エジプト反政府デモ 大規模デモにもかかわらず兵士たちからは笑顔も
ムバラク大統領の退陣を求めるエジプトの反政府デモは、29日も大規模に続いている。
大規模なデモは、日本時間30日午前0時現在も続いている。
カイロのタハリール広場には、軍の車両が配備されているが、大規模なデモにもかかわらず、兵士たちからは笑顔が見られた。
29日は、一連のデモが始まって以来初めて、ムバラク大統領がテレビ演説を行い、全閣僚の更迭などを発表した。
しかし、自らの退陣を拒否したことから、市民の反発はいっそう強まり、これが29日の大規模デモにつながったと言える。
軍は29日、国民にデモの中止や外出禁止令を守るよう求める声明を出している。
しかし、一部ではすでに軍が政府の方針に反旗を翻しており、これをきっかけに、軍が雪崩を打って政府から離反する可能性も出てきた。
自らも軍の出身で、治安部隊や軍の力を借りて、およそ30年にわたって政権の座を維持し続けてきたムバラク大統領は、最大の危機を迎えたといっても過言ではない。
(01/30 00:16)