ロシア閣僚ら代表団が国後島に 視察目的、支配誇示か【ウラジオストク共同】ロシアのバサルギン地域発展相を団長とするロシア連邦政府の代表団が31日、北方領土で進めるインフラ整備の進捗状況を視察するため国後島を訪問した。一行は2月1日には択捉島も訪れる予定。 昨年11月のメドベージェフ大統領、12月のシュワロフ第1副首相など政府幹部の北方領土訪問が相次いでおり、2月の前原誠司外相のロシア訪問を前にあらためて実効支配を誇示する狙いもあるとみられる。 視察は大統領の指示に基づくもので、地域発展相を筆頭に運輸、経済発展、エネルギー、保健社会発展、財務の各省と漁業庁の幹部らで構成。ロシア政府が空港や港湾、住宅などの社会基盤整備のために北方領土を含む千島列島(クリール諸島)で進めるクリール諸島社会経済発展計画の達成状況の視察が目的。 この計画でロシアは総額180億ルーブル(約495億円)の資金を投入。島民の生活環境を向上させることで、約1万9千人の千島列島の人口を約3万人に増やすことを目標としている。 【共同通信】
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