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民主小沢元代表を強制起訴

1月31日 14時54分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

民主党の小沢一郎元代表が、みずからの政治資金を巡る事件で検察審査会の議決を受け、指定弁護士によって政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴されました。小沢元代表は「無実であることが必ず明らかになる」として、裁判で全面的に争う方針です。

強制的に起訴されたのは民主党の小沢一郎元代表(68)で、起訴状などによりますと、みずからの資金管理団体「陸山会」が土地の購入に充てた資金を巡り、平成16年と17年分の収支報告書にうその記載をしたとして、政治資金規正法違反の罪に問われています。この事件で東京地検特捜部は、衆議院議員の石川知裕被告(37)ら元秘書3人を起訴する一方、小沢元代表については、明確な証拠はないとして、2度、嫌疑不十分で不起訴にしました。これに対し、東京第5検察審査会が起訴すべきだと2回にわたって議決したのを受けて、検察官役の指定弁護士が、31日、小沢元代表を東京地方裁判所に強制的に起訴しました。検察審査会の議決に基づいて政治家が強制的に起訴されたのは初めてです。小沢元代表は「無実であることが必ず明らかになると確信している」として、裁判で全面的に争う方針です。おととし5月に検察審査会の権限が強化されてから検察審査会の議決に基づいて強制的に起訴されたのは、今回で4件目です。初めてのケースは、兵庫県明石市で10年前、11人が死亡した歩道橋の事故で、去年4月、警察署の当時の副署長が業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されました。また同じ4月に、6年前、107人が死亡したJR福知山線の脱線事故で、JR西日本の歴代の元社長3人が業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されました。さらに、去年7月には、沖縄県南城市の投資会社の社長が未公開株を巡る事件で詐欺の罪で強制的に起訴されています。これらの3件は、裁判の前に争点を整理する公判前整理手続きに時間がかかっていて、いずれも裁判の日程はまだ決まっていません。