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日本アニメにだまされた? 中国のアニメ専攻の卒業生は就職難

サーチナ 1月29日(土)14時56分配信

 中国でもっとも仕事を探しにくいのはどの学部の学生か。その答えはアニメ専攻である。マークス社の大学生就職調査報告によると、2009年の十大就職難の専攻の中、アニメ関係が「学部卒業生の22.5%が半年後も失業中」として首位になった。2008年以来アニメ関係は既に二度「失業率が高い専攻トップ10」に入っている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 北京のある大学のアニメ専攻の4年生である男性は、制作した短編アニメーションが「中国(北京)国際大学生アニメ祭」で優秀賞を獲得した事もあるが、卒業後も仕事は決まっていない。同窓の100名の学生のうち、仕事が決まったのは10数名にすぎず、しかも大多数は本来の専攻内容に合ったものではない。「大学4年間でわれわれはアイデア創出、シナリオ制作、演出などの養成教育を受け、その目標とするところは高度の創作型の人材だった。1本の3分か5分の卒業作品のために前期の構想から後期の制作まで、たぶん2年から3年の時間を費やした。ところがアニメ制作会社に入ると、われわれは生産ライン上の機械工になってしまうのだ」

 「若い人がアニメの仕事を選ぶときに普遍的に存在する間違いがある」清華大学美術学院の呉冠英教授は、日本のアニメの影響を受けて彼らはアニメが好きなようだが、アニメが好きな事とアニメを制作する事は完全に別の事である。アニメ制作は実際のところ苦しい仕事であり、収入も想像するほど高くない。この事について多くの学生が充分な認識の準備が出来ていないと語る。

 「本来の意義を厳格に言えば、学院は基本的な能力があり、かつ産業の需要に合ったアニメ人材を養成出来るだけであり、実際に理想を実現し、優秀なアニメーション製作者となるためには、仕事を通しての一歩一歩の練磨が必要になる」呉冠英教授はこのように強調する。(編集担当:米原裕子)

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最終更新:1月29日(土)14時56分

サーチナ

 

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