸・肉・畜・竹」は北京方言で
zhou rou chu zhu のように u で終わり, 梅県方言(客家)で tsuk
tshuk gniuk hiuk のように uk で終わります。
いっぽう「キ」がつく「食・力・直・色」は北京方言で shi li zhi shai
のように i で終わり, 梅県方言で s@t lit tsh@t set のように t で終わ
ります。
朝鮮漢字音でも前者は uk か yuk になるのではないかと思います。




4141. 日本語にはなぜ語頭のカ゜行音がないのか 佐藤正彦  2003/05/27 (火) 11:29
以前にも紹介した、「日本語の起源」が更新されていました。

「日本語にはなぜ語頭のカ゜行音がないのか」
http://www.biwa.ne.jp/~ichhan-j/rendaku/rendaku7.htm

今回は、漢字音の変遷も含めて、興味深い考察がたくさんあります。(ただ、このページは、「日本語の起源」という大風呂敷を広げているので、タイトルで敬遠する人が多くて、損をしているという印象を受けます。もっと、肩の力を抜いて、日本語音韻コラムとすれば、参考にする人も増えると思います。)




4140. Re^2: 【je】について 佐藤正彦  2003/05/27 (火) 10:58
辻本さん
>「キェ」「ギェ」「ニェ」「ヒェ」「ビェ」「ピェ」「ミェ」「イェ」「リェ」なんて、私には、二音節二拍にしないととても発音できません。<

これは、個人差だと思います。

信太さん
>ひょっとして辻本さんは、中国語の介母のある発音に慣れすぎたのでしょうか?<

辻本さんは耳がいいのだと思います。外国語を学習した人は、そうでない人と比べて、音韻の分解能力が向上しますので、辻本さんには、「ミェ」がはっきりと、[m][j][e]として聞こえて、一拍として感じられないのだと思います。

さて、この問題に関連して私が以前から指摘しているように、通常の日本人は、「ケ」と「キェ」を区別できていないと思います。実は、これは、「セ」と「シェ」の問題と非常に似ています。現在の日本人は、外来語の影響もあって、かなりの人が、「セ」と「シェ」を区別できるようになりましたが、数世紀前の京都からみれば、「シェ」こそが標準で、「セ」の音は、「囁くような訛」でした。

実は、私の聞いたところ、アナウンサーも含めて、ほとんどの人が「ケ」を口蓋化させて[kje]として発音してます。実は、私がこの事実に気づいたのは、ボストン在住中に、現地で生まれた日本人の子供の発音に違和感を感じたからです。かれらは、生の日本語を聞く機会に恵まれていませんから、五十音図をそのまま、母音、子音の組み合わせで発音します。「サスィスセソ」であり、「カクィククェコ」なのです。(余談ですが、タ行はもっと奇妙で、「タチチュテト」もしくは、「タチステト」です。これは、英語に「ツ」の音がないからです。)

エ段は、イ段の次に、容易に口蓋化しますので、日本語の方言には、エ段音として「イェ」「キェ」「シェ」「ニェ」「ミェ」を標準音としているものがあっても不思議ではありません。




4139. Re: ら抜き言葉 たき [URL]  2003/05/27 (火) 09:40

久しぶりに書き込みます。
1951年生まれの51才です。

私は「ら抜き」という捉えかた自体が間違っていると思います。
http://people.uleth.ca/~uzawa/essay2.htm

をご覧下さい。




4138. Re: ら抜き言葉 信太一郎  2003/05/27 (火) 00:25
 このサイトの管理人です。1946年生まれです。いわゆる「ら抜き言葉」に対する考えは、下記の記事を見てください。

http://homepage1.nifty.com/forty-sixer/ranuki.htm




4135. ら抜き言葉 ruuss  2003/05/26 (月) 22:49
初めまして
僕は皆さんに
ら抜き言葉について伺いたいと思います
よろしければ
・どんなら抜き言葉を知ってるか
・ら抜き言葉についてどう思ってるか
・あと自分が何歳代なのかも教えて下さい
ご協力よろしくお願いします 




4134. Re: 【je】について 信太一郎  2003/05/26 (月) 19:58
 大昔の日本語では、サ行は「ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ」、タ行は「タ、ティ、トゥ、テ、ト」だったろうという説が有力です。この「ツィ」や「ティ」が完全に「シ」や「チ」になってからでないと、「シェ」「チェ」という音は容易には発音できません。舌打ちの「チェッ」は古くからあったかも知れませんが、これは、古代日本語で語頭に立たなかった濁音が擬音擬態語に限っては語頭に立ったのと同じ程度に例外的なもので、「チェロ」のように一般の語の音韻として成立したのは、やはり西洋語の影響と思います。

 今日では当たり前の「チャ」という拗音も、古くは「ティヤ」のように受け容れられたのではないでしょうか? 「ティ」が「チ」となってから、「チヤ」が簡単に「チャ」に移行することができたのだと思います。舌打ちの「ちぇっ!」が成立したのも、そのあとのことでしょう。

>「キェ」「ギェ」「ニェ」「ヒェ」「ビェ」「ピェ」「ミェ」「イェ」「リェ」なんて、私には、二音節二拍にしないととても発音できません。

 前にも書いたとおり、辻本さんがこれを難しいと思うのが本当に不思議です。私にとっては苦もなく出せる音で、今の日本人なら、とくに外国語を習ったことがなくても、たいていの人は「イェーイ!」など簡単に言えると思っています。ひょっとして辻本さんは、中国語の介母のある発音に慣れすぎたのでしょうか?




