昨季途中に加入し19本塁打を放った横浜のブレット・ハーパー内野手(29)が26日夕、成田空港に再来日した。オフには、ワールドシリーズ優勝経験がある父とたっぷり自主トレ。一塁には、2年目の筒香というライバルがいるが「非常に面白いバッターでいい選手だが、僕は勝つためにベストを尽くす」と自信ありげに言い切った。
ご機嫌で空港ロビーに現れた。「オフは短かったねえ、帰った気がしないよ」。体重はトレーニングの過程で5キロ増えた。91年にツインズの正捕手としてワールドシリーズを制した父ブライアンさん(51)からノックを受け、下半身を徹底強化。横浜でのプレーもインターネットでチェックしていたブライアンさんからは「日本での成功を誇りに思うよ。でも1年目は過去。2年目は重圧を感じず楽しめ」と助言されたという。
昨年の定位置、一塁には強力なライバルが出現した。昨季イースタン・リーグで26本塁打、88打点の二冠王の筒香だ。尾花監督も「我慢して使いたい」と話しているだけに、ハーパーも相当のアピールが必要だろう。昨季は64試合で3割1分6厘、19本塁打、56打点。これをフルシーズンに換算した数字が出せれば、言うことはない。「そうなればいいねえ。勝つために打点も増やしたい」とハーパー。「体調は完ぺき。日本の春夏秋冬にも慣れたし興奮している」と語る大砲は40本塁打、110打点にも色気十分だ。 (後藤慎一)
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