ホーム > Linux > 月額1,980円以下の仮想専用サーバ、国内外10サービスまとめ

月額1,980円以下の仮想専用サーバ、国内外10サービスまとめ

vps.jpg

前回の記事は読んでいただけましたか?

ガセビア共有サイトgasevistをリリース出来たのも、インフラが安くなったおかげです。

国内ではさくらサーバを初めとして、格安の仮想専用サーバがリリースされています
そこで、今日は格安の仮想専用サーバについてまとめます。

さくらのVPS

まずは国内から。
言わずと知れた、さくらインターネットが手がけるVPSです。

最低利用 950円
仮想化ソフトウェア KVM
メモリ 512M
選択可能OS CentOS 5.5 (初期インストール)
Ubuntu 10.04
FreeBSD 8.1
Debian 5.05
Fedora 13
参考リンク 【レビュー】月額980円、さくらのVPSは使えるか!?
さくらVPSで一日6万PVを処理するためにしたこと

やはり、私もここが一番気に入っています。
さくらインターネットだけあって、とても安定しています
管理機能が豊富ではありませんが、その分シンプルです。
小さなウェブ・サービスを立ち上げるのであれば、さくらのVPSで決まりでしょう。

ServersMan VPS

国内最安のVPSでしょうか。
フリービットの子会社DTIが手がけるVPSです。

最低利用 490円
仮想化ソフトウェア OpenVZ
メモリ 512M
選択可能OS CentOS 5.4
Ubuntu 10.04
Debian Lenny
参考リンク 月額490円で使える仮想サーバー「ServersMan@VPS」が実現できた訳
静的コンテンツ配るなら国内VPSも活用すべきたった一つの理由

価格は恐ろしく安いです。
さくらのレンタルサーバよりも安く、仮想専用サーバが手に入ります

難点は、その安定性と管理画面の使い勝手の悪さです。
以前はサーバを複数台用意するために、メールアドレスをその台数分用意する必要がありました。
(現在はわかりません。知っている方がいれば教えてください。)

ただし、機能追加は積極的に行われています
その点に関しては応援できるので、今後に期待でしょうか。

私は、本番環境にServersMan VPSは選べません。
自分専用のファイル共有サーバやブログ程度であれば、問題ないでしょう。

KAGOYA VPS

現在はベータ中で、誰でも自由に利用出来る訳ではありません
しかし、リリース後はさくらのVPSと同価格帯になる予定です。

最低利用 945円
仮想化ソフトウェア Open VZ
メモリ 512M
選択可能OS CentOS 5.5
Debian Lenny
Ubuntu 10.04
参考リンク KAGOYA VPSを試してみる

ここは使ったことがないので、コメント出来ません。
もし、4次ベータがある場合は、申し込んでみると良いでしょう。

ユニットホスティング

今まで紹介したのは全て、単なるVPSでした。
ユニットホスティングは少し毛色が違います
月額1,980円で利用できますが、プランの形態としてはAmazon EC2に近いです

最低利用 1980円
仮想化ソフトウェア Xen
メモリ 256M
選択可能OS CentOS 5
参考リンク UnitHostingの評判(良いのも悪いのも)
ユニットホスティングではじめるクラウド

ここも、私は使ったことがありません。
しかし、期待できるサービスの一つです。

何もしなければ、月額1,980円で利用できます。
アクセス増加に対応する場合は、

  • メモリ 256MB: 1.5円/h
  • CPU 1コア: 2円/h
  • HDD 1G: 0.1円/h

でサーバをスケールアップ可能です。
このように、従量課金で一定期間だけスケールアップできるのは、単なるVPSにない魅力です。

Linode

ここからが海外サーバです。まずは、有名なLinode
さくらのVPSが出る前は、ここをメインで使っていた方も多いはず

最低利用 19.95ドル
仮想化ソフトウェア Xen
メモリ 512M
選択可能OS Arch Linux 2010.05
CentOS 5.5
Debian 5.0
Fedora 14
Slackware 13.1
Ubuntu 10.04 LTS
Ubuntu 10.10
OpenSUSE 11.0
Gentoo 2008.0
Debian 4.0
Fedora 13
Slackware 12.2
Ubuntu 9.10
Ubuntu 8.04 LTS
Ubuntu 8.10
Ubuntu 9.04
参考リンク 海外VPSサーバ Linodeを借りてみた
【画像満載レビュー】 海外で人気のXenベースのVPS、『Linode』を使ってみたよ

さくらのVPSに比べると、安定性は少し劣ります
しかし、十分お勧め出来るサービスです。
簡単な監視機能や、インストール時に選択できるOSの数が魅力です。
また、さくらのVPSと違い、DNSが無料で使用できます

管理機能が充実しているのが良いですね。
海外で簡単なウェブ・サービスを立ち上げるとしたら、間違いなくLinodeでしょう。

Slicehost

Linodeと一緒に良く取り上げられるのが、Slicehostです。
ターゲットとしている客層がLinodeと近く、価格と機能も似通っています

最低利用 20ドル
仮想化ソフトウェア Xen
メモリ 256M
選択可能OS Ubuntu 10.10
Ubuntu 10.04 LTS
Ubuntu 9.10
Ubuntu 8.04.2 LTS
Debian 5.0
Gentoo 10.1
Centos 5.5
Centos 5.4
Fedora 14
Fedora 13
Fedora 12
Arch 2010.05
Red Hat EL 5.4
Red Hat EL 5.3
参考リンク Linode vs. Slicehost Review
ホスティングサービス Slicehost のドキュメントがすばらしい