4133. Re^4: 五十音の解釈 信太一郎  2003/05/26 (月) 19:41
>[∫e]を明示的に発音するよう作られた「シェ」という綴りは、固有の音韻ではない。」ということでしょう。

 たいへん、分かりやすい説明と思いました。[se]と[∫e]とを同じ音と思っている(=[se]と[∫e]とが同じ音韻)である人にとっては、「セ」以外に「シェ」という表記をわざわざ作る必要はないということでしょう。

 朝鮮語には「ス(カタカナで代用)」というハングルで示される音韻がありますが、これを[ts]と読む地域と[t∫]と読む地域とがあります。しかし、だからといって、朝鮮語で[ts]と[t∫]とが区別されているということにはなりません。[ts]と読む地域の人は[t∫]を[ts]と同じと感じ、「ス」という音韻の中でとらえるのであり、[t∫]と読む地域の人は[ts]を[t∫]と同じと感じ、やはり「ス」という音韻の中でとらえています。お互いに何となく発音が違うなとは感じても、同じ「ス」と解釈するため、会話には支障がありません。「シェ」という表記が考え出される前の日本でも、[se]の地域と[∫e]の地域との間に同様の関係があったと考えればいいでしょう。




4132. Re: 【je】について 信太一郎  2003/05/26 (月) 19:22
 大昔の日本語では、さサ行は「ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ」、タ行は「タ、ティ、トゥ、テ、ト」だったろうという説が有力です。この「ツィ」や「ティ」が完全に「シ」や「チ」になってからでないと、「シェ」「チェ」という音は容易には発音できません。舌打ちの「チェッ」は古くからあったかも知れませんが、これは、古代日本語で語頭に立たなかった濁音が擬音擬態語に限っては語頭に立ったのと同じ程度に例外的なもので、「チェロ」のように一般の語の音韻として成立したのは、やはり西洋語の影響と思います。

 今日では当たり前の「チャ」という拗音も、古くは「ティヤ」のように受け容れられたのではないでしょうか? 「ティ」が「チ」となってから、「チヤ」が簡単に「チャ」に移行することができたのだと思います。舌打ちの「ちぇっ!」が成立したのも、そのあとのことでしょう。

>「キェ」「ギェ」「ニェ」「ヒェ」「ビェ」「ピェ」「ミェ」「イェ」「リェ」なんて、私には、二音節二拍にしないととても発音できません。
 前にも書いたとおり、辻本さんがこれを難しいと思うのが不思議です。私にとっては簡単に出せる音で、今の日本人なら誰でもそうだと思っています。ひょっとして辻本さんは、中国語の介母のある発音に慣れすぎたのでしょうか?




4131. Re^3: 五十音の解釈 佐藤正彦  2003/05/26 (月) 10:53
> 「シェ」って、外来音ですか?
> 私は、「セ」の古い発音が「シェ」だと思っていましたが、違うのでしょうか?

このあたりは、解釈の問題だと思います。禅問答みたいですが、

「日本語には[セ]という音韻があり、その音は方言間で、[se]と発音したり、[∫e]と発音したり、異なるが、同一方言内では、固有語に対して[se]と[∫e]の対立は存在しない。したがって、[∫e]を明示的に発音するよう作られた「シェ」という綴りは、固有の音韻ではない。」

ということでしょう。




4130. 【je】について 辻本裕幸  2003/05/26 (月) 09:50
イェ行(?)のうち、「チェ」は日本語の正式な音節なのでは?「ちぇっ!」とかは多分、大昔から言っていたと思います。それで、「チェコスロバキア」とか「チェロ」は日本人にも簡単にいえるのではないでしょうか?「シェ」も簡単に発音できるので、「おそ松くん」とかの「シェーッ!」という流行語も簡単に生まれた。それで「シェパード」とかも簡単に発音できる。その濁音の「ジェ」(「ヂェ」も含む)も簡単に発音できる。「ジェネラル」とか。
 しかしそれ以外の【je】ははっきり言って難しいと、私は思います。「キェ」「ギェ」「ニェ」「ヒェ」「ビェ」「ピェ」「ミェ」「イェ」「リェ」なんて、私には、二音節二拍にしないととても発音できません。外国語を習ったことがない一般の日本人にとっても難しいでしょう。そしてそういう外来語もあまり見あたらない。あるいは【je】を強引に「エ」に解釈して収音するのが一般的だと思います。イェルサレム>エルサレム といった具合に。




4129. Re^4: 五十音の解釈 フランスパン  2003/05/25 (日) 21:43
>信太さん

分かりました。回答どうもありがとうございます。




4128. Re^3: 五十音の解釈 信太一郎  2003/05/25 (日) 14:56
 安土桃山のころ、日本に来たポルトガル人は、東国の者の発音は「シェ」を「セ」とナマルので有名だと記しています。当時は、京都でも「シェ」という発音が行なわれていました。その名残なのか、「セ」を「シェ」と発音する地域は、九州のみならず、近畿にも点在するようで。私自身何度か聞いたことがあります。

 しかし、今日の日本語の共通語では、「シェ」という音韻にはありません。そのため、「シェパード」などの「シェ」は、英語などから改めて導入された外来音と考えられます。

 かつて、日本語では「ゐ」「ゑ」「を」という文字は、「ウィ」「ウェ」「ウォ」という音を示していました。しかし、今日の、「ウィ」「ウェ」「ウォ」は、わ行の隙間を埋めるものとして改めて導入された外来音と思います。

 日本中の方言からさまざまな音を集めれば、世界の言語にあるいろいろな音が日本語にもあるということになるでしょう。しかし、引用された投稿は、とりあえず一つの体系としての共通語に基づいて、外来音かどうかを述べたものです。英語の map の母音など、名古屋のきんさん、ぎんさんは苦もなく「おみゃあ」と発音していました。長野県南部では「テョ」という発音も行なわれているようです。

http://www.zoone.com/gengo/gengo.html




4127. Re^2: ウ段とイ段の処理のぶれ 信太一郎  2003/05/25 (日) 14:39
 おっしゃる通り、「チ」はいろいろな母音のあとに現われますね。「熱」なども「ネチ」といっていたようです。-n が「ニ」となる例としては、「しをに(紫苑)」を思い浮かべました。

