中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

鳥インフルで「豊橋カレーうどん」ピンチ 地産ウズラ使用

2011年1月28日 17時14分

カレーうどんに揚げたウズラの卵を載せて完成する豊橋カレーうどん=28日午前、愛知県豊橋市で

写真

 愛知県豊橋市の養鶏場で鳥インフルエンザに感染した鶏が見つかった影響で、市内の飲食店やスーパーの中には豊橋産の鶏卵が入荷できず、品薄状態になるところが出てきた。さらに、生産全国一を誇るウズラ農家のほとんどが、感染が確認された現場から半径10キロ以内の移動制限区域に入るため、豊橋産ウズラにこだわる人気のご当地グルメ「豊橋カレーうどん」もピンチに陥っている。

 必ず豊橋産ウズラ卵を使うルールの豊橋カレーうどんは2年前、鳥インフルエンザの感染発生で打撃を受けたウズラ飼育農家を応援する目的で昨春誕生した。今回感染したのは鶏とはいえ、移動制限区域内は鶏や卵の移動が制限されるため、ウズラ農家やパック詰めセンターが軒並み入り、豊橋産は出荷できない状態だ。

 豊橋カレーうどんを手掛ける豊橋観光コンベンション協会の鈴木恵子さん(58)は「ウズラが品薄と聞いた参加店から問い合わせがあった。あらゆる手を尽くして入荷し、できる限り続けたい。ウズラとは一心同体です」と話す。市とも対応を協議。問屋の在庫のほか、水煮や薫製などの加工品を集めても続ける方針だ。

 参加店のうち豊橋麺類組合の渡会武彦理事長は「今はまだ在庫があるので問題ない。ただ豊橋産ウズラがなければ、豊橋カレーうどんとは言えない」と困惑気味。別の店も「豊橋産にはこだわりたい。数日は十分持つが、うちは毎日生の卵でやってきた。なくなったらどうしたらいいか」と言い、早期の出荷再開を切望した。

 一方、同市仲ノ町のスーパー「サンヨネ東店」では、豊橋産ウズラの卵が店頭から半減した。地元農家からの仕入れた分は既に在庫がなく、岐阜県の業者から臨時に仕入れるなどの対策を取り始めた。

(中日新聞)

 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