ペニーオークションとは

ペニーオークション (PennyAuction) は、インターネットオークションの一種で、ペニオクと略される。
最大99%OFFを謳い、様々な商品が激安で購入できるという新しいタイプのオークション。
エンターテイメントオークション (EntertainmentAuction) と呼ばれることもあるが、その実態はギャンブルオークション (GambleAuction) そのもの。

目次

  1. 6つの特徴
    1. ペニーオークションの実態はギャンブル
    2. 問題点
  2. 図解
  3. 安全性の見極め方
  4. 関連情報
    1. 新聞・テレビ・雑誌での扱われ方
      1. プレスリリースや広告からおもしろいと思った物のみ抽出
    2. ペニーオークション界隈

6つの特徴

  1. 通常のインターネット・オークションの場合、運営者・出品者・入札者(落札者含む)は基本的に全て別であるのに対し、ペニー・オークションの場合、運営者と出品者が同じになっている。
  2. 通常のインターネット・オークションは入札行為自体ではお金を消費しないのに対し、ペニー・オークションでは入札の度に手数料が発生する
    • この入札手数料は、サイトによって異なるが、100円を切ることが多い。大手のDMMだと60円になる。
    • 入札手数料が出品商品の割引額を穴埋めし、運営の利益にもなる。QuiBidsは収入の8割以上が入札手数料だと明言している。
  3. 1回の入札で、商品額が「設定された額」しか上昇しない
    • 例えば、設定額が1円の「1円オークション」の場合、入札する度に商品額が1円→2円→3円と上昇していく。1回の入札で、いきなり1万円に釣り上げるようなことは出来ない
  4. 終了時間の少し前に入札すると、終了時間が延長される
  5. 商品を落札することが出来るのは最後に入札した一人
    • ※落札失敗時、使った入札手数料の何割か分、定価(?)から割り引いて購入できる良心的なサイトもある(DMMやGEOなど)
  6. 何人の参加者が居るか殆ど判らない(=何時終わるか判らない)。
    • 最初から張り付いていれば把握可能だが、オークションが数日間に及ぶこともあるため人力では不可能に近い。
      • ※全ての入札履歴が見れるサイトもある(DMMやGEO、ミチテルなど)
      • 当サイトは全ての入札履歴を保存することで、何人の参加者が居るか記録しています。営業妨害扱いされかねないので、どこまで公開できるか判りませんが、全て公開できるよう努力します。

ペニーオークションの実態はギャンブル

8万円の商品が1円オークションで0円から出品されたとする。
二人の入札者が交互に千回入札しあった場合、商品額は二千円だが、最初から入札していた二人は既に千回×入札手数料分だけ払っていることになる。1入札60円すると、この二人は既に6万円も出していることになる。

ここに、「8万円の商品が2千円とは安い!」と考え、三人目が参加してきたとする。 最初から入札していた二人はどうなるだろうか。落札できなければ、それまで入札に使った手数料はすべて無駄になる。「安くで落札させてたまるか!少しぐらい損してでも落札してやる!」このような考えを持つかも知れない。泥沼である。

確かに、三人目は安くで落札できるかも知れない。しかし、その裏で誰かが泣いているかも知れない。
また、三人目と同じように四人目・五人目が途中から現れ、三人目も赤字になってしまうかも知れない。
勿論、後続者がすぐに諦めて去っていき、黒字で落札できる可能性もある。

このようなオークションをギャンブルと言わずして何をギャンブルというのだろう。間違いなくペニーオークションはギャンブルである。

割引購入が出来るところだと、落札に失敗しても傷が浅くて済むが、どっちにしろギャンブルなのは変わらない。
ギャンブルは無に消えても問題ない余剰資金で行うべきもの
解った上で利用するなら問題ないが、人に奨めるときは加害者になってしまわぬよう十分気をつけなければならない

問題点

  1. 運営者による落札(詐欺)の疑いがある
    • 落札者が運営自身の場合、出品物の支出が無くなる
    • まともな検証方法がないため、この疑惑が消えることはない
  2. 運営者によるサクラ入札(釣り上げ)の疑いがある
    • 上手くやれば、黒字(=安全?)に見せかけることが出来る
    • 通常の入札者と上手く競わせれば、入札手数料を多く得られる
    • 実際に、一部のペニーオークション・システムは運営BOT(自動サクラ入札機能)を標準で搭載している
    • まともな検証方法がないため、この疑惑が消えることはない
      • 運営がどのシステムを使用しているか判れば、運営BOT標準搭載かどうかぐらいなら判る可能性があります
  3. そもそも違法かもしれない

図解

一般的なインターネットオークションとの比較、お金の流れや注意点を図にしました。
【図解】ペニーオークションの仕組み

安全性の見極め方

確実な見極め方はありませんが、注視すべき点が幾つかあります。
ペニーオークションサイトの安全性の見極め方

関連情報

新聞・テレビ・雑誌での扱われ方

プレスリリースや広告を除く

プレスリリースや広告からおもしろいと思った物のみ抽出

ペニーオークション界隈

2011/01/27 08:33 更新