 「呉音」「漢音」といっても、今の当用漢字、常用漢字のように法的に定められたものではないでしょうから、時代により変化はあったと思います。

 呉音と漢音の違いとして、最も多いパターンの一つに、呉音「ヨウ(←ヤウ)」と漢音「エイ」との対立があります。京(キャウ、ケイ)、正、定、成、平、明、霊などがその例です。役(ヤク、エキ)、石(シャク、セキ)などもこれと同じことと思います。嫡(チャク)と滴(テキ)の関係も同じでしょう。この場合、「京」などの漢音の末尾が「イ」であるのと、「役」などの末尾が「キ」であるのは、先行母音の影響という意味で同じことであるということは分かります。しかし、「食」「力」と「軸」「肉」との差がもとの中国語の韻の違いだというのがよく分かりません。




4126. Re^2: 五十音の解釈 フランスパン  2003/05/25 (日) 14:32
>信太さん
>「ティ」「シェ」「ファ」のような外来音が隙間を埋めるものとして、日本語に受け容れられているのだと思います。

「シェ」って、外来音ですか?
私は、「セ」の古い発音が「シェ」だと思っていましたが、違うのでしょうか?

九州や山陰の方言で、先生を「シェンシェイ」と発音したりするのが、その名残だと思っていました。




4124. Re: ウ段とイ段の処理のぶれ massangeana  2003/05/25 (日) 08:29
「ツ・チ」の別については日本独自に発生したものらしいです。
現在はだいたいが「ツ」で, 「チ」の方は八ハチ・七シチ・節セチ・
勿モチ(論) のようにその数はごく限られていていますが, ウ段以
外のいろいろな母音のうしろにあらわれます(イ段が多い。ウ段も
古語に「術ずち」はある)。これは古く呉音では圧倒的に「チ」が
多かったのが, 11世紀ごろから「ツ」が優勢になって, 「チ」はす
でに定着していた一部の語のみに残ることになったものです。ただ
し「ツ」と書いてあってもほんとうに tu と発音していたかどうか
は疑問ですが。-n についても古くは「ニ・イ」などと書かれてい
たのが, のちに「ン」を使うようになったようです。

「キ・ク」はちょっと異なります。漢音ではエ段のあとにキが, そ
れ以外でクがあらわれます。いっぽう呉音ではイ段のあとにキがで
ますが, 「食ジキ・力リキ」に対して「軸ヂク・肉ニク」などの例
もあり, この差はもとの中国語の韻の違いを反映しています。-ng
が「イ・ウ」に分かれるのも同様です。
なお「博士ハカセ」などはまたでき方が別のようです。




4123. Re^2: ロシア語 信太一郎  2003/05/23 (金) 21:27
 「会」という漢字は、呉音が「ゑ」、漢音が「くゎい」だったと思います。頭子音は有声の h で w 介母が入る音だったと思います。呉音で頭子音が脱落して、w 介母が残ったとすれば、massangeana さんのおっしゃる-ого, -его の例と似ているような気がしました。




4122. Re: ウ段とイ段の処理のぶれ 信太一郎  2003/05/23 (金) 21:22
 「チ」と「ツ」の場合は、「吉」、「律」などでは、「大吉」「律儀」のように、「チ」で終わる方が呉音です。「キ」と「ク」の場合も、「力」「職」でも「リョク」「ショク」が漢音なのに対し、「リキ」「シキ」という具合に「キ」で終わる方が呉音です。しかし、いつも「キ」は呉音、「ク」が漢音と思ってはいけません。「石」や「益」の場合は、「セキ」「エキ」と読む方が漢音であり、「磁石」や「御利益」のように「シャク」「ヤク」と読む方が呉音です。

 現代でも、strike という英語は、罷業の場合は「ストライキ」、好球の場合は「ストライク」という具合に日本語では分化しています。入声語尾がウ段で終わるかイ段で終わるかは、中国語側には関係のないことで、末子音のない日本語でどう聞くかという問題であるように思います。ただ、入声を「キ」「チ」のように聞くのは、先行母音が「イ」「エ」といった舌が前にでる母音である場合に限られることは確かと思います。また、p 入声の場合は、「急(きふ)」のように先行母音がイ段であるときにも、決して「きひ」とならないのも興味深いところです。




4121. Re: ロシア語 massangeana  2003/05/23 (金) 14:22
ロシア語の学習がんばってください。
> なぜロシア語には一部、gと書いてvと発音する単語が有る
> のでしょうか
わたしはロシア語は専門外ですが, 井桁貞敏『標準ロシア語文法』
(三省堂 1961) p.54 に「代名詞・形容詞の男・中性の -ого,
-его の г を в と発音するのは 15世紀以降で, 方言ではこ
の г を х の有声音に発音するものがある。おそらく того'
のようなアクセントの語の o' が wo となり, その前の子音が消
えて -ово のような発音が生じたのだろう。」

と書いてありました。ただ 15世紀といえばモスクワ公国が諸国を
統一したのが 1500年前後ですから, もっと古くからвになってい
たのが表面にあらわれたのかもしれないと思いました。発音が変わ
ったあとも綴りはそのままだったのでしょう。

なお 形容詞長形はもとは短形(これが本来の形容詞)のうしろに代名
詞がついたものだそうなので, 由来は同じです。
сегодня は сей + день の生格です。

ウクライナ語の形容詞生格も -ого ですが, 発音は「オホ」で
す。ウクライナ語では原則としてгは [x] ですので, これは規則
的です。チェコ語の形容詞生格は -eho, -iho になります。この
h は有声で, ch [x] とは別の音だそうです。




4120. ウ段とイ段の処理のぶれ 辻本裕幸  2003/05/23 (金) 10:38
漢字音について、たずねるのを忘れていましたが、アチやアツ、イチやイツといった入声由来の漢字の、チ.ツ キ.ク といったウ段、イ段での処理のぶれは、どうして生じたのですか?最初は、呉音と漢音の違いかな?と思ったんですが、ある漢字は呉音でも、アツ、アチ両方あったりします。じゃあ、元になった、中国語漢字音が違うのかな?とも思ったんですが、北京語の漢字音で見ても両方同じだったりする。どうしてでしょう?




