広島市が招致を検討している20年夏季五輪(ヒロシマ五輪)に反対している「広島オリンピックはいらない市民ネット」は25日、秋葉忠利市長の退任表明を受けて提出した申し入れ書に対し、市から回答があったことを明らかにした。
申し入れ書は、任期中の五輪招致断念の表明▽担当職員を生活向上のための部署に振り分ける▽今年度の経費をこれ以上使わない▽来年度予算に関連経費を組み込まない--の4項目。
秋葉市長は、招致決定は次期市長に委ねるとし、「いつでも立候補できるような状態を整えておきたい。残りの任期中も引き続き、理解と賛同が得られるよう務める」、職員配置や経費についても「必要な体制は維持し、必要な経費は執行していく」と答えた。【寺岡俊】
毎日新聞 2011年1月26日 地方版