ここも、私は使用したことがありません。
日本での実績がそこそこあるようで、検索すると情報が見つかります。
なかなか、安定もしていて、ドキュメントも充実しているようです。
ただ、Linodeと比べてちょっとだけコストパフォーマンスが悪いですね

Amazon EC2 Micro Instance

このプランが出るまで、Amazon EC2は月額7,000円程度でした。
従量課金制のため、一定額では利用できません。
しかし、月額1,300円程度で運用出来るようです

最低利用 16.4ドル (トラフィックの従量課金を除く)
仮想化ソフトウェア Xen
メモリ 613M
選択可能OS Red Hat Enterprise Linux
Windows Server 2003/2008
Oracle Enterprise Linux
OpenSolaris
openSUSE
Ubuntu
Fedora
Gentoo
Debian
など多数
参考リンク Amazonクラウドから「1円クラウド」(自称)登場。Amazonクラウドの値下げが続く
Amazon EC2の無料ティアを試す

言わずと知れたクラウドサービスの先駆けAmazon EC2です。
SLA(Service Label Agreement)で99.5%の稼働率を保証しているので、恐らく安定性は問題ないでしょう。

気になるのはトラフィックの重量課金でしょうか。
1GB当たり、$0.15掛かります
この従量課金と、インスタンスの性質だけ把握しておけば、サーバ選択の候補に入ります。

Rackspace

Amazon EC2と同じIaas型のサービスです。
Amazon EC2と違うのは、価格帯とその拡張性です。
先に紹介したSlicehostと同じ会社が運営しています。

最低利用 10.95ドル (トラフィックの従量課金を除く)
仮想化ソフトウェア Xen
メモリ 256M
選択可能OS Ubuntu
Debian
Gentoo
CentOS
Fedora
Arch
Red Hat Enterprise Linux
Windows Server 2008
Windows Server 2003
参考リンク Rackspace Cloud ServersがAmazon EC2よりも優れている点
Rackspace Cloud Servers versus Amazon EC2: Performance Analysis

Amazon EC2と比べて、Rackspaceはスケールアップが容易なようです
多少のダウンタイムだけで、ウェブ上の管理画面からスケールアップが出来るようです。
Amazon EC2と同じく、トラフィックが従量課金制です。

VPS.NET

Amazon EC2やRackspaceとVPSの中間のサービスです。
Node単位でVPSを借りることが出来ます
スペックを上げたい場合は、Daily Nodesを1日単位で買います。
こうして買ったDaily Nodesを運用しているVPS Nodesにセットして、再起動するとスペックが上がります。

最低利用 20ドル
仮想化ソフトウェア Xen
メモリ 376M
選択可能OS Ubuntu 8.04
Ubuntu 10.04
Debian 5.0
CentOS 5.4
CentOS 5.5
Gentoo 10.1
Windows Server 2008 Enterprise
Windows 2003 R2 Standard
参考リンク VPS.net 8 Month Review
VPS.net Review

ユニットホスティングと似たサービスですね。
異なるのは、リソースが細かく指定出来ない点でしょうか。
しかし、シンプルでわかりやすく、良いサービスだと思います。

いかがですか。
お気に入りの仮想専用サーバは見つかりましたか?

個人的には、さくらのVPSが一番コストパフォーマンスが良いかと。
ただし、拡張性管理機能を考えたときに、海外のサービスに軍配が上がります
例えば、Linodeは、管理用のiPhoneアプリがあります。
海外のサーバは基本的にAPI機能があり、サーバ管理も自動化できます。

日本の仮想専用サーバも管理機能を充実させて欲しいですね。
さくらのVPSは普通に使えますが、ServersManはちょっと…。

この他にも良い仮想専用サーバを知っていれば教えてください。

さくらのVPSで動いている、ガセビア共有サイトgasevistもよろしくお願いします。

gasevist_logo.png
『gasevist』ガセのトリビア・雑学の共有サイト

ちょっと一言

"ソーシャルネットワーク"を観に行きたいですね。
かなり評判が良いですよね。
1-byte.jpでもレビューを書くべきかな...。

コメント:0

コメントフォーム
入力した情報を記憶する

トラックバック:1

この記事のトラックバック URL
http://1-byte.jp/2011/01/28/cheap_virtual_servers/trackback/
トラックバックの送信元リスト
月額1,980円以下の仮想専用サーバ、国内外10サービスまとめ - 1-byte.jp より
pingback - Tweets that mention 月額1,980円以下の仮想専用サーバ、国内外10サービスまとめ -- Topsy.com より 2011年1月28日

[...] This post was mentioned on Twitter by cakephper, ロプロス, ゆーき(かゆ猫), Pontal Home(BOT), あくあーら@天と地の領域? and others. あくあーら@天と地の領域? said: ふむ / 月額1,980円以下の仮想専用 [...]

ホーム > Linux > 月額1,980円以下の仮想専用サーバ、国内外10サービスまとめ

スポンサードリンク
書いている人
つぶやき
RSS 気になるニュース
過去の記事

ページの上部に戻る