4119. ロシア語 辻本裕幸  2003/05/22 (木) 17:15
皆さん、漢字音については本当に参考になりました。意外にも朝鮮語の漢字音数が日本語のそれと大差なかったとは!?朝鮮語も同音異義語には苦労しそうです。いや北京語だってその苦労は多いんですよ!「我有権利」と「我有権力」は普通話ではスペルも声調も全く同じです。権利と権力では正反対ですな。
最近ロシア語の調子がいい。また小テストで満点を獲得した。中国語や韓国語でも満点なんて取ったことないですよ。これは私が頭がいいのではなくて、ロシア語が暗記に向いている言語だからだと思う。ロシア語は英語と違って、一部の例外を除けば、ほぼ発音とスペルが一致する。だから頭の中で、発音を覚えておけば、簡単に書けるというわけ。(そこでお聞きしたいのは、なぜロシア語には一部、gと書いてvと発音する単語が有るのでしょうか(syegodnya[syevodnya]とか)?今の所、g>vという変換はロシア語以外に他の言語では、会ったことは有りません。)まあ、学習が進んでくるといろいろ細かい例外が出てくるのですが、(zdravstvuytyeの一番目のvは発音しないとか、)そんなん英語のスペルに比べたら,へでもない。よくロシア語の難易度の尺度にされる、格変化。これも心配ない。アラビア語のように、語幹の母音までは、変化しませんから、語尾の変化だけ覚えておけばいい。ようは、日本語の単語+助詞みたいなもんだと思っておけば、簡単である。単語の性別も、しっぽを見れば一目で分かる。あたかもスカートaをはいているか(女性)、ズボンoをはいているか(中性)、フリチン(子音終わり)(男性)かのように簡単に見分けられる。母音の硬軟による口蓋化(グディェ>グジェー)はちょっとややこしいけど、私たちのポーランド人の先生は、全く口蓋化させずに発音しているので、それでもいいようだ。しかしロシア語はなかなか動詞が出てきません。それで不安になります。




4118. Re^3: 漢字音について 佐藤正彦  2003/05/22 (木) 16:15
>  佐藤さんの挙げられている中で、アチ、イキ、イチなどが抜けているのが気になります。<

これに ついては、本来同じ音が日本語に入る過程で違う音と認識された もの(例、「節」セツvsセチ)と、呉音と漢音で違う もの(例「一」イチvsイツ)と、呉音でも漢音でも ない慣用音の場合が あるので、とりあえず一つに まとめて います。もちろん、教育現場などで厳密な区別が必要な ところでは分ける必要も あると思います。




4117. Re^2: 漢字音について 信太一郎  2003/05/22 (木) 13:43
 佐藤さんの挙げられている中で、アチ、イキ、イチなどが抜けているのが気になります。この問題は、「漢語の韻母は現代日本語では何種類で受け容れられているか」という問題ですね。最近、音訓の区別が分からなくなっている人が多いので、漢語の音の構成を学校時代につかませる必要があるように感じています。





4116. Re: 五十音の解釈 信太一郎  2003/05/22 (木) 13:36
 8段にすると確かに分かりやすいですね。その場合はヤ行はア行に吸収されてなくなることになりますね。ただ、これは現実の発音を反映してはいません。欧米人が「とうきょう」を「ときお」のように発音することがら、いわゆる拗音が口蓋化した子音と母音とがついたものであることが分かります。そして、口蓋化した子音はすでに日本語の音素として別に認識されています。だからこそ、「ティ」「シェ」「ファ」のような外来音が隙間を埋めるものとして、日本語に受け容れられているのだと思います。




4115. Re^2: 漢字音について 信太一郎  2003/05/22 (木) 13:29
 massangeanaさんの計算から「ぢ。づ・ぢゃ・ぢゅ・ぢょ」を除いてちょうど100ということになります。これは、正確にいうと音節の種類数ではなく、拍の種類数ですね。一息で出す音の集りを音節とすると、「あい」「えい」などの二重母音も別の音節として他に数えなければならないことになります。

 「みゅ」という音が「大豆生田(おおまみゅうだ)」という苗字に存在することなど、下記の記事に書きました。

http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Labo/6084/gairaion.htm

 朝鮮語の頭子音は18種類、母音が21種類、末子音が7種類と思います。頭子音と末子音がゼロというのも加えて音節の種類数を単純計算すると19×21×8=3192となりますが、実際にはない組み合わせがあったり、広狭の「エ」など区別がなくなっているものがあったりで、約2000種というのは妥当なところと思います。  




4114. Re: 漢字音について 佐藤正彦  2003/05/22 (木) 11:40
中国語の音節数の関する情報は、Webに ありそうで意外と ないようです。下記のページが一番 学問的に踏み込んだ内容なので、紹介します。それでも、文体面では かなり怪しいページです。(私から注文を つけると すれば、分かち書きには賛成しますが、少なくとも空白には半角を もちいた ほうが間延びの印象が減ります。また、漢字が文節頭に くる ときは、空白を入れる必要は ないでしょう。その2点を改善するだけでも十分 自然な文章に なります。)

http://www1.ocn.ne.jp/~kanamozi/hikari701-12et.html

中国語の異なり音節数は400だと思います。massangeana さんや辻本さんが いう 1600 や 1300 と いう数字は四声を区別して数えた数だと思います。もちろん、中国語を母語と する人は、四声も区別して音を認識して いるので、1600 や 1300 と いう数字の ほうが実態に即した ものでしょう。

さて、字音仮名遣いでの漢字音の識別ですが、この分野の資料では、すくなくともインターネット上では、高崎一郎氏が一番 詳しい ものを提供して います。

http://www.vector.co.jp/soft/data/edu/se095951.html

また、私も暇な ときに資料を整理して います。中間的な情報を出しますと、韻母に限定すれば次の表に集約されます。

ア、アイ、(アウ)、アク、アツ、アン、(アフ)
イ、(イウ)、イク、イツ、イン、(イフ)
ウ、ウイ、ウウ、ウク、ウツ、ウン
エ、エイ、(エウ)、エキ、エツ、エン、(エフ)
オ、オウ、オク、オツ、オン、(オフ)
ヤ、(ヤウ)、ヤク
ユ、ユイ、ユウ、ユク、ユツ、ユン
ヨ、ヨウ、ヨク

