野球:金炳賢が楽天入団、日本組5人に

 2006年3月、韓国では野球が熱かった。「野球ワールドカップ」とでも言うべき第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、韓国が米国や日本を抑え、世界4強に入り国民を喜ばせた。当時の主役たちが5年ぶりに日本のパ・リーグで再集結した。

 25日、日本プロ野球の楽天ゴールデン・イーグルスに金炳賢(キム・ビョンヒョン)=写真=が入団、朴賛浩(パク・チャンホ)とイ・スンヨプ=共にオリックス=、金泰均(キム・テギュン)=千葉ロッテ=、イ・ボムホ=ソフトバンク=という計5人の第1回WBCメンバーが今シーズン、パ・リーグで活躍することになった。

 金炳賢は契約金を含め、年に40万ドル(約3300万円)を受け取るという契約を結んだ。背番号は99。金炳賢は07年、米大リーグのフロリダ・マーリンズを最後に2年間、チームに所属していなかった。

 昨年、独立リーグのオレンジ・カウンティー・フライアーズでプレーし、主に先発投手として10試合に出場、3勝1敗防御率2.56という記録を残したが、大リーグで活躍するだけの力は発揮できなかった。それでも楽天は金炳賢入団に力を注いできた。

 昨年11月の入団テストでは最高球速130キロ台だったが、新任の星野監督の要望により、金炳賢を入団させることになった、と日本の各メディアは報じている。スポーツ報知は「金炳賢は大リーグで86セーブを挙げた世界の火消し。楽天は優勝のための最後のパズルを満たした」と報じた。

 楽天は昨年末に星野監督が就任、大リーグで活躍していた松井稼頭央や岩村明憲を入団させるなど、戦力補強に力を入れてきたが、適当な抑え投手がなかなか見つからなかった。

 金炳賢は球団を通じ「期待されているのは十分に分かっているので、それに応えたい」とコメントし、どんな役割を与えられても自身の球威を取り戻すことに力を注ぐという決意を口にした。

高錫泰(コ・ソクテ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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