魔法少女まどか☆マギカ・第4話
嘗てこれほどの重荷を背負って普通の少女から魔法が使える少女になった子がいただろうか。
嘗てこれほどの恐怖をつきつけられて魔法少女への逡巡をした子がいただろうか。
まさに第3話までのまどかの様に、魔法が使える事で自分も何かが出来るかも知れないと言う甘い思いか、このままだと世界が大変な事になってしまうと言う実はそんなに実感が無い重大さに乗せられるかして魔法少女になるのがほとんどではないか。
だが、まどか☆マギカはここまでの魔法少女の生成の歴史をひっくり返し、魔法が使える代償がいかに重大なものであるかを眼前の死を以て主人公の少女達に示した。魔法少女になるかならないか、それはあなたの自由だ、と言われてこのありさまを見ては到底肯んずる事はできまい。
だからまどかは魔法少女になる事を断った。
そして断った事に涙した。
さやかも断る筈だった。
しかしさやかの周囲の事情はそれを許さなかったのだ。マミが選択の余地無く魔法少女になったのと或る意味で同じ様に、選択肢がある様に見えてならない選択肢は選べなかった。
将来有望なヴァイオリニストだった上條恭介が二度と再び指が動かせないと宣告されてさやかにあたりちらした事がさやかを追い詰めて魔法少女になる選択肢を選ばせた。あまり納得していなかったのに。そして多分、恭介はこの後心の底からさやかに感謝する事はなさそうなのに。
選びたくない魔法少女への道をさやかに選ばせたのは恭介の指を動かせる様にすると言う代償だった。
では、マミにすまないと涙した程のまどかを魔法少女へ強制する代償はもっとずっと大きな物なのではないか?
うわー、重い、重いよ。こんな重い魔法少女アニメ見た事ないよ。
そしてそれがうめてんてーのキャラデザだよ。
どーすんだこの作品。
予告イラストはそう言う世界から隔絶してるけどねw