事件【東京ドーム事故】「手で確認」マニュアルに明記せず…食い違いも+(1/2ページ)(2011.1.31 01:41

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【東京ドーム事故】
「手で確認」マニュアルに明記せず…食い違いも

2011.1.31 01:41 (1/2ページ)
転落死事故のあったコースターを調べる捜査員ら。レール上を車両が回転しながら走る =30日午後、東京都文京区(古厩正樹撮影)

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転落死事故のあったコースターを調べる捜査員ら。レール上を車両が回転しながら走る =30日午後、東京都文京区(古厩正樹撮影)

 昨年末から相次いだ事故は教訓になっていたのか-。30日午後、東京ドームシティアトラクションズのコースターで会社員、倉野内史明さん(34)が転落死した事故。現場で使用されていた遊具のマニュアル内容は、遊園地を運営する東京ドームが会見で明かした安全対策の内容まで踏み込んだものではなかった。警視庁の調べとも食い違う点もあり、運営側の安全管理態勢が適切だったのか、今後の捜査の焦点になる可能性が出てきた。

 東京ドームは同日の会見で安全バーについて、「必ず目視と手で確認する」と強調。客がバーを自分で下げた後に、係員が押して確認することになっていると説明した。

 だが、現場で使用されていたマニュアルには、「安全バーがしっかり倒されているか確認。乗車していないところも倒します」という記載はあったものの、手で押して確認することは明記されていなかった。

 東京ドーム側は「ロックがかからない大柄な体格の客についての対応や、手で押すなど詳細な運用の手順については口頭指導していた」としている。倉野内さんは大柄で、ロックがかからなかった可能性がある。

 また、東京ドーム側は安全バーの確認と発進のボタン操作について、「1人のほうが確実にできる。ボタンを押す人がバーを確認する」と説明していた。ところが、警視庁の調べでは2人いた係員のうち、アルバイトの女性がバーを確認し、契約社員の女性が発進ボタンを押していた。

 運営会社の認識と現場が実際に行っていた運用との間に開きがあった可能性があり、指導や管理が不徹底だった疑いがある。

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転落死事故のあったコースターを調べる捜査員ら。レール上を車両が回転しながら走る =30日午後、東京都文京区(古厩正樹撮影)
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