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2011年1月 5日 (水)

村山一兵さん(ナヌムの家)

以下、村山一兵さん(ナヌムの家)からの訴えの転送です。

村山一兵さんの訴えをお読みいただければ幸いです。

ナヌムの家と村山一兵さんについては下記をご参照ください。

・ナヌムの家について(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8C%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%AE%B6
・村山一兵さんについて(神奈川新聞 2009年12月14日)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/0912140001/

[1便(2010年12月25日)]

Subject: ナヌムの家より。村山一兵の不当解雇と業務停止に関して、ご支援を宜しくお願いします。

みなさま

ナヌムの家より、村山一兵(研究員)、古橋綾(インターン)です。

村山一兵の不当解雇と業務停止の件でいろいろお騒がせしています。

先日もメールでお知らせしました通り、12/9(木)に、不当解雇と即日業務停止の宣告を受けました。その場で解雇理由を提示した書面の作成を要求しましたが、「作成する」と言いながら(安信権所長)も、後日「解雇をするのに書面は必要ない。他の所に聞いてみろ。」(琴仙副院長)と前言を翻す発言をしていました。結局現在まで書面は受け取っていません。

12/9(木)のうちに事務所および歴史館のカギと警備カードを、数日後に業務用PCを没収されました。

その後、一昨日(12/23木)まで2週間、解雇をちらつかせながら業務を行えないように妨害を受け続けました。日本からの連絡も取りつがれず、日本から前もって予約をして訪問していただいた訪問客の方の歴史館の案内も、業務停止であるという理由で妨害されました。直接的にまたは暗に「早く出ていけ」という要求をされ続けました。

事務所側が解雇通達時(12/9木)から一昨日(12/23木)まで、明言していた不当解雇と業務停止の理由は、「12/5に東京で行われた女性国際戦犯法廷10周年のシンポジュウムに事務所に無断で参加し、姜日出ハルモニの通訳をしたこと」「始末書の不提出」の二つです。

私たちはこの理由自体が、全く不当なものであると考えています。

しかし、これらはしかるべき場所できちんと争う必要があると考えます。現在韓国内で信頼できる方々とともに対策会議をもって準備をしていますので、経緯説明に関してはもう少しお待ちください。

先週末、この事実を知った友人が日本の運動団体のMLなどを通して村山一兵の状況に関してのメールを送ってくださいました。そのメールが今まで私たちがお世話になった多くの方々のもとに届き、心配の連絡を多くいただきました。また、事務所側に直接抗議のメールや電話をしてくださる方もいたようです。

そのようなことを受けて、昨日(12/24金)の職員朝礼で、安信権所長が、村山一兵に対し、「ナヌムの家の悪い話をすることは、結局はハルモニに被害をあたることである。」「ナヌムの家の職員として個人的な感情を外部に話してはいけない。」と非難を始めました。

その後、安信権所長は「12月末に解雇とは言っていない。3月末に今年の契約が切れるので、再契約はしないと言った」と言い始めました。

朝礼後、琴仙副院長、安信権所長、金貞淑事務長と村山一兵の4者で話し合いがもたれましたが、3人とも「12月末で解雇とは言っていない」と口をそろえました。

解雇宣告は他の多くの職員も聞いていますし、この2週間の間、上記3人の幹部たちは繰り返し「12月末の解雇」を村山一兵に言い続け、精神的な圧力をかけ続けました。

それを昨日になって突然「言っていない」と主張することは全く厚顔無恥な態度であります。

ナヌムの家で住み込みで働いてきた「外国人」である村山一兵に対し、突然「出ていけ」ということは労働権だけではなく生存権の侵害でもあります。

会議で決まったとされること(実際には一方的な命令がほとんど)を私たちが守らない場合は「会議で決まった業務命令を履行しなかった」という理由で始末書等を要求されるのにもかかわらず、ここまで事務所側が会議の場でも明言し続けてきた「12月末までの解雇」を「言っていない」と言うことは、村山一兵の人権が軽視されていることの表れです。

また、12月末までの契約である古橋綾に対しても、今月中旬「いつまでの契約か?部屋はいつ明け渡す気だ?」という発言がされていますし、これまで行っていた業務を妨害されています。(古橋綾は業務停止にはなっていません)

この2週間、私たちは日中には事務所に出勤し、精神的な圧迫を受け続けてきました。また、しかるべき措置を適切にとる必要があると考え、事実関係の資料の作成、対策会議、関連組織への相談など、毎晩明け方まで行動してきました。

私たちは再三書面の提出を要求していますが、事務所幹部からの対応は、すべて口頭で、証拠が残らないように行われています。今回のように、言葉を覆し続けることは今後も可能です。

今回の一件で、現状を外にいる方々に知らせ、外からの圧力が必要であると強く考えるようになりました。そして、私たち以外の方々に証人になっていただく必要があると考えます。

この処置の不当性をどうかナヌムの家の事務所幹部に訴えていただけませんか。

安信権所長は昨日の朝礼で「私と一兵の個人的なこじれのように日本で宣伝している」として村山一兵を非難しました。

確かに、この問題は安信権所長と村山一兵の個人的なこじれではありません。事務所幹部らからの組織的な行為です。

琴仙(クムソン)副院長(プウォンジャン)、

安信権(アン・シングォン)所長(ソジャン)、

金貞淑(キム・ジョンスク)事務長(サムジャン)への抗議をお願いしたいです。

韓国語ができなくても、日本語・英語でも圧力になると思います。

(金貞淑事務長は日本語が少し話せます。)

TEL: +82-(0)31-768-0064

FAX: +82-(0)31-768-0814

E-mail: y365@chol.com / nanum365@empas.com

住所: 464-840大韓民国京畿道広州市退村面元堂里65 ナヌムの家

です。

もし可能でしたら、状況が分かるように私たちの方にも訴え内容や反応を教えていただけたらと思います。

事務所幹部らの人権侵害的な行動は、私たちにだけ向けられているわけではありません。簡単にここを出ていくことができない高齢のハルモニたちのことを考えると、何もしないで出ていくわけにはいかないと思っています。

みなさんのご協力、どうぞよろしくお願いします。

村山一兵(研究員)+82-(0)10-4229-1980

古橋綾(インターン)+82-(0)10-7117-3343

**************************************************
ナヌムの家/日本軍「慰安婦」歴史館
-大韓民国 京畿道 広州市 退村面 元堂里65
The House of Sharing / Museum of Sexual Slavery by Japanese military
-#65 Wondang-ri, Twoichon-myon, kwangju-si, Kyunggi-do, South Korea 464-840
Tel: +82-(0)31-768-0064
Fax: +82-(0)31-768-0814
E-mail: nanum365@hotmail.com  or nanum365@gmail.com
HP: www.nanum.org

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