2011 年
1 月
27 日
ちょっと行ってくるわね、そんな感じのデイサービス「たなさん家(ち)」がとてもいい!
〜住む人がいなくなった民家(空き家)の有効利用をすすめたい〜
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「デイサービス」というと、どういうイメージがありますか? 老人保健施設、特養、小規模多機能型居宅介護施設がやっている「デイサービス」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。まちの中には、もっと小規模でデイサービスを行っているところがあります。その中の1つ、「たなさん家(ち)」を見に行って来ました。
昨年秋にオープンした「たなさん家」は普通の住宅街の中にある普通の家です。門の脇に「たなさん家」という表札があり、それでここがデイサービスを行っているところだとわかります。 40代前後(アラフォー)の男性2人が出迎えてくれました。これまであちこちのデイサービスの見学に行きましたが、責任者お二人とも男性というのは、はじめてかな?(重度身体障がい者のグループホーム「ゲンキ本天沼」は熟年の男性でしたっけ)
リビングでは3人の利用者さんがおしゃべりや編み物をしていました。ここでは、自分の好きなことを行っています。高齢になるとこれまで普通にやっていたことが、ひとりでは段々できにくくなってきます。でも、ここのデイサービスなら、手助けをしてくれる人たちに支えられて、食事の準備や片づけ、お洗濯、お掃除、なんとパンづくりまでできてしまう。これまでやっていた日常作業に再び取り組める、たなさん家はそんな魅力があるデイサービスです。生活リハビリといいましょうか、日常の動作が健康維持につながる。「ちょっと行ってくるわね」と気楽にでかけられるデイサービス、そんなたなさん家でした。
要介護1〜5と認定された方が利用できます、また、要支援の方は介護予防通所介護サービスを利用できるそうです。介護保険外のサービスで1日5名まで利用できるショートステイ(なんと!1泊1000円)もありました。食事は1食500円、おやつは100円。介護を必要とする高齢者がいらっしゃるご家庭にはいざという時にこういうシステムがご近所にあるととても心強いです。 運営は株式会社ジョイン。介護に関する特定人材派遣の会社です。営利会社ということですが、この料金設定であれば利用しやすいのではないでしょうか。ただ、この料金で会社経営が成り立つのかな?
区内には住み手のいなくなった空き家が数多く存在しますが、所有者が「福祉に使ってほしい」と手を挙げて不動産会社等に登録をしない限り、こういった物件を探している人とのマッチングができません。こういう空き家情報を公的機関が上手にキャッチし、所有者に福祉的利用を促せないものだろうか。約1800人の方が特養の空き待ちをしています。施設不足を補う意味においても、在宅介護を充実していく必要があります。空き家を利用したデイサービス。魅力です。
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