44韻母が あり、その うち8韻母が消滅して現在は36韻母に なって います。これは現在の北京方言の39韻母と大差ありません。もちろん、日本が漢字を輸入した当時の唐代の漢字音は もっと多かったと思いますが、日本語も北京方言も、簡略化の方向は違っても時代と ともに、同様に韻母数を減らして います。




4113. 五十音の解釈 辻本裕幸  2003/05/22 (木) 10:35
ただ五十音は、あれで良いんですが、母音は五母音にするより、現代日本語の実状で言えば、八母音にして、ア、イ、ウ、エ、オ、ヤ、ユ、ヨの八段を作った方が現実的だと思います。いつも五十音の最後にうざこくついている、キャ行やら、シャ行やらもこれで、排除できます。キャはカ行のヤ段と言うことにしてしまえばよいのです。合拗音は、標準語からは無くなりましたから、ワ行として残しても良いでしょうが。ヤ行は子音【j】+母音と考えるより、子音【ゼロ】+介母音【i】+主母音と考えた方が、便利です。無数にある漢字語を、日本語の基礎語彙だと考えるのなら、その方が、実状にあっているでしょう。
 そして、単に「ミュ」「ヒュ」だけだと、大豆生田とか日向とかぐらいしか、殆ど出てこないような音節もあるので、(大豆生田のためだけに、「ミュ」はある。)五十音図とは別に、日本語には大体どういう音の組み合わせがあるのか?と言うことが一目で分かるようなグラフも早く作った方が良い。




4112. Re: 漢字音について massangeana  2003/05/22 (木) 05:04
すみません, 「ぢ・づ」がないので信太さんのおっしゃるとおり
1拍の音節数は 100種類ですね。ただし短い「みゅ」を含む語は存在
しないので 99種類かもしれません。




4111. Re: 漢字音について massangeana  2003/05/22 (木) 04:17
日本語の音節数は行が「あかさたなはまらがざだばぱ」の 13, 段が
「あいうえおやゆよ」の 8 として, 13*8 = 104 それに「わ」を加え
て 105。それぞれに長音・促音・撥音がつく場合を考えるとその 4倍
で 420 ということになりませんか。「つぁ」などを加えればもっと
多くなるでしょう。

北京語の音節数は1300強だったと思います。韓国語でじっさいに区別
される音節数は 2000 ていどあるようですが, 漢字音として使われる
のはそのうち 300 あまりしかなく, 日本語にくらべてそれほど事情が
よいとは思われません。

韓国の教育用漢字 1800 字の発音を表にしてみました。手作業なので
漏れがあるかもしれません。なお r- が n- になったりするのは計算に
いれてありません。
http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/charsets/hanja.txt




4110. Re^2: 日本語の漢字音母音 信太一郎  2003/05/21 (水) 20:58
 日本語の音節は、私は103種類と思っています。促音、撥音、長音を除けば、ちょうど100種類ということになるでしょう。なお、[ティ」や「ファ」のような第二次大戦後に普及した音節は、「ディナー」を「デナー」と発音する日本人がいる段階では、日本語の音節としては数えません。





4107. 漢字音について 辻本裕幸  2003/05/21 (水) 12:48
そう佐藤さん、私はそれが言いたかったのですよ!日本語漢字音も旧仮名遣いの頃では、現代の北京語の四百に近い数が、区別できていた。あと清音の有気無気の区別と摩擦音の区別がもし出来ていたなら、さらに漢字音数は増えたでしょう。
 私はいつも不公平だなと思うことは、中国語は、1600ぐらい音節があって、朝鮮語は3000ぐらい音節があって、英語も3000ぐらい常用音節があるが、日本語はどう多めに見積もっても120ぐらいしか音節がない、みたいな言い方をするじゃないですか?あれはずるいですよ。日本語は、単音節、例えば、目、葉、木、手のような一音節が一単語になっている物は少数派で、たいがいは、足、鼻、口、石みたいに、二音節以上で、初めて単語になる物が多いわけでしょう?だったら、日本語の音節が、120しか無いという言い方で、朝鮮語や中国語と比較するのはおかしいのでは?
 確かに、ベトナム語や朝鮮語は漢字一字を一音節で器用に収音してますよ。でも例の漢字音を見たら分かるとおり、日本語漢字音だって、(現代かな使いに関して言えば、)漢字はすべて、二音節以内で収まるのです。日本語の語の最小構成単位を二音節と考えれば、日本語だって、漢字をきちんと音節文字として収音しているのです。概念の見直しがいると思います。




4106. Re: 日本語の漢字音母音 massangeana  2003/05/20 (火) 11:40
母音というか, 漢字音から最初の子音を除いた部分が何種類
あるか, ということですね。
常用漢字の範囲ではあと「アチ(八・罰など)」があります。
常用でない字・読みまで入れると「弑(シイ)する・率ソチ」など
がありますが, 使われる頻度はきわめて少ないでしょうね。

たまたま私も同じようなことをやっていました。
http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/iroiro03a.htm#0510




4105. Re: 日本語の漢字音母音 佐藤正彦  2003/05/20 (火) 10:22
http://member.nifty.ne.jp/ComWin/kanji.htm

こちらに当用漢字(、現在では常用漢字に置き換えられましたが、)に含まれる漢字音の一覧があります。全部で294音です。「イキ」、「イツ」、「イッ」などを区別しているので、実際の、呉音・漢音に由来する漢字音の異なり数は、これより少ないと思います。ただ、字音仮名遣いまで考慮すると、あと40音は増えると思いますので、漢字導入期の日本人は300音以上の漢字音を使い分けていたと思います。現代の北京方言の異なり音節数が400音余りであることから、四声を考慮しなければ、日本人だって7割以上の漢字音を区別できていました。これは、現代英語の聞き分け率よりも高いでしょう。




