日本を代表する牛丼といえば『吉野家』だ。今では海外にも進出しており、特に中国では上海万博会場に出店するなど、意欲的にチェーン展開を広めつつある。なによりも魅力的なのは、牛丼の味だ。他店には負けない濃厚でジューシーなその味は、食べる人を感動の渦に巻き込む。

そんな『吉野家』に隠しメニューがあるのをご存知だろうか? 実はメニューに掲載されていない驚きのメニューが存在し、『吉野家』ツウのなかで密かに使われている専門用語によって、注文が可能なのである。それでは、『吉野家』の隠しメニューの一部をここで紹介していきたいと思う。

<吉野家の隠しメニュー・隠し注文方法>
・つゆだく (Tsuyu-daku)
牛丼や豚丼の汁をやや多めに入れてもらうことができる。ジューシーな丼を食べたいときにオススメだ。「牛丼並をつゆだくで!」と注文する。

・つゆだくだく (Tsuyu-dakudaku)
牛丼や豚丼の汁をかなり多めに入れてもらうことができる。実際に注文してみると、汁がお茶漬けのようにたっぷりと丼に入っているのがわかる。

・頭の大盛り (Atama no ohmori)
牛丼や豚丼の肉を多めにし、ご飯は少なめにしたいときにこれを注文するといい。肉が多いのでご飯が肉の隙間から見えない。「頭の大盛りください!」と注文する。

・頭の特盛り (Atama no tokumori)
牛丼や豚丼の肉をかなり多めにし、ご飯は少なめにしたいときにこれを注文するといい。

・つゆぬき (Tsuyunuki)
牛丼や豚丼に汁を入れない注文方法。純粋に肉とたまねぎの味を堪能したいときや、カロリーが心配なときに丁度いい。「牛丼並をつゆぬきで!」と注文する。

・肉下 (Niku-shita)
まず最初に牛丼や豚丼の肉を丼に盛り、その上にご飯を盛ってくれる。つまり、いつもとは逆さまの順番で盛られた牛丼や豚丼が出てくる。見た目的にもややインパクトが強い。「牛丼並を肉下で!」と注文する。

・つめしろ (Tsume-shiro)
牛丼や豚丼のご飯を冷たい状態で食べることができる。常温で冷やすため、注文してから出されるまで4~6分ほど時間がかかる。肉の温度はそのままなのでご安心を。「牛丼並をつめしろで!」と注文する。

・とろだく (Toro-daku)
牛丼や豚丼に脂身の多い肉を多めに入れてもらえる。カロリーは高めになりそうだが、そのぶん濃厚な肉の脂身がジューシーに口の中でとろけ、いつもとは違った『吉野家』の丼を体験できるはずだ。「牛丼並をとろだくで!」と注文する。

・お湯割り (Oyuwari)
味噌汁にお湯を多く入れ、味を薄くしてもらえる。量は増えるが、価格は同じ。しかし味が薄い。味噌汁の味が濃いと思っていた人は、お湯割りに挑戦してみよう。「味噌汁をお湯割りで!」と注文する。

上記で紹介した隠しメニューは、『吉野家』がお客に対して好意でやっているものであり、必ずしもすべての店舗でできるとは限らない(注文を受け付けてもらえなかったとしても怒らないように!)。お客が多く、忙しい時間帯などは手間のかかる注文をするのは避けたいところだ。上記の隠しメニューの一部に関して詳しく教えてくれた『吉野家』に感謝したい。

また、他にも『赤多め』や『とろぬき』、『ねぎだく』、『ねぎぬき』などの隠しメニューがあるが、気になるならばチェックしてみるといいかもしれない。ちなみに、『ねぎだく』や『ねぎぬき』などの隠しメニューは非常に手間がかかるため、やっていない店舗がほとんどなのでご注意を(やっていたとしたら店舗の好意と考えよう。『つめしろ』など店舗限定の隠しメニューも存在する)。隠しメニューではないがあまり目立たない『牛丼 特大盛り』を注文するのもおもしろいのでお試しあれ。

Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影