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【芸能・社会】

和歌山、梅の種がプラスチックに 「これも地産地消」と期待

2011年1月30日 18時30分

 梅の種から製造したバイオマスプラスチックを使ったプラモデル「梅プラくん」

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 梅の生産量日本一を誇る和歌山県にあるマネキン製造会社が、梅の種からプラスチックをつくり出すことに成功し、4月からプラモデルとして売り出す。加工用の梅から大量に出る種は捨てるしかなく「地元から出たごみは地元で何とかする。これも一つの地産地消」と期待が膨らんでいる。

 和歌山県では年間7万トン以上の梅を生産。約半分がガムやドレッシングといった加工品に回される。残った種は産業廃棄物として1キロ当たり30〜40円を専門業者に支払い、引き取ってもらうしかない。月10トンにも上る加工場もあり、なるべく軽くしてコストを抑えようと、天日干しにする光景もみられる。

 “悩みの種”に目を付けたのが、マネキン製造や店内装飾を手掛ける「ヤマトクリエーション和歌山」(和歌山市)。試行錯誤を重ねた結果、トウモロコシなどから製造されることで知られる「バイオマス(生物資源)プラスチック」を、梅の種からつくることに成功した。

 種を砕いて粉にし、樹脂の一種のポリプロピレンと練り合わせて金型に流し込んで製造。種の粉を5割以上含み、ほのかに梅の香りがする。

(共同)
 

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