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ネクストミュージアム
 

 当館では、平成12年度に1年間をかけて博物館活動を全面的に見直し、これからの博物館活動のあるべき方向を『人と自然の博物館の新展開』(以後、「新展開」)としてとりまとめました。(「新展開」の要約版はこちら:pdfファイル7.87MB)     
 平成13年度には、「新展開」に基づき、1年間の試行を経て、平成14年度から平成18年度までの5年間の事業の目標となる「中期目標」を定めました。
 この新展開および中期目標策定の流れの延長として、平成15年度、ひとはくは次のステップに向けた本格的な活動をスタートさせました。まず、特別プロジェクトとして「ネクスト・ミュージアム・プロジェクト」を新たに立ち上げ、中長期的な構想をじっくり練るとともに、すでに開館後10年を経過した展示のリニューアルに向けた検討と実践に着手しました。
  平成15年度は、若手研究員がワーキンググループを構成し、キャラバン事業でお世話になった地域の方々やさまざまな来館者に対するヒアリング調査、国内・海外の事例調査、アドバイザーを招聘しての勉強会を重ねました。
  平成16年度は、新しい展示の実現に向けて、施設整備等にかかる課題の抽出・整理等を行うと同時に、事業内容やその運営体制についても再検討し、「新たな人と自然の博物館基本構想」の素案づくりに取り組みました。
  平成17年度からは、学識者、関係団体、行政などから構成される基本構想策定委員会を設け、21世紀型の新たな人と自然の博物館の役割、展示、事業プログラム、システム、施設整備などについて検討を行いました。そして、その中でとりまとめた構想案に対するパブリックコメント手続きを経て、平成18年度に「新たな人と自然の博物館基本構想」を策定しました。
   (基本構想報告書はこちら:pdfファイル6.52MB)
 平成19年度は、この基本構想を実現するための基本計画策定しました。ひとはくの活動はこれからどんどん加速していきます。これからのひとはくに、こうご期待!
  (基本計画報告書はこちら: PDF1.1MB)


        

博物館の基本構想
中期目標

  平成14年度から5年間を目途に事業の目標を定めた中期目標を設定し、数値指標を用いた目標管理型の事業評価を実施しています。その結果は年次計画へ反映させることによって事業改善に活用するとともに、館報およびホームページを通じて外部へ公表してきました。平成19年度には、平成14年度から18年度まで5年間の活動をふまえ、社会のニーズに対応した新しい中期目標(第2期中期目標)を設定し、毎月第2金曜日に実施する月例報告会で進捗状況を発表するなど、事業の進行管理手法として活用しつつ、効果的かつ効率的な博物館運営に務めています。

                                【第2期中期目標(平成19−23年度)】は、こちら: PDF 80.4KB  
 

点検会議報告書2005

 当館では、平成12年度に博物館活動のあるべき方向を定めた「人と自然の博物館の新展開」(以下「新展開」)を策定し、事業運営を効果的・効率的に行うための評価システムの構築にかかる基本的考え方をとりまとめました。
 平成13年度には、それにもとづき平成14年度から18年度までの5年間を目途に事業の目標を定めた「人と自然の博物館の中期目標」(以下「中期目標」)を策定し、数値指標による目標管理型の事業評価を実施してきました。その結果は年次計画へ反映させることによって事業改善に活用するとともに、館報およびホームページで外部へ公表してきました。
 「中期目標」は、基本的に館全体を対象とする事業評価の仕組みですが、職員のインセンティブを高め、資源の重点的・効率的配分など競争的環境の整備のためには、部課室あるいは個人を対象とする事業評価の仕組みが有効と考えられ、「新展開」では、特に研究開発事業について、こうした仕組みの導入を提案しています。
 また、近年試験研究機関においては任期制の導入とも関係して個人業績評価システムの整備が進められており、一部研究員の本務先である兵庫県立大学においても平成16年度に策定された「兵庫県立大学「中期計画」」に部局ごとの自己点検・評価システムの構築、大学全体としての人事評価システムの検討が明記されています。
 こうしたことから、「ひとはく」では自己点検システムを整備することとし、平成18年度以降の本格実施に向けて、平成17年度は研究部および研究員を対象とする「活動点検」を試行しました。

                                  (活動点検報告書2005はこちら:pdfファイル29KB)

 


   「人と自然の博物館の新展開」にもとづいて策定した中期目標にしたがって、平成14年度から平成18年度までの5年間の博物館事業を進めてきました。この間、数値目標を定めた中期目標の達成状況とその内容の評価を年度毎に行い、その結果を次年度の事業計画に反映させるようなシステムによって、博物館事業の改善に努めてきました。
  この「新展開」の5年間は平成18年度をもって終了しました。平成19年度には、全国の博物館に先がけて行ってきた「新展開」の5年間を総括するとともに、ネクストミュージアムの構想を実現する次のステップとなる展開について「第2の中期目標」を検討し、「人と自然の博物館の新展開−五年間をふりかえり未来へ」としてまとめました。

                               (「五年間をふりかえり未来へ」はこちら:pdfファイル2.29Mb)

 
職員と組織
人と自然の博物館の組織と職員
 人と自然の博物館の組織は、わが国の博物館の中でも、ひときわユニークなものです。
博物館での専門的な仕事を担う職員は「学芸員」であることが多いですが、人と自然の博物館では「研究員」となっています。さらに、研究員の約7割は、兵庫県立大学自然・環境科学研究所の教員(教授・准教授など)が兼務し、同じくほぼ8割にあたる27名の研究員が「博士」の学位を取得しています。
 また、平成14年度からは、拡大する館の事業を円滑に処理するため事業系部門を設け、研究員が兼務しています。

