イギリスは、西ヨーロッパ諸国のなかでもっとも10代の妊娠が多い国である。日本で晩婚化・高齢出産が問題視されているのとは逆に、英国では10代の妊娠が社会問題とされており、政府も頭を悩ませている。そんなイギリスから今回紹介するのは、14歳の娘が妊娠した結果、29歳で「おじいちゃん」になる予定となった男性の話。年齢から考えれば明らかだが、この男性自身も、14歳で「親」になったようだ。いったい、どんな一族なのか。
イギリスのデイリーメール紙やザ・サン紙の報道によると、14歳の少女A子さんは、15歳の少年との間に子どもができ、2011年8月に出産予定。この事実だけでも日本人には衝撃的に思えるが、さらに驚くべきことに、A子さんの父親Bさんは29歳なのである。Bさんは1月25日に、「なかなかおかしいよね。もうすぐおじいちゃんになるのか。僕自身、娘が生まれたときは14歳だったけど、今度は彼女が赤ちゃんを産むんだ」とコメント。しかしこの男性、孫ができてさぞかし周囲から祝福されているのかと思えば、逆に非難の的となっているようだ。なぜなのか。
実はBさんは現在無職。A子さんともA子さんの母親とも別居中だという。にも関わらず、自分の娘をネタに複数メディアとコンタクトを取り、最終的にサンデー紙に売り飛ばしたということで、「娘の妊娠を金にした」と非難されているのだ。ただし本人は意に介していないようで、「娘はとても若いけど、赤ちゃんを持つって決めたんだ」と誇らしげ。加えて、Bさんの47歳の母親もひいおばあちゃんになることを喜んでいると言い、「彼女は僕を産んだとき18歳だった。彼女の母親も、おばあちゃんだって生きてるんだよ、もうすぐ、ひい・ひい・ひいおばあちゃんになるね」と、彼の驚くべき一族の話を明らかにしている。
ザ・サン紙のコメント欄にも「どうして私たちがこんな馬鹿馬鹿しいことにお金を払わなきゃいけないの?」「なんてこと。これが自分と自分の子どもの話だったら、私恥ずかしくて死んじゃうわ」と非難が殺到。というのも、Bさんが無職で、またA子さんの母親が公営住宅団地に、別の無職の男性と暮らしているという内容のせいである。みなが生活保護受給者ということで、税金を払っているに英国民が憤りを覚えているのだ。
A子さんが子どもを産むまでにはBさんは30歳になっており、イギリス最年少「おじいちゃん」の記録(1997年の29歳)にはわずかに及ばないが、英国民の興味はもはやそこにはないようだ。10代の妊娠、生活保護受給者が「裕福に」暮らしている現状と納税者の怒りなど、この話はけっして「おめでたい」だけでは済まされない。
<事件を報じた英メディア>
The 29-year-old set to become Britain's youngest grandfather is branded 'a scrounger' - Mail Online
(古川仁美)
