組閣に"失敗"し、与謝野氏や藤井裕久官房副長官ら、財政再建・増税色が強い内閣を作った菅首相に、民主党内からは異論・反論が続出する。
「『国民の生活が第一。』という、政権交代時のスローガンは、どこかに吹っ飛んでしまった。そもそもの公約だった行政改革などを置き去りにして、消費税アップ路線に突き進む菅政権は、もはや『民主党』とは言えない存在です。これでますます、国民から見放される」(山田正彦前農水相)
身内の大半が菅首相を見限っていることは、1月13日の党大会で発表された民主党の新ポスターにも表れている。民主党関係者がこう語る。
「新ポスターは6種類ありますが、どれも『地域のことは、地域で決める。』などと文字が書かれただけの、地味極まりないもの。実は、地方から『菅首相では選挙を戦えない』と悲鳴が上がり、首相の顔をポスターに使えなくなったのです」
つまり菅首相は、世論より先に身内の党員たちから、一足早い"退陣勧告"を突きつけられたわけだ。政権の崩壊は、もはや秒読み段階に入ったと言える。
 それでも菅首相は、
「行けるところまで、闇雲に突っ走る。なんでも思いついたことをやっていく。支持率は気にしない。そうやって仕事をすれば、何か光明が見えてくる」
などと側近らに話し、強がって見せているという。
そしてファーストレディの伸子夫人も、そんな夫をけしかけ、妄進に拍車をかけているようだ。1月12日に東京・有楽町の外国特派員協会で会見した伸子夫人は、「できうることをやって玉砕するならいいが、支持率が悪いと批判されて辞めることはあって欲しくないし、あり得ない」と、夫を強烈に叱咤激励した。
ただ、大罪を犯すことを躊躇うマクベスに対し、< 『やってのけるぞ』と言った口の下から『やっぱり、だめだ』の腰くだけ、そうして一生をだらだらとお過ごしになるおつもり? >と、尻を叩いてけしかけたのもまた、夫人だった。恐妻家は妻の一言によって、道を誤ることもある・・・。
歴史に汚名を残す
少なくとも菅首相が、次期政権を睨む仙谷氏や枝野氏らから、いまや完全に舐められているのは確かだ。
枝野官房長官は、就任にあたって内閣官房で行った挨拶で、「自分はせっかち」と言い訳しながら、「皆さん(官僚)から説明を受ける時、"誰か"ほどではありませんが、じゃっかん、イラつくこともあるかもしれない」など、「イラ菅」の異名を取る首相を揶揄した。
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