4104. Re: 英語由来の外来語はローマ字であらわせられないか? 佐藤正彦  2003/05/20 (火) 10:02
>日本語は音韻構造が、非常に単純な言語であるから、中国語を借用しても、同音異義語が、大量に発生する。韓国語はまだ日本語よりは複雑ですが、やはり中国語を完全に収音する事はできない。<

そうですね。中国語は声調(トーン)言語ですから、いくら音だけ まねても、声調まで まねなければ、取り入れられる音韻数は減ってしまいます。日本語(や韓国語?)はピッチ(高低)系のアクセント(口調)ですから、音素は取り入れられても、声調を取り入れると言語体系そのものが崩壊してしまいますので、取り入れるのは困難です。

>私は、中国語起源の言葉を漢字で書くのなら、英語起源の言葉もローマ字で書いた方がいいと思います。中国でも、西洋から直輸入で入ってきた言葉は、漢字の中に、ローマ字で書いて表している。<

これには私も賛成です。カタカナ単語にしてしまうと、使用者側も外来単語という意識を持ち、どうしても意味が ぶれてしまい、和製英語などの温床になりますが、ローマ字のままだと、原語を使っているという意識を持ち続けるので、意味の ぶれが避けられます。

>西洋から来た言葉をできる限り、固有語や漢語に直す習慣もできるし、その上で、どうしても翻訳できないような言葉は、カタカナになるだろうが、それは最小限に押さえられる。<

同感です。




4103. カタカナ語の多用は考え物 佐藤正彦  2003/05/20 (火) 09:45
>聞きかじりの英語をちりばめる日本人も同じようなものでしょう。<

あまり、お隣の国の国語政策をとやかく言うのも失礼ですし、日本語の話題に戻します。最近の私の考えでは、カタカナ語の多用は控えたほうがいいと思うようになりました。カタカナ語は時間軸に弱く、たとえば、私たちが明治文学で見かけるカタカナ語でさえ、すでに、違和感を感じます。現在、一番、カタカナ語を多用して、しかも、日本語に相当する漢字熟語を用意していない分野は、電脳(コンピューター)系の分野でしょう。もちろん、従来の専門用語と継続性を持たせるためや原語を参照しやすくするために、カタカナ語を使うのはやむを得ませんが、中国で造語された漢字熟語をもっと積極的に採用して、どちらかを括弧内に表記する方法をとったらどうでしょうか。




4102. Re: 指数字 信太一郎  2003/05/19 (月) 21:55
 指数字が多様であること以上に、共通性が強いことにも驚きます。台湾の場合、大陸とはもう半世紀以上も断絶していますから、この指数字はそれ以前から中国では広がっていたのでしょう。

 日本の漢字音の母音の数という問題意識がよく分かりません。漢語も日本語の一環ですから、やはり五母音でしょう。洋語もそれに合わせて取り入れるためにカタカナ表記され、さらには、日本語のリズムに合わせるため、「パソコン」「コンビニ」といった言葉ができるのだと思います。縦書きにも対応できて便利です。

 「キムチ」は、「沈菜(シムチェ)」という漢語が変化したものというのが通説です。一般的につけもののことで、日本の沢庵や梅干も「キムチ」の一種です。




4101. 指数字 辻本裕幸  2003/05/19 (月) 16:37
それでは中国の指数字、いくつか紹介したいと思います。1から5までは立てる指が、右から、一本二本と増えて行くだけですが、南京の人だけ、3は違っていた。親指と人差し指をつなげて、Ok!というときに、残り、三本の指がたっているでしょう?そこで3を表すというのです。6,8,9は今回聞いた人は、全部共通していた。(信太さんの写真と同じです。)しかしやはり、7が人によってずいぶん違っていた。南京人 張さんは、真ん中二本の指を内側に曲げて小指、人差し指、親指を立てて、7を表した。一方、天津の王さん、山西省の孫さん、西安の秦さんは、親指と二本の指をくっつけて、7を表した。湖南省のひとは、また違っていて、親指と人差し指を立てるだけが7だった。この湖南省の人だけが、8も違っていた。さっきの7を人差し指を中心に真下に向ければ、8になるというのです。10はもう全員違っていた。南京の張さんは、親指を立てたグッドの合図が10だというし、天津の王さんは人差し指と、中指の差きっぽをあわせて、間に楕円形を作ってそれが、10だといった。西安の秦さんは、単に両手で十本指を立てれば、10だという。湖南省の人は両方の手の人差し指をクロスして10だといった。内モンゴルの陳さんは、そんなもの(指数字)は知らんと言った。いや、知らないと言う意見も重要です。内モンゴルといえば、あまり漢族の文化がない地域ですから、そういうところでは、あまり必要がない習慣は廃れていく、淘汰されるのかもしれませんから。




4100. 日本語の漢字音母音 辻本裕幸  2003/05/19 (月) 15:00
現代日本語漢字にいくつ、母音があるか、考えてみました。
1.aア阿、aiアイ愛、atアツ圧、akアク握、anアン安、yaヤ也、yakヤク役、
2.iイ意、itイツ逸(イチ一)、ikイク育(イキ域)、inイン印、
3.uウ宇、uiウイ水、utウツ屈、ukウク副、uhウウ空、unウン運、yuユ油、yuiユイ唯、yutユツ出、yukユク祝、yuhユウ有、yunユン春、
4.eエ絵、etエツ悦(エチ越)、ekエキ駅、ehエイ英、enエン炎、
5.oオ悪、otオツ乙、okオク億、ohオウ王、onオン音、yoヨ予、yokヨク欲、yohヨウ様
 
ウイ、ウツ、ウク、ウウ、ユツ、ユク、だけは母音だけというのはなくて、必ず、他の子音が付かないと発音できませんが、他の物は皆母音だけでも発音できるようです。これら以外にも、漢字音がありましたら、教えていただけないでしょうか?




