現在位置:
  1. asahi.com
  2. 関西
  3. ニュース
  4. 記事

橋下知事と維新の会100人、大挙して名古屋入り

2011年1月23日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 大阪府の橋下徹知事と、橋下氏が代表の地域政党「大阪維新の会」のメンバーら約100人が22日、名古屋市に入った。橋下氏は再選をめざす河村たかし前市長、愛知県知事選に立候補した大村秀章前衆院議員と街頭で並び、連携ぶりを強調。それぞれ地域政党を率いる3人が行動を共にすることで、既成政党との対決姿勢をアピールした。

 名古屋市中区の昔ながらの商店街、大須。「維新」と書いた緑ののぼりを掲げるメンバーらに囲まれ、3人が選挙カー上に立った。橋下氏は自ら掲げる「大阪都構想」を宣伝し、河村、大村両氏の「中京都構想」を持ち上げた。

 「名古屋市と愛知県が一つにまとまれば、アジア1位の都市になるのは間違いない」

 維新の会はこの日、現職の大阪府議や大阪市議、公認済みの新顔ら計約70人とスタッフが大型バス2台に分乗、大挙して名古屋を訪れた。「大応援団」を仕立てたのは河村氏らと共通する「都構想」を訴えるためだけでなく、4月の統一地方選をにらんで注目を集める目的もある。

 2月6日の愛知のトリプル投票で地域政党による「改革ムード」が盛り上がれば、民主、自民両党などと激突する4月の大阪府議選や同市議選への好影響を期待できる。維新の会には「河村、大村両氏が掲げる減税はうちとは合わない」と慎重な見方もくすぶるが、表向きは封印する。

 橋下氏が「みなさんの既存の政党への鬱憤(うっぷん)や不満、必ずや晴らします。既存の政党をひねりつぶしてください。どえりゃーことをやりましょうよ」と聴衆に訴えると、拍手が湧いた。河村氏や大村氏も続けて「日本の政治の大きな挑戦が始まろうとしている」などと気勢を上げた。

 演説後、記者団を前に橋下氏は「圧勝して、地域のことを決めるのは地域政党だ、という熱気を大阪に伝えてほしい」と2人に呼びかけ、統一選への期待を隠さなかった。河村氏も取材に「やろうとしていることが愛知だけでなくもっとでかい話だと分かってもらえる。日本を変える大きな流れになる」と語った。(池尻和生、豊岡亮)

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介
  • 近畿のお天気