【ソウル=尾島島雄】韓国のサムスン電子は28日、2010年10~12月期の連結業績を発表した。主力の半導体部門の営業利益は1兆8000億ウォン(約1300億円)で7~9月期比47%減。液晶パネルも同81%減の1000億ウォンだった。両部門が価格下落に見舞われ減速感が強まったものの、スマートフォン(高機能携帯電話)が好調で、全体では日本の総合電機を上回る高い利益水準を維持している。
全体の営業利益は7~9月期比38%減の3兆100億ウォン。売上高は41兆8700億ウォンで同4%増だった。純利益は3兆4200億ウォンで同23%減った。
半導体部門の営業利益は前年同期比では34%増えており、依然として高い利益率を維持している。DRAMの価格下落に見舞われたが、回路線幅の微細加工を進め生産性を引き上げて対応。米アップルの「iPhone(アイフォーン)4」などに搭載するシステムLSI(大規模集積回路)も好調だった。液晶パネルは世界的な供給過剰で価格が下落。営業利益は前年同期比でも81%減った。
業績を下支えしたのは、スマートフォン「ギャラクシーS」が好調だった通信部門。10~12月期の営業利益は直前期に比べ27%増え、1兆4400億ウォンとなった。携帯電話全体では同13%増の8070万台を販売した。
売上高 | 営業利益 | |
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半導体 | 9.25(▲13) | 1.8 (▲47) |
液 晶 | 7.2 (▲11) | 0.1 (▲81) |
通 信 | 12.11( 9) | 1.44( 27) |
デジタルメディア | 15.97( 13) | ▲0.17( ―) |
(注)通信は携帯電話、デジタルメディアはテレビ、家電が主力
10年12月期通年の営業利益は17兆3000億ウォンで前の期に比べ58%増。売上高は同13%増の154兆6300億ウォンだった。いずれも過去最高となった。
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