4099. 回族 辻本裕幸  2003/05/19 (月) 12:48
もう結論を出そう。
 回族なんて民族はこの世にいない。あれは、イスラムを信仰している漢族である。私は、もうありとあらゆる文献を読んでこの民族について調べたが、どう考えても行き着く結論は、彼らは漢族であると言うこと。別の言い方をすれば、漢族(華人)が10億人いるとしたら、その百人に一人(1000万人)はイスラム教徒なのである。そしてさらに別の言い方をすれば、華人の信じる宗教のうちで、単体で最高の人口を有するのは、文句無くイスラム教である。道教や仏教の信者は、全体では、数億いるだろうが、分派や、土地の寺の所属意識が強いため、一つの宗教たりえない。一つの寺や宗派で、1000万人が信じる、宗派はあるだろうか?
 中国は、キリスト教文明の欧米に殖民地下に置かれた歴史があり、中国人にとって、キリスト教=先進性、強大 であり、イスラム=後進性、脆弱 なのである。そのため自民族にその信者が1000万人もいると言う事実は、漢族にとって悪夢なのかもしれない。かつて、共産党はあらゆる宗教を撲滅しようとした、それで、道教や仏教は、どんどん失われた。しかしイスラムだけはなかなか、かたくなに信仰を守っている。ムスリムには分かることだが、イスラムは生活の主心であり、共産主義だとか、社会主義だとかとは、別の次元の問題なのである。だからいくら回民が共産主義を支持していようと、それとは別にイスラムは無くならない。さあ、中国共産党は困った。彼らは社会主義圏のリーダーを目指していたから、自国から宗教を撲滅できないとなると顔が立たない。そこで簡単な方法を考え付いた。イスラムを信じる人は、別の民族、つまり中華政府の主体とはならない人だという事に、してしまえばいいのである。それで回族なるへんてこな身分が出来た。(ユーゴのムスレム人という民族も似たような経緯で出来た民族だ。)
 最近また変な中国人が出てきた。日本人アメリカ人の真似をして茶髪とか、変な服装の真似をしている。食べるものもハンバーガー。ああいう人たちを見るたび、私は頭が痛くなる。あの人たちは、私に薬をくれなくてはいけません。しかしイスラムを信じている中国人は今でも伝統的な中国人が八割以上だ。食べるのは餃子に、中山服と、帽子をかぶっている。彼らは日本人アメリカ人の良くない真似はしないですから。




4098. 英語由来の外来語はローマ字であらわせられないか? 辻本裕幸  2003/05/19 (月) 09:58
私がいつも不思議に思うのは、日本語も韓国語も英語からの借用語を単に増やすだけなら、問題がないと思います。中国語からはべらぼうに借用しているのに、英語はあかんという根拠はないですから。ただ漢語は、漢字という文字ごと借用した。なのに、どうして英語はカタカナ(ハングル)にして借用するのか?日本語は音韻構造が、非常に単純な言語であるから、中国語を借用しても、同音異義語が、大量に発生する。韓国語はまだ日本語よりは複雑ですが、やはり中国語を完全に収音する事はできない。しかし漢字があるため、文の上では、意味の違いが表現できる。しかし英語はカタカナやハングルになっているから、意味の違いが表現できない。韓国語の単語集に救急車>エンブルロンスというのがあった。どうやら、これは西洋語から来た単語のようだが、韓国語では、固有語、漢語、西洋語を一律ハングルで書くため、部外者からは、語彙の起源が、皆目見当付かない。キムチが固有語で、オンドルが漢語で、ヘムボゴが英語だ、なんて、誰に分かるか!まあ、韓国語は韓国の人たちが決めることだから、いいとして問題は日本語。私は、中国語起源の言葉を漢字で書くのなら、英語起源の言葉もローマ字で書いた方がいいと思います。中国でも、西洋から直輸入で入ってきた言葉は、漢字の中に、ローマ字で書いて表している。ちょっと古い教科書では「我喜歓internet」の様に書いてある。しかしそれでは、分が悪いというので、しばらくすると、英語の単語が中国語の言葉に置き換えられるのである。日本語も安易に、西洋語をカタカナで書くという習慣はやめることだ。そうすれば、西洋から来た言葉をできる限り、固有語や漢語に直す習慣もできるし、その上で、どうしても翻訳できないような言葉は、カタカナになるだろうが、それは最小限に押さえられる。





4097. Re: 朝鮮族の人。 信太一郎  2003/05/17 (土) 19:28
 韓国の朝鮮語は英語が多いので、中国の朝鮮族は驚くと思います。しかし、日本語だって相当のもので、韓国よりましとはとても言えません。それを何とかしようともせずに、ハングル専用を唱える韓国人の気が知れないと言いたくもなりますが、基礎的な漢字も使いこなせぬままで、聞きかじりの英語をちりばめる日本人も同じようなものでしょう。

 ハングル専用論者は、日本語のカナ文字論者やローマ字論者とは比較にならないほどの力を持っていますが、韓国人全員がハングル専用論者というわけではありません。ハングルは、確かに世界に誇れる文字ですが、それを万能視するのは、行きすぎと思います。

 延辺の朝鮮族が語頭のリウルを発音しているかどうか、自信を持って言えませんのでしばらくお待ちください。その人に尋ねるのなら、「理解」「乱打」など、日本語でラ行で始まる漢語を漢字で示し、ハングルで書いてもらった上で、発音してもらったらいいのではないでしょうか?




