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教科書はタブレットPC 佐賀の小学校で公開授業

2011年1月28日5時0分

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写真:電子教科書の入った端末で授業を受ける児童たち=27日午後2時24分、佐賀市西与賀町の西与賀小、葛谷晋吾撮影電子教科書の入った端末で授業を受ける児童たち=27日午後2時24分、佐賀市西与賀町の西与賀小、葛谷晋吾撮影

 机の上のマイパソコンで電子教科書を開く。未来の学校って、こんな感じ?――。情報通信技術を活用した学校教育を進める総務省の「フューチャースクール」推進事業の公開授業が27日、佐賀市の小学校であった。本の教科書と同じ内容の電子教科書を用いた全国初の公開授業で、県内外の教師ら100人以上が見学。子どもたちの反応も「いろんなことができて楽しい」と上々だ。

 全国10の実証校の一つに選ばれた市立西与賀小。公開されたのは4年生の算数の授業で、「でこぼこした形の面積を求めよう」が目標。児童が自分専用のタブレットパソコンで教科書ソフトを立ち上げると、L字形の図形が画面に現れた。タッチペンでなぞってL字形を大小の長方形に切り離して、面積を求めていく。自己流の切り方で新しい計算方法を見つけては、次々と画面に書き込む児童もいた。

 しばらくして、担当の大家淳子教諭(38)が50インチの電子黒板に男子児童のパソコン画面を映し出した。各パソコンは無線LANを通じて電子黒板とつながれており、児童が自分のアイデアをクラス全員に発表できる利点もある。

 パソコンは漢字ドリルや地図ソフトも内蔵し、かさばる教科書やノート、プリントの代わりが1台でできる。ただし、校外への持ち出しは禁止で、「家庭学習はどのように進めるのか」と見学者から質問もあった。西与賀小では、数回分の授業のノートをまとめて印字し、手渡すようにしている。

 「面積や体積など抽象的な概念の理解に、視覚情報は大切」と大家教諭。切り貼りの操作などが簡単にできることで、自ら解こうという意欲が増しているという。(谷川季実子)

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