上海万博には世界各国のパビリオンだけでなく、中国の各省(日本で言うところの各都道府県)のパビリオンも作られ、多くの人たちでにぎわっている。中国省区総合館というネーミングで開催されており、中国パビリオン内にあるが入り口は別で、5月2日の段階では10分も並ばずに中に入ることができた。

そんな中国各省のパビリオンで、ちょっとビックリなものを発見した。山東省のパビリオン内に、Wiiそっくりな操作方法で卓球ゲームが遊べるブースがあったのだ。最初は「Wiiを使って山東省が卓球が盛んな場所である事をアピールしているだけだよね?」と思ったのだが、卓球のラケットにはWiiコントローラが装着されておらず、さらにセンサーバーがWiiのそれとは異なる形状をしていた。Xbox360のProject Natalのセンサーバーとも形状が違う。

ラケットには丸い装置がつけられており、その丸い装置と独自のセンサーバーがデータのやりとりをし、テレビ画面に動きを表示しているようである。つまり、やっていることはWiiと全く同じである。ゲーム機本体は裏側にあるようで、来場者からは見ることができなかった。

肝心のゲームだが、卓球ゲームでプレイヤーは巨乳で超ミニスカの女の子となり、イケメン卓球選手と卓球で勝負するというもの。闘いの場は山東省の体育館のようで、会場に「泰山体育産業集団」と書かれた旗が表示されていた。泰山は山東省の地名であり、泰山体育産業集団は体育用品関連の企業である。その集団がスポンサーとなり、今回のこのゲームを開発したと思われる。

ちなみにプレイヤー側が女の子なので、女の子の姿が見られるのは相手に負けたときか、勝ったとき。しかも巨乳が上下に揺れるから驚きである。もし、中国パビリオンの中国省区総合館に行く機会があれば、ぜひとも山東省のゲームブースに行ってみてほしい。かなり難しいので、コンピューターに勝っている人はあまりいなかった。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影