4096. Re: 月刊ハングル+漢字文化 信太一郎  2003/05/17 (土) 19:16
 下記のページ、見ました。

> http://www.hanja-edu.com/

 「ハングル + 漢字文化」というタイトルからして、漢字推進派のページと思います。「漢字工夫(漢字の勉強)により未来社会の主役となる準備をしよう」とか、日本の石井式の紹介のところでは、「漢字がこどもを天才にそだてる」などとかかれています。しかし、一方で、漢字を併用するというのなら、当然漢字で表記すべき漢語で、ハングルで表示されているのが、このページだけでもたくさんありました。「第45号、文化、巻頭言、回想、米国、百周年、社会的、重要性、振興、懸賞、公募、金賞、受賞作、準備、随筆、農村、風景、学習」。これを全部漢字で書いていたら、もっと分かりやすいと思います。




4095. 朝鮮族の人。 辻本裕幸  2003/05/17 (土) 16:57
最近、名古屋に住んでいる吉林朝鮮族の人と知り合いになりましたが、中国と韓国の朝鮮語の違いは、何かと聞いたら、韓国語は、英語由来の外来語が多すぎるとの事でした。彼女も言うまでもなく、中国人ですから、中国人は、一般的な水準の語彙さえ英語の単語を知らないのが普通ですが、その朝鮮族の人も例外では無いようです。日本語で起こっているという外来語の過度の増加は、朝鮮語でも起こっているのでは?やはり日本語も朝鮮語も漢語にしろ、英語にしろ異言語の外来語を取り入れやすいために、問題がおきるのですね。朝鮮族の人は学校で朝鮮語と漢語両方を習うため、英語を習う時間はまったく無かったといっていた。それでいいと思います。日本人も英語やめて、国語と日本語を教科にした方がいい。今度、語頭のリウルをどう発音しているのか?ということを聞きたいのですが、どういう風に尋ねたら、わかりやすく尋ねられるでしょうか?




4094. 朝鮮語に濁音の観念はあるか? 辻本裕幸  2003/05/16 (金) 13:27
日本語の語中の清音が、朝鮮語平音として聞き取ってもらえるのなら、幸いです。私は前回の数回の投稿でも書きましたが、中国語を喋るときに日本人の耳にどう聞こえるか?と言うことは一切考えません。なぜなら日本人と喋るなら、日本語で喋ればいいから。中国語は中国人と。朝鮮語は朝鮮人と話すためにある。わたしがそりじた音zh,ch,sh,をz、c、sで発音することに日本人は違和感を持つ。なぜなら大半の日本人は、中国人と会話をしたことがなく、放送の至極標準とされている音声しか聴いたことがないからだ。だから日本人にチャ、チャ、シャと聞こえる音を、私がツァ ツァ サと発音していることに違和感を覚え、文句を言ってくる日本人もいる。しかし、私にいわせれば、「しるか!」です。何度も言っているように、私は日本人に聴かせるために、中国語を喋っていない。ツァ ツァ サと発音して、それが中国人に通じなかったことは一度もなく、彼らはみなそれがそりじた音だと解釈してくれる。朝鮮語も同じことです。もし私が、カムサハムニタと発音したら、日本人は「カムサハムニ ダでしょ!」と文句を言ってくるかも知れないが、朝鮮人に「ありがとう」の意味で通じているなら、満足です。音韻はネイティブのセンスに従った方がいい。日本語の濁音を、朝鮮語に持ち込まない方がいいというのが私の考え。日本語だって昔は濁音の観念なんて無かったんですから。




4093. 月刊ハングル+漢字文化 佐藤正彦  2003/05/16 (金) 13:16

http://www.hanja-edu.com/

上記のページ程度に漢字をちりばめていてくれれば、日本人でも何を話題にしているかわかります。また、漢字がある程度 混ざっている場合、自動翻訳の精度も上がり、上記のページを自動翻訳にかければ、書き手の意図がかなり正確に伝わります。しかし、残念ながら、ハングルだけのページだとここまで精度は上がりませんし、ハングルだけの文体では、漢字由来の同音異義語を避けるため、どうしても、外来語(特に英語)の割合が増え、それを自動翻訳にかけるものですから、ますます意味不明の文章になります。

自動翻訳のページ
http://www.ocn.ne.jp/translation/




4091. 朝鮮語漢字 辻本裕幸  2003/05/16 (金) 12:58
私は、韓国人がなんと言ってこようが、ハングルを書くなら、漢字を併用します。括弧書きで、専門用語を説明するぐらいなら、はじめから漢字を書いた方がいいですよ。しかし文は個人の自由です。ある日本人が日本語をすべてひらがなで書いても、それを誰にも非難できないように、韓国人が全ての文をハングルで書いていることも、その逆に、私のように漢字交じりで書いていても、そのことで非難をする資格は誰にもないはずです。よくもめる、語頭のリウルをどう表記するか?と言う問題も、はなから漢字を使っていれば、起きないでしょう。「来日」と書いてネイルと読もうが、レイルと読もうが、これも個人の自由だと思います。しかしハングルでネイル(レイル)と書いてしまうと。もう一方は間違いと言うことになってしまいます。中国の朝鮮族も漢字は使わないといっていました。
 中国語を勉強する場合、漢字に惑わされないようにするため(意味が分かるが発音できないという事態を防ぐため)、あえてすべての文をローマ字で書いて、それで意味が分かるか?どうかを訓練する勉強法が要ります。
 しかし韓国語の場合、逆の勉強法が要るでしょう。ある程度韓国語漢字音を覚えないと、韓国語の語彙がおぼわらない。だから、ハングルで書いてある単語も強引に漢字にして、韓国語漢字では、この漢字はどう発音するか?と言うことを覚えるのです。
 ことに漢字のことになると、どうして、みんな感情的になるのかがわからない。たかが、漢字じゃないですか。書こうが、かこまいが完全に個人の範疇ですよ。なのに、ハングルの方が優れているとか、漢字は遅れた文字だとか、そういう論がでてくるのは、悲しいです。




4090. Re^2: 韓国人の漢字離れ 佐藤正彦  2003/05/16 (金) 02:37
>  ハングル世代には、佐藤さんが話された女性のような考えが多いでしょうが、すべてではないと思います。私見では、ハングル専用は、韓国にとって得策とは思えません。<

私の周囲でも、韓国語が漢字ハングル交じり文であれば、おそらく、日本人の韓国語学習者は10倍に増えるだろうという人もいます。実際、台湾のネット新聞は漢字書きなので、意味が僅かでもわかり、それを繰り返しているうちに、どんどん漢字を覚えていく人もいます。(もちろん、発音は、お経読みでしょうが、それでも、まったく何もわからない言語よりは習得機会が増えます。)


つづく   

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