2011年 1月 28日
林原がメセナから撤退へ
巨額の負債を抱え事業の再生手続きに入った岡山市の林原が文化事業などのメセナ分野から撤退することがわかりました。再生計画案では食品などの事業に特化する方針です。民間の信用調査会社、東京商工リサーチによりますと林原の再生計画案ではグループ会社を再編し食品や化粧品など収益力のある事業に特化するとしています。さらに来年を目途に文化事業などのメセナ分野から撤退すると共に、資産の売却や早期退職の実施などでコストの削減を図る方針です。また去年11月、林原が金融機関に提出した資料から不適切な会計処理が発覚し、メーンバンクの中国銀行は林原の本社やモータープールなど約5万平方メートルの土地に担保として約400億円の根抵当権を登記していました。中国銀行は、林原など4社に対し、約450億円の債権があることを明らかにしました。

創志と関西 センバツ出場決定
高校球児にうれしい知らせです。春のセンバツ高校野球に岡山市の創志学園が初出場、関西が2年連続11回目の出場を決めました。岡山県勢の2校同時の出場は5年ぶりです。岡山市の創志学園には午後3時37分、高校野球連盟からセンバツ出場の決定を知らせる電話が入りました。グラウンドに集まっていた選手たちは決定の知らせを聞くと監督を胴上げし、喜びを爆発させていました。創志学園は去年4月に学校名が変わり、硬式野球部が立ち上がったばかりで創部1年目での快挙となります。秋の中国大会決勝で関西に敗れはしたものの決勝まで全て1点差で勝利していて堅い守備で接戦での粘り強さが持ち味です。一方、関西高校にも出場の知らせが届き、選手たちは大きな歓声を上げ、喜びを分かち合いました。関西は2年連続11回目の出場です。岡山県勢の2校同時の出場は2006年以降5年ぶりです。

センバツ 香川県勢は香川西が初出場決める
「春の朗報」は香川にも届きました。秋の四国大会準優勝の香川西が悲願のセンバツ初出場を決めました。三豊市高瀬町の香川西には午後3時39分、センバツ出場決定を知らせる電話が入りました。香川西のセンバツ出場は初めてで香川県勢としては21世紀枠と希望枠で2校が出場した2005年以来、6年ぶり一般選考では2002年以来9年ぶりです。春のセンバツ高校野球は3月23日に開幕し12日間の熱戦が繰り広げられます。

香川県東部農業共済組合 着服は730万円
さぬき市の香川県東部農業共済組合の女性職員が、共済掛け金を着服していた問題です。その後の調査で着服金額は約730万円だったことがわかりました。高松市で会見した県東部農業共済組合によりますと組合に勤務していた40歳の女性係長が、振替依頼書を偽造して組合員の口座から建物共済などの掛け金を自分の口座に振り込ませたり、現金で集金した掛け金を着服していたということです。去年8月に問題が発覚し組合が調査した結果、2000年4月から去年8月までの間係長が組合員300人から約730万円の掛け金を着服していたことがわかりました。組合ではこの係長をすでに懲戒解雇していて近く業務上横領容疑で警察に告訴することにしています。女性係長は着服した金を「遊興費に使った」と話しているということです。

岡山県銀行協会が業務改善計画を提出
元常務理事による横領事件を受け、岡山県銀行協会は広島の中国財務局に業務改善計画を提出しました。この事件は岡山県銀行協会の元常務理事が協会の預金287万円を着服したとして逮捕・起訴されたもので被害総額は1億3500万円に上ります。銀行協会によりますと業務改善計画では、印鑑と通帳・証書を分別して保管することや四半期ごとの監査の実施など会計処理のチェック体制の強化を盛り込んでいます。先月の業務改善命令を受け中国財務局に提出したもので銀行協会では計画を着実に実行し、役職員一丸となって信頼回復に取り組みたいとしています。