【職員数一覧表】(組織図はこちら
  行政職 研究職 技能労務職 非常勤
嘱託員
  館長       1
名誉館長       1
副館長   1    
マーケティング
および
マネジメント部門
次長 1      
館長補佐 1      
総務課 (1) 4   1  
企画調整室   (5)    
情報管理課 2      
生涯学習事業部門 事業推進部長   (1)    
総合調整   (1)    
生涯学習課 4      
生涯学習推進室  

(7)

   
研究開発部門 次長   1    
総合調整   (1)    
自然・環境評価研究部   17    
自然・環境マネジメント研究部   12    
自然・環境再生研究部   7    
12 38 1 2

*( )は、兼務職員の数。 *研究職のうち25人は、兵庫県立大学 自然・環境科学研究所教員による兼務
(2010年4月1日現在)
 
兵庫県立大学自然・環境科学研究所
 自然・環境科学研究所は、平成4年度に5部門、25名の教員を有する自然環境や環境計画に関する研究を行う附置研究所として開設されましたが、社会の環境意識の高まりとともに、13部門51名(平成20年4月1日現在)の教員を抱える研究機関として発展してきました。
 特色は、研究所教員が、兵庫県立人と自然の博物館(三田市)、兵庫県立淡路景観園芸学校(北淡町)、兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)、兵庫県立西はりま天文台公園(佐用町)、兵庫県森林動物共生センター(丹波市青垣町)の研究員を兼務し、それぞれの地域に密着した研究・教育およびシンクタンク活動を進めていることです。大学と博物館等の施設が融合した新しい形の研究施設として、新たな活動領域を切り拓こうとしています。
 
博物館協議会・アドバイザー
 「博物館協議会」は、ひとはくでは、先の「新展開」の実施をふまえ、博物館法第20条第1項の規定にもとづく館長の諮問機関としての機能だけでなく、博物館事業に対する外部評価機関としての機能を果たしていただいています。平成15年7月以来「県民の参画と共同の推進に関する条例」の趣旨をふまえ、2名の公募委員を含む博物館マネジメント、事業推進及び調査・研究の各分野の専門家15名により、ご協議をいただいております。

平成20年度 博物館協議会委員名簿(順不同)
区   分 役    職 氏    名
学校教育関係者 三田市立つつじが丘小学校長 井上みち代
神戸市立雲雀丘中学校長 小林孝雄
県立小野高等学校長 石原元秀
社会教育関係者 県立歴史博物館長
端 信行
兵庫県社会教育委員
(中部学院大学教授)
寺見陽子
兵庫県社会教育委員 専門部会専門委員
(ライフデザイン研究所FLAP代表)
岩木啓子
学識経験者 大阪市立自然史博物館長 山西良平
大阪府立大学大学院教授 上甫木昭春
JT生命誌研究館長 中村桂子
兵庫県立大学副学長 鈴木 胖
三田市長 竹内英昭
神戸山手大学客員教授 貴多野乃武次
(株)辻本智子デザイン研究所代表取締役
淡路夢舞台温室プロデューサー
辻本智子
公募委員 家庭教育 梶元梨香
  吉田滋弘

平成12年度からの新展開の検討以来お世話になっている外部有識者の方々です。ネクストミュージアムなどでも引き続きアドバイスをいただいています。

アドバイザー名簿(敬称略)
氏  名 平 成 12 年 ( 委 員 就 任 時 ) の 役 職
根本祐二 日本政策投資銀行関西支店 次長
日高敏隆 滋賀県立大学 学長
弘本由香里 大阪ガス(株)エネルギー文化研究所 研究員
澤木昌典 大阪大学大学院 助教授
中根孝司 東京国立博物館 総務部長
角野幸博 武庫川女子大学 教授
山口一史 AM神戸・ラジオ関西社長
鳴海邦碩 大阪大学大学院教授
川端直志 (株)ケイ・プランナーズ社長
河内厚郎 河内厚郎事務所代表(演劇プロデューサー)
宮崎秀紀 兵庫県教育長
橋爪紳也 大阪市立大学助教授
岩槻邦男 放送大学教授
貴多野乃武次 阪南大学教授
廣瀬隆人 宇都宮大学生涯学習教育研究センター 助教授
相川康子 神戸新聞論説委員
上野祐子 (株)マーケティングダイナミックス研究所
岸本秀子 佐用郡教育委員会
笠井良平 (株)電通関西支社プロモーション事業局 次長
内藤親彦 神戸大学農学部 教授
白岩卓巳 兵庫県生物学会長
丸山好一 北播磨田園空間博物館 代表理事
行司高博 兵庫県県民政策部課長(地域担当)主査
坂口干城 BSI Japan 取締役副社長・認証事業本部長
 
     
予算

 県予算としては、平成22年度当初予算として「(事項)人と自然の博物館維持運営費」に363,717千円を計上し、生涯学習施設および研究機関としての特性を生かした経費執行に努めております。

 公的研究費の管理体制及びその防止計画
   「兵庫県立人と自然の博物館における公的研究費の管理・監査体制の整備について」については、こちら
   「兵庫県立人と自然の博物館における公的研究費不正防止計画」については、こちら
 
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