毎日放送の紹介物件、別人所有か　調査開始、ＢＰＯに報告

　毎日放送（大阪市）が制作、ＴＢＳ系で放送されているバラエティー番組「イチハチ」の１月１２日放送分で、日本人女性タレントの米ニューヨークの自宅と紹介した物件が、実際はタレントの所有ではない疑いがあることが２７日、分かった。毎日放送は調査を始めるとともに、ＮＨＫと民放でつくる放送倫理・番組向上機構（ＢＰＯ）に報告した。

　毎日放送によると、この日の放送は「お坊ちゃまお嬢様芸能人Ｎｏ．１決定戦」と題し「ニューヨークに２３軒の家を持っている」という女性タレントが登場。しかし放送後、視聴者から「紹介された物件は売りに出されており、所有者は別人ではないか」と具体的な指摘があった。タレント本人は自己所有物件と主張しているという。

　同番組をめぐっては、昨年１１月１７日放送分でも、制作上問題があったとしてＢＰＯ放送倫理検証委員会が審議入りしている。毎日放送は「ＢＰＯの件もあり、事実関係は厳しく確認していた。“やらせ”との認識はないが、あらためて調査する」としている。