Bio
私の冒険は1981年、アラスカの未開の森林地帯に家族が家を建てたとき、天然の泉から水を集めるために氷を削ったときからから始まりました。トーク・ジャンクションから徒歩とパドリング、あるいは犬ゾリで16キロの所にあった家には電気も水道もなく、私たちは雪に輝くアラスカ山脈の山々を見ながら多くの時間を屋外で過ごし、雪に閉じ込められた冬の日はアート制作に熱中しました。両親のベッドの上にわたされていた太い丸太のはりには空中ブランコが掛かっていて、4歳にならないうちにすでによじ登ったり、揺れたり、ぶら下がったりするのが得意になっていました。私がクライミング好きになった理由はこのブランコだと思います。
1990年代のはじめにワシントン州のバション島で暮らすようになり、私の生活は緑と青で満たされるようになりました。私の10代はカスケード山脈やオリンピック山脈、そして背の高いベイマツとともにあり、いまでも家からの眺めはこの風景です。そのあと家を離れた私はユタの赤い砂岩に魅了され、それからコロラド・カレッジに入学。生物学の学士を取得して、副専攻には美術を選びました。クライミングに出会ったのもコロラドでした。
ロッククライミングの修行中にヨセミテ・バレーを訪れましたが、その体験はその後の人生の踏み台となりました。ヨセミテは素晴らしい仲間に巡り会わせてくれただけでなく、風景に溶け込む美しく大きな岩壁との付き合い方も教えてくれました。
「自分が愛するもののなかに存在する美しさにならって行動しなさい。地球にひざまずき、接吻する方法は無数にあるのだから」 - ルーミー (詩人)
生物学者やフライフィッシング・ガイドとしてもときどき仕事をしていますが、生活の大半はロッククライミングが占めています。ムーンライト・バットレス(V 5.12+)のフリー登攀と、面白くて力強い女性、マダリン・ソーキンと挑戦したハーフドームの北西壁レギュラールート(V 5.12+)は、これまでで最も刺激があって興奮したルートです。私の情熱は長いクラックのフリー登攀です。1日中動きまわってハヤブサやアマツバメが螺旋状に飛ぶのを見たり、住処の花崗岩に調和する銀色のカエルや開花した多肉植物の下に完璧なフィンガーロックを見つけたりすると、私の1日が完璧になります。
アラスカでの暮らしは私のライフスタイルを形成する一因となりました。カヌー、釣り、クランベリー摘み、そして交通手段はクロスカントリースキーという環境で過ごした幼児期の体験は、自然界との特別なつながりをもたらしてくれました。岩の上や山や川や森など、いつでも外にいることは、私にとっては当たり前で、気楽で、そして素晴らしいことなのです。この感覚を世界中の人びととぜひ分かち合いたいと思います。こんなにすてきな世界に生きているという幸運を感じて思いきり遊び、そしてしっかりと守っていきましょう。
いま熱中している3つのこと:
1 世界中の二酸化炭素を350ppm (350.org) に削減すること。家の電球を1つ取り替えるだけでなく、すべてを大きく変えなければなりません。そしてぜひハイブリッド車に乗り換えましょう。
2 だれでも楽しめるシンプルなアート、ストーンジュエリーを作っています。(suspendedstonedesign.com)
3 そしてもちろんクライミング。
ケイトの最新情報は www.katerutherford.com (英語)をご覧ください。