政治「疎い」発言で首相の資質問われる ブーメランの名人芸またも+(1/2ページ)(2011.1.29 00:54

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「疎い」発言で首相の資質問われる ブーメランの名人芸またも

2011.1.29 00:54 (1/2ページ)

 菅直人首相が米格付け会社による日本国債の格付け引き下げについて、「そういうことに疎いので」と述べた問題は28日、首相の資質問題にまで発展した。首相らは釈明に躍起となったが、発言の重大性への認識は薄い。野党側は週明けにも始まる衆院予算委員会で「この首相を仰いでいる限り、最大不幸社会だ」(石原伸晃自民党幹事長)と厳しく追及する方針だ。(小田博士)

 「本会議から出た直後で、格付けの変更を聞いていなかった。『疎い』というのは情報が入っていなかったということだ」

 28日の参院本会議代表質問では、首相が27日夜に記者団に語った「疎い」の一言が標的となり、首相は弁明に追われた。ただ、国債の格下げ自体には特に反論せず、海外市場へのメッセージ発信は弱かった。

 「日本の国債に対するムーディーズの格付けが二段階下がった…外国に資金が流出し始めれば一挙に国債は暴落する恐れがある。能天気な総理や財務大臣には分かっているのだろうか」

 これは首相が平成14年5月に、当時の小泉純一郎首相や塩川正十郎財務相をこきおろした言葉だ。首相お得意の「ブーメラン投げ」も、ここまでくると名人芸だといえる。野党側は記者会見などで首相を批判し、その資質を疑問視した。

 「どれだけ市場に悪影響を与えるのか分からないのか。危機管理上、非常に問題だ」(自民党の林芳正政調会長代理)

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