2011年1月28日14時8分
ISSに届いた「こうのとり」の手作りマスコット=宇宙航空研究開発機構提供
「こうのとり」に入るISSのクルー=宇宙航空研究開発機構提供
国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした日本の無人補給船「こうのとり(HTV)」2号機の貨物室のドアが28日早朝に開かれ、ISSの宇宙飛行士らが入室した。作業は当初、同日夜に行われる予定だった。
貨物室の中には茨城県の筑波宇宙センターの管制室にいるHTVプロジェクトチームのメンバーからの予定外のプレゼントが隠されていた。メンバーが手作りした「こうのとり」のぬいぐるみだ。直径8センチ、長さ20センチの円筒形。ニッコリと笑った顔が可愛い。
2009年9月にHTV初号機がISSにドッキングした際、同センターの管制室にいきなり出前のすしが何皿も届いた。ロボットアームを操作してHTVをドッキングさせたISSのニコル・ストット飛行士からの贈り物だった。初号機の成功を祝う演出で、管制室の緊張は一気にほぐれた。
そこで今度はHTVチーム側から仕掛けた。ぬいぐるみを発見したキャサリン・コールマン飛行士はふわふわと浮かして楽しんでいた。麻生大フライトディレクタは「コールマン飛行士の満面の笑みが印象的だった。これで、おすしのお礼ができた」と喜んでいた。(中村浩彦)