ここから本文です。現在の位置は トップ > 地域ニュース > 奈良 > 記事です。

奈良

文字サイズ変更

カレー店:映画撮影現場でケータリングに携わる小水さん、奈良にオープン /奈良

 ◇「ぜひ食べてほしい」

 映画の撮影現場で食事を提供するケータリングの仕事に携わる奈良市の小水とうたさん(38)が、同市椿井町にカレー店「とうたりんぐ」をオープンさせた。奈良を拠点に活動する映画監督の河瀬直美さんとの交流を通じて奈良が好きなり、おいしい料理を多くの人に食べてもらいたいと意気込んでいる。

 東京都渋谷区出身。父一男さん(64)は映画監督をしながら、「普段お弁当ばかりの現場で、温かい料理を食べさせてあげたい」と撮影現場でケータリングを始め、小水さんも23歳の時に手伝い出した。半年ほどで独立し、これまでに「海猿」シリーズや「バトル・ロワイヤル」など100本以上の映画に参加したという。

 河瀬監督と知り合ったのは99年ごろ。運転手として撮影現場に呼ばれ、映画作りにかける河瀬さんの思いの強さに感動、交流が始まった。09年には俳優として出演を依頼され、昨年は撮影のためほとんど奈良で過ごした。

 友人が増え、東京では経験したことのない親しみやすい空気を感じた。「奈良で本職の料理をしたい」と、昨年12月6日にカレー店を開店。メニューは豚肉を使った定番の「豚カレー」と、日替わりの「気まぐれ」の2種類で、夜はお酒やつまみも楽しめる。開店直前に奈良市であった「黒米カレー選手権」では準決勝まで進んだ。

 小水さんは「よそ者が受け入れてもらえるか不安もあったが、多くの人に温かく迎えてもらえうれしい。大鍋で作ったカレーをぜひ食べてほしい」と話している。2月中は撮影現場での仕事のため、休業する。問い合わせは同店(080・4344・6513)【花澤茂人】

毎日新聞 2011年1月12日 地方版

PR情報

奈良 アーカイブ一覧

 
地域体験イベント検索

おすすめ情報

注目ブランド